侘び寂びおじさんの徒然日記 その2

あっちら

 この原稿を書いている5月29日、共謀罪が参議院で審議入りになりました。民主主義の脆さ、そして自覚のないまま、大きな悪に加担してしまう善良で素直な人たち(○○学会の人)の怖さを痛感しているおじさんです。「ナチスに見習え」の麻生さん。今頃、してやったりでしょうな。
昨年、世界の国々の民主主義指数で日本は167か国のうち23位で、「完全な民主主義」から「不十分な民主主義」に転落したばかり。日本はこれからどうなっていくんでしょうね。(ちなみに1位はノルウェー。最下位はもちろんあの国です)

 ところで今年の3月、相模原で「障害者が生きる価値とは」と題する集会がありました。基調講演をされた読売新聞記者の佐藤光展氏が「障害者も生きる価値がありますよね」と、当然のように話していました。当たり前のように聞こえますが、一方で出生前診断で胎児に障害があると判明した妊婦さんの94%が中絶を選んでいるという厳しい現実があります。建前とは裏腹に、障害をもって生きるということが不幸なものだという考えを、大多数の人がもっているということになりますよね。とても悲しいことだと思います。
私が考えるには、障害者の存在そのものが、人生が価値あるものだということを証明するための実証となる存在のように思えます。実は障害者というのはこの世に不可欠な存在なんですね。このことについては、今後少しずつですが、この連載の中で述べていきたいと思っています・・・

 以下、全文は、おりふれ通信360号(2017年5・6月号)でお読み下さい。
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投稿・記憶の封印・消去・再生

どさんこ

 昨年10月、亡母のすぐ下の妹が92歳で亡くなった。中学生の私を2年間ほど親代わりで育ててくれた叔母だった。叔母たちとの生活は夫が戦死し、私を連れて二度目の再婚をした母への私の反抗・抵抗の結果であった。叔母夫婦には3人の子どもがいたが、私を受け入れ助けてくれた。今、この叔母の逝去を知り、私は小・中学生の頃の自分と改めて向き合っている。封印したい記憶、無意識に消去した記憶、何度も繰り返し思い出してきた記憶などが行きつ戻りつしている。

 叔母夫婦が中学生の私を引き受けてくれたのは、当時の私の言動のひどさに困り果てた母と養父を助けるためでもあったに相違ない。にもかかわらず、私には親にどのように反抗したのか具体的な記憶はなにもない。この時の言動は、記憶から完全に消去されている。こうして自分を守っていたのだと、今驚きを感じている。
叔母夫婦に受け入れてもらい、私は落ち着いたのだろう。いつしか記憶にない実の父に詫びていた。小学生の時「どうかお父さんという人が生きて帰ってきませんように」と願い続けていた自分を悔いて。また救急車のサイレンを耳にすると「沖縄の戦場を救急車が走っていたら、深い傷でも父は助かっていたかもしれない・・・」とか思わずにおれない中学生の私がいた。これは小学生の私の不安神経症的な心情への反省でもあったと思う。

 母のはじめの再婚は、私が8歳の時だった。養父と3人の義理の兄弟に意地悪をされた記憶は、私にはひとつもない。でも私はいつも不安でいた。この不安に拍車をかけたのは、友達と観た夏祭りの村の青年団の芝居だった。戦死した夫の弟と再婚した妻が包丁で自殺。それは戦死したはずの夫が帰ってきての惨劇だった・・・

 以下、全文は、おりふれ通信358号(2017年3月号)でお読み下さい。
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侘び寂びおじさんの徒然日記 その1

あっちら

 縁あって、今年から連載エッセイを担当することになりました。当事者としての日々の出来事、雑感、レアな話題などを発信できればと思っています。どうぞ、よろしく。

 さて、昨年の話から。夏の参院選、相模原殺傷事件、都知事選と、まさにトリプルショックで、気持ち的にくじけてしまい、夏からほぼ引きこもり状態になり、すっかり調子が悪い状態が続いています。さすがにこれではならじと考えて、自分なりにたどり着いた答え。当面の間、不愉快な情報は徹底無視を決め込もうと。自分の力ではどうしようもない事柄は、あえて考えないようにしようと思っています。昔読んだ本の「大きな出来事ではなく、日常のささやかな喜びの積み重ねが幸福感につながる」という言葉を思い出し、努力して少しでも楽しいこと探しに出かけようと思う次第であります・・・

 以下、全文は、おりふれ通信357号(2017年1・2月号)でお読み下さい。
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発達障害者への支援

福冨一郎

 先日、「発達障害者相談支援スキルアップ研修」というのに参加してきました。主催は東京都発達障害者支援センターで、講師はセンター長の山崎順子さんという方でした。

 みなさんは発達障害と聞くと、どんなことを思われますか? 一般的には、空気が読めないとか、頑固だとか、少し変わり者程度に認識されていることが多いようです。また、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズまたはアインシュタインなどの天才が発達障害だったと言う人もいます。これらは、比較的障害が軽い例だと思われます。

 私が見聞きした障害の重い方の中には、コミュニケーションがほとんど取れない方、耳で聞いたことを覚えられない方、いつもとちがう状況になればパニックを起こす方など、いろいろな方がおられます。発達障害と一言で言っても、自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害などタイプの違った障害がありますが、この研修では「発達障害」とひとくくりにしていました。

 今回の研修のテーマは「学童への支援」でした。けれど、この研修は大人の方にもあてはまるところが多く、まさに、学校は社会の縮図といったところだと思いました。学校の定義として「基本的に学校もしくは教室のルールと先生の指示のもとに生活するところ」となっていて、そこには発達障害をもつ学童の立場に立つと、彼らが苦手とする様々な状況があります。たとえば、人や声、匂い、物音など情報量がとても多いことによって、うるさくてその場にいられない。トイレが臭くて入れない。気になるものがたくさんありすぎて落ち着かない。話の重要な部分とそうでない部分がわからない。とか、周りの人達に合わせて行動しなくてはいけないので、すぐやりたいのに待たされることがいやだ。興味のないことまでしなくてはいけない。自分のペースでできない。などがあります・・・

 以下、全文は、おりふれ通信355号(2016年11月号)でお読み下さい。
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生活保護問題対策全国会議からアンケートの呼びかけです

編集部
 昨年3月、厚生労働省は、これまでは保護申請時のみに要求していた資産申告について、今後年1回資産申告書の聴取を求めるとする課長通知を発しました。(この通知について詳しくはhttp://seikatuhogotaisaku.blog.fc2.com/blog-entry-254.htm

 この通知に基づいて、福祉事務所がグループホーム入居者に対して、50~60万円程の累積金を理由に保護の停廃止を行ったなどの事例が出てきているそうです。

生活保護問題対策全国会議が実態把握のためのアンケートを呼びかけています。
アンケートの内容は、「資産申告書の提出が義務であるかのような説明をされた」「資産申告書の提出を断ったら、指導指示文書を出された」「保護の停止あるいは廃止を受けた」「その時の累積金額」「停廃止通知に書かれている理由」などです。
詳しくは、http://seikatuhogotaisaku.blog.fc2.com/  

問い合わせは、あかり法律事務所
〒530-0047 大阪市北区西天満3-14-16
西天満パークビル3号館7階 
TEL 06-6363-3310/FAX 06-6363-3320
E-mail:tk-akari@wmail.plala.or.jp

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夏休み2016

編集部 佐藤朝子 

 今年の夏休みは友人に誘われてハワイ島に行って来ました。久しぶりの国際線の飛行機はエンターテインメントが充実していて、音楽を聴こうと思うとクラシック・ジャズ・Jポップなど様々なジャンルがあり、映画を見ようと思うと洋画・邦画・アニメなど、どれを選べばいいのか決められないぐらいたくさんの種類があり、映画好きの私は見逃した映画や、今話題の映画を楽しみながらウキウキとハワイに向かいました。     

 ホノルル到着後、トランジットを前に友人家族とはぐれたり、レンタカーを借りたらカーナビがなぜかハングル表記!だったりしてドタバタでした。日本のカーナビのように性能が良くないので道に迷いながら進んでいくと突然のスコールがきましたが、雨上がりには大きな虹が!しかもはじからはじまできれいに見えるではありませんか。思わず車を止めて見とれてしまいました。道に迷ったおかげでドタバタを忘れ、素敵な旅の始まりになりました。
 
Rainbow

今回の旅のメインイベントはマウナケア山での星空観賞でした。日中はキラウエア火山などの島内観光をし、夕方から山頂に向かって出発です。マウナケア山は「白い山」という意味で4200mもある富士山より高い山です。高山病を予防するため、2800mの高度で夕飯(お弁当)をとる時間を含めた休憩時間があり、世界で3か所でしか咲かない珍しい「銀剣草」を見たり、同じツアー参加者と話をして期待を膨らませていきました・・・

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Ginrei2


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書評『精神病院体制の終わりー認知症の時代に』立岩真也 青土社 2015

立命館大学 客員研究員 安原 荘一


 立岩真也さんという方は有名なわりには著作があまり広く読まれていないそうである。その最大の理由は読んでみても読みにくい、わかりにくいという点にあるらしい。立岩真也さんご自身は人前でお話しされる場合は極めてわかりやすく簡潔明瞭に話されるのであるが、モノを書かれる場合は全く別のモードで頭を使われているようである。もっともご本人によればこの本(に限らず最近の本)は、なるべくわかりやすく書こうと努力されているとのことであるが。

 さて本著は全体で2部構成になっている。第1部は「病棟転換型居住系施設」問題に関心を持っておられる方が、より深くその歴史的背景を知ろうと思ったら大変参考になると思う。認知症高齢者の「社会的入院」問題や非人道的な取り扱いは決して今に始まったことではないのである。本著では悪名高い京都の十全会系病院事件の経緯を詳しく追いかけている。単に十全会系病院の問題点のみならず、それを巡る当時の国会審議の議事録やNHKの当時のドキュメンタリー放送等にも丹念に目を通し、また当時の京都の蜷川革新府政の対応や日本精神神経学会の対応、そして前進友の会の当時の動き等、もう今では殆どの人が忘れてしまいかけているような問題に焦点をあてて分析していく、本著第1部第2章は、評者が一番感銘を受けた点である・・・

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当事者主動サービス連続学習会に参加して

福冨一郎


 ピアスタッフネットワーク主催の「当事者主動サービス連続学習会」に毎月、1年間にわたって参加してきました。全部で12回ありましたが、そのうち10回に参加させていただきました。参加人数は平均して24~25人くらいで、広い部屋で快適でした。

 最初の3回で、当事者主動サービスの基本を学びます。まずは、アメリカから始まったという歴史から入って、機能、原則、科学的根拠などを学びました。その中でとくに印象に残ったことがあります。
当事者主動サービスにおけるプログラム内容は、何でもよくて、ヨガ教室、料理を作る、など、何人かで集まって何かをするというものです。ただ、当事者がやれば何でも当事者主動サービスになるかといえば、そうではなく、原理原則と価値観に則ったものでなければなりません。原理原則には「ピアを基調としたサービス(似た経験をシェアできた人とつながりが持て、成功したロールモデルや症状への対処法、生き残るスキルなどによって希望を持ち、自分たちをエンパワメントできる)、専門家に頼らないこと(お互いにサポートし合う関係性を築くことで、お互いの問題を乗り越えるパワーに気づく)、自主的なメンバーシップ(サービスに受身で顔出しするのではなく、積極的に参加することで、ひとりひとりに責任感が生まれ、プログラムの重要な決定に参加してアイディアや情報を提供することで、自己肯定感が高まる)、平等主義・非官僚制、利用しやすいこと、秘密が守られること、一方的な判断をしない支援」などがあります。価値観には「エンパワメント(人ではなく、状況や問題に焦点を当てることで、他人の自信や自己肯定感が高まるように応援する)、自立、責任、選択(選択肢を提示する、善意の押し付けではなく選ばない権利もある)、敬意と尊厳、ソーシャルアクション(外に向かって行動を起こすなど)」があげられます・・・

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当事者主動サービス連続学習会を終えて

ピアスタッフネットワーク  (西村聡彦、佐藤由美子、川込あゆみ、飯野雄治)


 私たちピアスタッフネットワークは、2015年度、「当事者主動サービス連続学習会」を開催しました。学習会は国立精神・神経医療センター病院から一室をお借りして2015年4月から毎月一回実施し、2016年3月6日で計12回を無事終えることができました。

1 当事者主動サービスとは
 「当事者主動サービス」(Consumer Operated Services:以下COS)とは精神疾患・精神障がいなどの精神的な困難を抱える人たちのピアサポートプログラムのひとつで、アメリカにおいて実践と研究が進んでいます。COSのごく簡単な定義は当事者活動、つまり当事者(Consumer)が運営を担うサービスといっていいでしょう。COSの形態自体は、日本でいうと地域活動支援センターや就労継続支援事業所、その他公私を問わず様々な組織やプログラムで可能であり、その種別は問いません。とりあえずはセルフヘルプ活動や当事者会、茶話会、当事者中心の授産活動や運動プログラムなどをイメージするとよいでしょう。近年、日本で紹介されることも多いWRAPやIPS(ピアサポート)の実践や議論も研究されたうえで、COSは作られています。

 しかしCOSがこれまでの精神保健サービスと一線を画す点は、経営や運営の決定権を当事者自らがもっていることと、構造・価値・プロセスにおいてCOS特有の要素を有していることです。独自の価値観を構成要素のひとつにあげていること、プロセスの柱にピアサポートを据えていることはCOSの特徴的な面といえます。またCOSは利用者(ときに同時に運営者でもあるわけですが)の健康と幸せに効果があることが科学的な手法で実証されています。その意味で「科学的根拠に基づく実践プログラム(EBP)」のひとつにあげられています・・・

 以下、全文は、おりふれ通信349号(2016年4月号)でお読み下さい。
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こんこんさんの兵隊~戦後70年に想う

どさんこ

 日本敗戦の翌年「息子さんは生きていますよ」と、私の祖父母の家に一人の兵隊服の男が現れた。私の父は昭和20年の6月沖縄で戦死、北海道の小さな村で葬儀は済んでいたのだ。家族は初め信じられなかった。だが、父の戦友と名乗るその兵隊は、父のことも、私たち家族のことも、実によく知っていた。玄関に集まった大人たちに混じっている私の頭をなで、語りかけた。「ああU子ちゃんだね、お父さんはU子ちゃんの写真を持っていたよ。間もなく帰ってくるよ」と。疑っていた家族もついにこの兵隊の言葉を信じたのである。そして「息子は(夫は)(兄は)生きていたんだ!」と、家族全員、舞い上がって喜んだ。

 兵隊の来訪は、上官の命令で、体調を崩している私の父の衣類その他を受け取り、急ぎ戻らなくてはならない、というものであった。だが家族は、「せめて一晩、身体を休めて戻ってください」と、その男の手取り足取りして部屋に上げ、泊めた。そして祖父は「息子(九州まで来ているという)のところへ連れて行ってほしい」と懇願したが、軍の規則だからと断られた。また男はこうも語った。「私の妻子はこんこんさん(占い)をして、私の帰りを待っていた」と。大人たちが浮足立っている間、私はその男のあぐらの中に置かれていた。翌日、祖父の差し出す礼金を男は受け取らなかった。祖父はゆっくりと走り出した汽車の窓からその包みを投げ込んだ。

 それから1週間ほどが過ぎ、「詐欺ではなかったか・・・役場で聞いたら他の町でも同じようなことがあったらしい」と、叔父が疑いだした・・

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