さよなら“障害者自立支援法”つくろう私たちの新法を!  10.30全国大フォーラムへ 

 マニフェストに「自立支援法の廃止と新法制定」を掲げた政党による「新しい政権」が発足しました。障害に伴う支援を「利益」とする自立支援法は、多くの見直しを求める声に押されて実施した軽減措置によってもちこたえていますが、小手先の見直しは、もう通用しません。今こそ自立支援法を廃止して、みんなの声を反映した「新しい総合的な福祉法」を制定する絶好のチャンスです!
 との呼びかけで、今年も日比谷野外音楽堂で集会が開かれる。
・・・・・・・・・
と き: 2009年10月30日(金)
     正午開会 (11時開場)
ところ: 日比谷野外音楽堂→3時国会と     東京駅方面にデモ行進(予定)

 全文は、おりふれ通信281号(2009年9月号)でお読み下さい。
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反-貧困ネットワーク 09年選挙目前! ~私たちが望むこと~

東京地業研 木村朋子

 7月31日、「選挙目前!私たちが望むこと集会」が総評会館で開かれた。参加者は380人。集会ではいつものように奨学生、シングルマザー、障害者、外国人労働者、非常勤公務員などの立場から、さまざまに切実な当事者発言があり、各党議員による3分間スピーチも選挙前ということで熱がこもっていた。その場で反ー貧困ネットワークの政策要求が提起された。
 それは、「貧困率測定調査を行い、貧困削減の数値目標をかかげる」「社会保障費を削減せず、穴だらけのセーフティネットを再構築する」を筆頭に、生活保護、住宅、年金、雇用・労働、女性、子どもの貧困・教育、母子家庭・父子家庭、外国人、医療、介護、障害者、DV問題、多重債務問題、ホームレス問題、税・社会保険料と、多岐にわたっている。

 以下全文は、おりふれ通信280号(2009年8月号)でお読み下さい。
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WNUSP(世界精神医療ユーザー・サバイバーネットワーク)大会 2009.3.16~20 -参加報告および感想-

ラミパス タロウ(精神医療ユーザー)

はじめに
 WNUSPが4年に一度開催する全体会議が、今年3月、ウガンダの首都カンパラで開催されました。アフリカをはじめ、世界各地からの当事者70名弱の参加で、大会は無事大成功いたしました。
 各地の状況報告をまず最初に行いました(私も、急遽依頼され、日本の社会的入院患者の問題や医療観察法の現状、また北京オリンピック入国拒否問題等手短にご報告させて頂きました)。そして、今回の総会のメインテーマである「国連障害者権利条約(CRPD)」の批准や実施の過程で、「条約の権利を現実のものとしていく」ための全体での勉強会やケニアのNGOによるカウンタレポート(シャドウレポート)の実践報告、分科会形式で行われた各種ワークショップ、アフリカの当事者運動の現状報告やウガンダの当事者の貴重な体験談、現在アフリカ全体で精力的に取り組まれている「アンチスティグマキャンペーン」の報告等、今回の総会への参加は私にとって大変刺激的な体験となりました。

 本稿では、私が今回はじめて参加して感じた大会全体の雰囲気、私自身の会場での発言、また常日頃から感じていた各種疑問点が具体的に解消された点、また今後の私たちの課題と思われる点を中心にご報告させて頂きます。

 以下全文は、おりふれ通信278号(2009年6月号)でお読み下さい。
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2008.10.31全国大フォーラム・集会に参加して

トマトハウス 小川誓順+メンバー

 ・・・・・障害者施設の東京都と地方との格差、「支援法」により少しはましな施設運営が可能になり、すでに「移行」した施設もある。東京では、「移行」すれば現在なされているサービスが出来なくなるし、職員のリストラもしなければならないといった事情から「移行」せずに、ひたすら「見直し」に期待している施設もある中で、「撤廃」を可能にする方策はあるのだろうか。
 集会の当日、「トイレの利用にも、お風呂入るにも・・・応益負担、納得できません!」と全国各地で訴訟が起こされた(文末にアピール掲載)。これからはさらに訴訟者の人数を増やして、司法の場でも「自立支援法」の中味が争われることになる。
 行政闘争・司法闘争を積極的に取り組むこと、そして、何よりも自身の生活している地域の市民の人達へ訴えていかなければならないと思う。・・・・・

以下、一緒に参加したメンバーの感想
1.野党の政治家が「ダメだ、ダメだ」と言っていたが、政権がない中、本当にやれるのか。与党でさえやる気があるのか解らない。集会に参加して変化があるのか?
2.議員が来ていたが、自分の政党のピーアールが主で自立支援法については、熱意が感じられなかった。
3.去年と変わらず政治家が自分の言いたいことを言うだけで、当事者の話を最後まで聞いていなかった。話を最後まで聞いて欲しかった。
当事者の発言の時、精神障害者の方は立って下さいと言われた。一緒に参加した仲間と立ち上がったが、立ち上がるときにためらいがあった。
4.なぜ障害者だと胸を張って立ち上がることに抵抗や違和感があったのか。障害というものに偏見を拭い去ることができないからなのだろうか。それとも時が経てば病気が完治するかもしれないという期待があるからなのか。
(後略)

障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす会アピール
いよいよ闘いの始まりです。
 世界は障害者権利条約を実現している状況において、わが国では、応益負担を核とする障害者自立支援法が、障害関係者や障害関係団体の強い批判にもかかわらず、施行されています。障害のある人が、トイレに行くにも、食事をするにも、買い物をするにも必要とする支援サービスを、「利益」とみなされ、「応益」負担が強いられています。この応益負担の仕組みは、障害が重ければ重いほど、負担も多く求められるという、ノーマライゼーションとは正反対のものです。
 また障害者自立支援法は、在宅サービスへの国庫負担義務が盛り込まれたものの、市町村への補助基準が定められてしまい、その基準以上のサービスを市町村が行おうとすると、市町村の持ち出しとなってしまいます。これは、支援サービスの上限が設定されたにも等しく、必要なサービスを受けられない仲間が増え、地域生活の存続が危ぶまれる事態を迎えています。
 このような状況の中で、全国約30人の仲間が、障害者自立支援法の不当性・違憲性を司法の場で問うていこうと、勇気を持って立ちあがろうとしています。原告それぞれには、それぞれの生活があり、事情があり、家族もいます。私たちは原告一人一人の勇気と行動に対して、深く敬意を表するものです。
 私たちがおさえておく必要があるのは、この闘いは、原告30人だけの問題ではなく、障害のある人すべての生活と権利、そして人間の尊厳に関わる重要な意味を持つ裁判で、すべての障害のある人が原告です。そして、障害のある人の問題は、すべての人たちの人権確立のための闘いなのです。
 「持続可能」のかけ声のもとに、障害のある人の人権までもが値切りされることが許されるのでしょうか。障害のある人にも“生存権”や“幸福追求権”が憲法で保障されており、“法の下の平等”も明記されているのです。
 多くの困難な状況が立ちはだかる中、私たちは本日、“障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす会”を発足させ、原告の仲間とともに、この訴訟を闘い抜いていくことを誓います。同時に、多くの関係者や市民の皆様に物心両面にわたるご支援を訴える次第です。
              2008年10月27日
              障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす会 発足集会参加者一同
              同会のウェブサイトは http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/ 

 
 全文は、おりふれ通信275号(2008年12月号)でお読み下さい。
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ティナ・ミンコウィッツさんの話を聞いて

編集部 木村朋子

 今年は「障害者権利条約に照らして見直そう!」という言葉をよく聞いた。一昨年12月に国連総会で決議され、今年5月国際法として発効した障害者権利条約を新たな基準として大きな存在にしたいし、使っていきたいということだった。権利法の遅れている日本では、「頼るべきは、やっぱり国際人権だよね」という考えもある。
 障害者権利条約は今までの権利条約に比べ、策定に当事者団体が関わったことが画期的、かつこれまでの国際障害者運動は身体障害者が中心だったが、今回は精神・知的の障害者も参加した!ということも言われていた。
 それを体現するようなティナ・ミンコウィッツさん(=権利条約の策定に関わり、国連総会決議の後、議場で、当事者代表の一人としてスピーチをしたアメリカ人女性)が先月来日。おりふれ前号でお知らせした「なくそう!差別と拘禁の医療観察法11・24全国集会」でも話をされた。弁護士資格ももつティナさんの話は、ゆったりとして明快で、迫力があった・・・・・

以下、全文は、おりふれ通信275号(2008年12月号)でお読み下さい。
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10.19 反ー貧困 世直しイッキ!大集会 参加記

編集部 木村朋子

 前号にビラを同封して参加を呼びかけた大集会は、東京渋谷の明治公園を会場に天気にも恵まれて3000人を超える人が集まりました。世界貧困デー(10月17~19日)のスタンドアップアクション=貧困撲滅のために一斉に立ち上がるなど意思表示をする様子も新聞一面で報道されるなど、宣伝効果もあったと思います。
 12分科会のうち、私は「語り合いの場」に参加しました。他の分科会は社会保障・労働・住宅・多重債務・子ども・女性・・・など問題を絞って話題提供者を準備していた中、言いっぱなし・聴きっぱなしの誰でも参加の場に来てくれる人はいるのかしらと心配しましたが、ふたを開けてみたらうれしい驚きに。障害やDV被害の当事者・支援者が呼びかけ人でしたが、集まってくれた人たちは、多種多様でした。ウェブ製作、「坊主バー」(僧侶が相談にのる駆け込み寺のような飲み屋)経営、何をやっても長続きせず今は日雇い・・・いろんな経歴をもつ老若男女。いつも会わないような多様な人々と会って話ができたことが、私にとって一番大きいことでした。
 語り合いのテーマは「私にとっての貧困」「私が求める支援」。貧困について心や社会のあり方の貧しさを指摘する声が多く、支援については、日雇いの人から「安心できる暮らしがほしい」と切実な声もありましたが、総じて当事者の人も含め自分が誰かのために何ができるのかという視点で考え、発言する人が多かったです。
 社会保障分科会に出た加藤みどりさんからも後で同じ感想を聞きましたが、いろんな人が集まることで何かを変えていく力になれば、と希望を持ちます。

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反貧困世直しイッキ!大集会 呼びかけ

反貧困世直しイッキ!大集会
垣根を越えてつながろう!!
2008年10月19日(日)@東京・明治公園 午後1時~ パレード出発5時~
くわしくは、ウェブで。
反貧困世直しイッキ!大集会

 集会の各種分科会の中には、「社会保障費を増やせ!! 2200億円削減はもう限界」の分科会と、こらーる・たいとうの加藤真規子さんが呼びかけた「分かち合い分科会」も予定されています。ふるってご参加下さい。 (東京地業研/木村)

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NIMBY? ー外来精神医療学会に参加して

<編集部から>
 去る6月6~7日、東京都練馬区内で第8回日本外来精神医療学会が開催された。
 その中で、ミニシンポジウム「共に生きるまちづくり」は、「生活支援センターきらら」が反対運動にあいながら設立され、地域で理解を得るまでの実践報告だった。
 以下は、立川市で反対運動のため移転を断念せざるを得なかったグループホーム若手職員らの参加記である。

上田有宏
練馬区の地域生活支援センターは、草の根活動によって現在ではなくてはならないものとなっているようです。     
福祉施設をつくる上で頭を悩ます問題の一つとして、地域住民による反対運動が挙げられると思います。最近では反対運動のことをNIMBY(=Not In My Back Yard「うちの裏庭はダメ」の頭文字:ニンビー)と呼ぶようです。施設を建てることは必要だと認識しているが自分の家の近くには建てて欲しくはないという施設建設反対の市民運動のことを指す言葉です。福祉施設以外にもゴミ焼却場・産業廃棄物処理場・葬儀、火葬場等が挙げられ、意外と身近に
存在しています。反対される背景には、治安上の理由や地価下落のおそれ、障害者に対する偏見などがあります。
私が働いているグループホームでも数年前、移転する時にNIMBYに遭いました。結果は移転できませんでした。今、改めて当時のことを考えても、どのような過程を踏めば成功したのかは分かりません。無念でしたがこれが現実なのかと受け入れるしかなかったです。・・・

以下、全文は、おりふれ通信271号(2008年7月号)でお読み下さい。
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新宿を「解放区」とさせた5・3自由と生存のメーデーデモ

北九州市立大学非常勤講師  藤藪貴治

 2007年7月北九州市において発覚した「オニギリ食べたい」との日記を残して、生活保護を辞退させられた男性が餓死した事件は、いまや福祉関係者の間では知らない人を探す方が難しい。北九州市は1967年より旧厚生省の「天下り官僚」のもと、毎年のように「違法」な生活保護運用で、毎年のように餓死・自殺事件を起こし、その違法な運用システムは、国のモデル「ヤミの北九州方式」として全国のみならず海外にも知れ渡った。
 私は元「ヤミの北九州方式」の福祉事務所にてケースワーカーとして、北九州市職員時代、全国の関係者に「内部告発」として、情報を発信し続けてきた、微力ながら反貧困ネットワークに参画している者である。みなさまはじめまして。
 さて前置きはこれくらいにして、私は5月の連休中に北九州市から東京に上京し、デモ行進に参加して、そこで日本国憲法の素晴らしさを強く実感したことをお伝えさせていただきます。

5月3日、連休中の大勢の買い物客で賑わう大都市・新宿に、テクノをガンガンにならす「街宣車」を先頭に、「仕事をよこせー」「給料を上げろー」と雄叫び、多数の警察官に囲まれながら、路上を練り歩く約1,000名もの集団が突如出現した。これが首都圏のプレカリアート(フリーター)たちによる「自由と生存のメーデー08」の大デモ行進である。・・・

以下、全文は、おりふれ通信270号(2008年6月号)でお読み下さい。
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<本の紹介> 『支援の障害学に向けて』

編集部  木村朋子

『支援の障害学に向けて』
横須賀俊司・松岡克尚編著 2007年10月末現代書館刊

 「障害学」という分野に魅力を感じてきた。昨年4月号「欠格条項をなくす会」の情報ブックレット『NOからYESへ』の紹介でもふれたように、健常者は「すでに配慮されている人」、対して障害者は「まだ配慮されていない人」(皆が鳥のように空を飛べたらエレベータのみならず階段もいらない。人は空を飛べないから高いところへ上がるためには階段やエレベーターが「配慮」として必要。既に配慮されている多数の人は、気づかないうちに配慮されているのだ)など、目からウロコの気づきを与えてくれる。しかしそういった障害学の考え方を実効性あるものとするための制度・政策や、とりわけ実践の研究が立ち遅れているという問題意識から本書は編まれている・・・・

 以下全文は、おりふれ通信 2008年1月号でお読み下さい。
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障害者自立支援法10・30全国大フォーラムで感じたこと

トマトハウス 村上 友路

私が統合失調症になり、一般の仕事から作業所に入ってまもなく、『障害者自立支援法』という法律の存在を知った。作業所での通所生活のスタートと共にこの悪法はそれから私の生活に暗い影を落とすのである。
そのころは病気も今ほど良くなっておらず、家庭の雰囲気も良くはなかった。それまでの私は、悪法などという存在を、他人事の様に感じていたし、遠い国の難しい問題だと思っていた。しかし、法律というものの強大さ、恐ろしさからの将来に対する無力感を感じずにはいられなかった。今まで安住していた「国」というものが、突然牙を向いて来たかのような感覚に襲われた。その絶望というべき淵から、何が私を救ってくれたのか・・・それは作業所の仲間や人生の先輩でもある職員の方々からの優しさである。私の心はとてもゆっくりではあるが、清流にさらされた布のように洗われていった。その心身の「居場所」を単なるリハビリの場になり下げんとする自立支援法を私は許さない。そしてその想いをわかつ仲間が、10・30日比谷に集結したのである。


小麦の家  N.H. 
私がこの精神障害者小規模通所授産施設「小麦の家」に通所をして約1年7ヶ月が経つ。作業内容はパンを製造し、販売するという至ってシンプルなものだ。しかし、この単調にもみえる作業にも日々、小さくはあるが変化や進歩がみられる。そして、その流れによって私自身も、仕事の感覚や社会性を取り戻してきたところだ。
   しかしながら、来春からこの小さな施設にも自立支援法の波が押し寄せ、利用者負担金というものが生まれる。私の場合、扶養控除を受けているため、ひと月に9,300円の負担金を払わなければならない。現在、障害者年金を受けていない私には、月にして約2万円弱の工賃のみが収入である。そこの中から9,300円支払う事となれば実質1万円ほどの稼ぎとなってしまう。1ヶ月、およそ60時間の労働に対して1万円しか支払わなくなるという事だ。
 一体誰の為の自立支援法なのか?私は鬼気迫る現実を目の当たりにしてようやく重い腰を上げ、複雑な心境で10・30全国大フォーラムに参加する。

 以下、両レポートの全文は、おりふれ通信 11月号でお読み下さい。
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自立支援法 参議院議員会館でのロビーング

編集部から 2日目のロビー活動に、おりふれ編集部では石井、飯田、木村が参加しました。衆議院をろうあ連盟、きょうされんなどが、参議院を「障害者の地域生活確立の実現を求める全国大行動実行委員会」のグループが担当し、私たちは参議院でしたが、たくさんの車椅子が議員会館(非常にバリアフルな建物とわかりました)を行き来するさまは壮観でした。石井さんが書いているように、車椅子は障害者のシンボルとしてわかりやすい!

ロビー活動 石井真由美
 初めて参議院のロビーイングに参加しました。
 私はあまりにも「政治のことは分からない」と確信していたので、参加することを決めてからエラク後悔したりしました。でも、行くことに決めたのは、自分は「分からない」ままでいいのかどうか分からないことが、今回やけに気になって、これは体験してみるしかないと思ったからです。
なんか自分勝手な理由です。
「政治や社会のことに疎い」のは、入退院の繰り返しや、社会のことを学ぶより、自分の病気を抱えたり、治療することで精一杯だったという理由があるのは事実です。でも、やっぱり知ろうとしなかった。知っても不満や将来の不安が強まるだけだし、とても面倒臭い感じがして知りたくなかった。(あと、いつの間に刷り込まれたのか、こういう活動に参加すると「具合が悪くなる」と思い込んでた所もあります)なんだか、社会のことや政治に触れると自分がひどくみじめな存在に見えてくる気がして嫌でした。でも、今回は気になった。

☆まず、永田町に馴染めなかった!地下鉄から地上に出たら警察官が所々にいて、すごく恐くて緊張していきなり足がもつれコケた。恥ずかしかった。

☆議員会館に到着したら、すでにたくさん人が集まっていた。

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第50回日本病院・地域精神医学総会に参加して

デイケア看護師  河野節子

 今回は京都での開催、私は看護の同窓会を目的とした久しぶりの参加でした。テーマは「病院」と「地域」なんで一緒にやれへんの!?で、沢山の演題が並びどれに出ようか迷うほどの盛況ぶりでした。一部しか紹介できないので、印象に残った事の感想になります。

 メインホールでの開会式では偉い方達が来賓として祝辞を述べた後シンポジウムが始まり、そこからは多分病地らしい雰囲気に変わってシンポジスとが話し始め、皆さん時間が足りないようで「お時間です」、を座長から申し渡されていました。精神保健医療福祉の危機の現在、障害者自立支援法をめぐっても多くの人が危機感をもって話しをしていましたし、現状の厳しさを痛感しました。質疑応答では当事者の方達の発言もあり、この学会らしさを感じる事ができました。

下全文は、おりふれ通信 10月号でお読み下さい。ご購読連絡先:FAX042-524-7566、立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会


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障害をこえてつながろう!

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   編集部から 先月号でお知らせしたように、反ー貧困ネットワーク主催の集まりが「障害をこえてつながろう!6.21東京集会」「もうガマンできない!広がる貧困 人間らしい暮らしを求めてつながろう7.1東京集会」と続けてもたれました。今号では6.21集会を紹介します。集会の様子や内容は、パネリストの1人として「ベーシック・インカム」という方法を提起した岡部耕典さんのリソースセンターいなっふのサイトhttp://www.eft.gr.jp/money/070621  で見ることができます。

石井真由美

 私にとって、こんなにボリュームのある集会に参加したのは初めてでした。
 障害の種別をこえて、いや障害のあるなしの区別もこえて、いやいや日本という国の枠もこえて、たくさんのシンポジストが発する具体的な体験談と歴史、現状、メッセージ、暴力的ではないズシンとくる怒りや痛み。皆それぞれが、何かを得よう、何かを超えようと、持っている力や勇気、時として忍耐をふりしぼっている姿や言葉から、多くの刺激を受けずにはいられない。
 分かってほしいという欲求と分かりたいという欲求。そう、本当は「分かりたい」欲求が自分の中に強くあることを感じた。
 私が社会参加する時、どうしても「精神医療ユーザー」という立場でしか、まだ世の中に立ち位置が作れていない。本当は、私は丸ごと精神障害者だったり、ユーザーだったりするわけではないけれど、あまりにも病歴が長く、適当なことを言ってお茶をにごせる履歴ではとうになくなっている。しかも現在、仕事とか主婦とか、世間に通る肩書きがないから、「どこの所属ですか?」「何をしてらっしゃるのですか?」「お仕事は?」とか聞かれることの多い社会でやっていくためには、どんなに烙印を押されても、私は精神障害という面でしか立てない。だからこの面を受け入れてくれるところにしか参加できなくて、世界はなかなか広がらない。
 じゃあ、どうすれば私はもっとのびのびと外に出て、堂々とさまざまな場へ参加できるようになれるか考えると、ストレートに「分かってもらう」ことだと考える。私のことを分かってもらう、あるいは、精神障害者の置かれている現状や痛みを分かってもらう。いかに理不尽な扱いや差別を受けているか分かってもらうことに、エネルギーを注ごうとする。・・・・・・・・・

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障害をこえてつながろう6.21東京集会

反貧困キャンペーン参加企画
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~障害と貧困について考える 本当の豊かさを求めて~

「年金はもっと低いんだから、生活保護はもらいすぎ」生活もままならない当事者同士だけを向き合せて、より低い基準に切り下げていく風潮がある。その考え自体も貧困だが、周りにある様々な障害をのりこえた繋がりが、今、必要になっている。先輩達が創ってきた、障害年金、他人介護加算等は何のためのお金だろう。生活費?住宅費?介護費?支給基準も国籍や、病気等に切り分けられ、すっぽり抜け落ちてしまう「制度の狭間」がある。又、生命だけがまもられればいいの?人と人との繋がりを大切にして人間らしくくらしたい。本当の豊かさとはなにか?みんなで考え、話し合ってみたい。先達が築き上げてきた制度を、あたりまえに受けている人たちも必見です!

▲▽ 障害と貧困 本当の豊かさ とは? 徹底討論!▽▲
日 時: 2007年6月21日(木)戸山社会教育会館 地図 新宿区戸山2-11-101 場 所:社会教育会館 ホール               Image006

(開場13時)午後13時30分~16時30分
参加費:参加費無料(但し資料代500円)
    *手話、要約筆記あり
内容:反貧困キャンペーンからのアピール
湯浅誠さん(反貧困ネットワーク準備会事務局長)
当事者発言
○在日障害無年金 ○障害学生無年金
○年金の境界線  ○生活保護
○知的障害の働くということ 等の立場から発言
パネルディスカッション  進行 三澤 了さん(DPI日本会議)
○在日無年金のかかえる問題  柴田 文恵さん(在日無年金問題関東ネットワーク)
○24時間介護要求運動~制度を創ってきた立場から~ 益留 俊樹さん(パーソナルアシスタンス☆フォーラム)
○精神障害者の立場からの本音トーク  加藤 真規子さん(こらーる・たいとう)
○制度の狭間の問題、医療モデルが生む格差 山本 創さん(難病をもつ人の地域自立生活を確立する会)
○障害者の所得保障制度について 岡部耕典さん(リソースセンターいなっふ)
   参加申し込み:お名前、住所、連絡先、所属団体等を下記連絡さきまでお申し込みください。
FAX 03-5282-0017  Mail living@y5.dion.ne.jp 
(詳細等のお問い合わせは 03-5282-3730 090-6193-1232担当山本までご連絡ください)
 
  主催 障害をこえてつながろう6・21東京集会実行委員会
東京都地域精神医療業務研究会 在日無年金問題関東ネットワーク  東京都自立生活センター協議会 DPI東京行動委員会     こらーる・たいとう      パーソナルアシスタンス☆フォーラム

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もうガマンできない!3.24東京集会

東京地業研 内山智絵

前々号でご紹介したこの「3.24東京集会」は、おかげさまで会場の収容人数をはるかに超える、420人もの人たちが集まり大盛況だった。
 労働・多重債務・障害者・DV被害者など、9名の当事者が発言し、シンポジウム、そして最後に「貧困をもたらすあらゆる差別を撤廃することなどを国に求め、この集会を機に人間らしい生活と労働の保障を求めてさらに多くの人と連携と連帯をすすめていく」という集会宣言を採択した。
 わたしは仕事を続ける中で、精神障害に対する差別や偏見を肌で感じてきた。そして、精神障害と同じく正しく理解されていない存在と感じ、野宿者の支援とハンセン病の実態調査にも加わった。その時自分が思っているよりも、世の中は変わっていないのだということを思い知らされた。
  3.24東京集会の実行委員会には、様々な分野の人間が集まった。「差別・偏見・無知の根っこを断ち切るためにはいろんな分野がつながりあっていかなければ」という思いで集会をつくりあげてきた。
 絶対にこれで終わりにはしない。したくない。社会に「新しい根っこ」をはりめぐらせるため、もうひとふんばりしたいと思っている。
 精神障害者、とりわけ長期在院者の人たちに思いをめぐらせると、「労働」や「社会保障」という以前に、「まず隔離収容をやめよ」と叫ばなければならない。まずは今回出会った、他分野で活動する仲間たちに、そして多くの人たちに訴え続けなければならないと思っている。

以下、当事者として参加した石井さんの発言も合わせてお読みください。

石井真由美の当事者報告  
生きることは大変だけどー精神医療ユーザーの立場から

<精神病院への入院>
私がはじめて精神病院に入院したのは、10代の後半。拒食症がきっかけでした。
私にとって入院体験はサバイバルの一語につきました。精神病院では「患者の医療と保護のため」という理由で、さまざまな制限や規則があるのが普通のこととなっています。鍵のかかった閉鎖病棟。電話、手紙、外出、外泊の許可。煙草やジュースの制限や持ち物検査。私が入院した頃は、私たち患者が外へ出す手紙の検閲も当たり前にされていました。規則を破ると外出禁止、閉鎖病棟へ移されるなどのペナルティをくらいます。そこで医師が絶対の権力を持つ、ピラミッド構造のような力関係。
私は病気をなおすために入院させられたはずなのに、病院では安らぎもなく、休まらず、対人緊張、睡眠障害、ウツ、自殺未遂・・・と症状がどんどん増えていきました。

<生活保護を申請する>
こうして20代は入退院の繰り返し、30代はカウンセリングに通いながら1人暮らしも始めていた私が、生活保護にかかったのは9年くらい前のこと。父の仕事がなくなり、突然家からの援助を切られることになったので、ショック状態のままカウンセラーの勧めで、あまり考えたり準備も整えず、1人で生活援護課へ電話しました。「どこに住んでんの?」「いくつ?」「なんで働かないの?」という責めを帯びた男性職員の質問が次から次にきました。働かないのではなく、働けない。なぜ働けなくなったかをほんとうに聞きたいのなら、私は2時間かけても話し足りない。でもこの人はそんなことを聞きたいのではない。ものすごい拒絶を感じ、パニック状態になってしまいました。でも訳の分からないまま必死で応答しているうちに「診断書」をもっていることを話すと、明らかに職員の態度が変わりました。相談日の予約と手続きに持っていくものを聞くことができました。

<生活保護での暮らし、私の場合>
生活保護が決まっても、私はアディクション、摂食障害があるので、まず決められた生活費の中でやっていけるか、ほんとうに不安でした。ウツのせいか、旅行とかオシャレとか、興味はあってもエネルギーがかかることはあまりできないので、そのへんの生活レベルを落とすことには、当時、不安も不満も感じませんでしたが、とにかく過食がでると食費に莫大なお金がかかるので、もしそうなって生保のお金を使い果たしてしまったらどうなるのか。当時通っていたカウンセラーに聞いたら「それはしかたない。入院ね」と言われ、精神医療、精神病院入院生活によるPTSD(外傷体験後のストレス障害)がある私は、不安と恐怖に圧倒されました。そもそも私は入院すると過食がひどくなるのに。なのでそれからは強迫的に貯金をしよう、具合が悪くなった時のために、少しでも節約してお金を貯めようとしましたが、カウンセリング代がかかり、通帳の残高はいつもギリギリでした。

<担当者によって、大変さが全然違う!>
生保を受けてしばらくして、障害基礎年金を申請し、遡及分約500万円をもらったので、生保を打ち切って暮らした時期があります。打ち切る時、担当のワーカーさんは、お金がなくなれば私の場合生保に戻るのは簡単だし、また手伝ってくれると優しい言葉をかけてくれました。でも再度申請に行った時、もうその人はおらず、戻る時の方が私にとっては大変でした。担当者の態度によって、大変さが全然違う!

<生活保護で変わる治療の選択肢>
生保にかかってから数年で、長く続けてきたカウンセリングをやめました。カウンセリングは保険が効かず、お金がかかります。私は長く続けた上で限界も感じて、お金の問題だけでなくやめたのですが、必要な時はまたそこに自分の居場所はあるのだと信じていました。しかしそこは、私が生保になってから料金減免してもらっていた制度もなくなり、今後私が、どんなにそこでの相談やサポートが必要になっても、生保の生活費から料金を捻出するのは完全に無理になりました。そのころ主治医が亡くなり通院先も変えることになったのですが、仲間が「生活していくための相談にのってくれるちゃんとしたケースワーカーがいる診療所を選んだ方がいい」と勧めてくれました。生保になると治療の選択肢がせばまり、医療機関を選ぶ基準も変わるのだと思いました。

<恥と罪悪感>
私は10代から入退院を繰り返し、世の中のことにとても疎くなっていたのですが、生活保護を受けることはかなり恥なんだ、ということを知りました。しかも私は精神の病気が理由なので、烙印だらけになり、いろんな妄想にとらわれ始めました。
「私は恥だ」「私は生きる価値がない」「私は役立たずのお荷物だ」 でもこう考えることは、同じく生保にかかっている人達を恥だと巻き込むことになるので、こんな烙印に負けてはならないという考えも出てきて、余計頭の中はグチャグチャになり、何に対しても、誰に対しても、理不尽だと思いつつ、深い罪悪感にかられるようになりました。
今も感じているのは、生保を受ける権利があるのに、受けられない人達がたくさんいる、でも自分は受けているという罪悪感。この罪悪感は、精神病院の長期在院の仲間にも感じます。

<「自分のせい」を超え、つながること>
実際、私が生保で生活していることで、税金を払っている人達に不満をぶつけられたこともあります。健常者から言われた時は、ただただ冷や水を浴びせられた気がして、無言で固まることしかできませんでした。でも仲間から、「病院代が只で、交通費まで払ってもらえて、いいご身分ね」と言われた時は、複雑な気持ちになりました。その仲間もお金に苦労していたからです。それでも、やはり生保を受けていることで責め立てられれば、仲間に対しても怒りや憎しみが沸いてしまう。だけど、ここで争うことは、全く悲しすぎて馬鹿げたことだと思います。私たちは怒りや不満を出す方向を見失ってはならないのだと考え、この時、私は自分の権利をちゃんと知り、必要に応じて言葉にしたいと思いました。

すべてが自分のせいだ、自分が悪いと思いこむと、余計な責任をとることになり、ちゃんとまわりの状況が見えなくなります。余分な責任とりはしないで、前向きに生きていきたい。生き抜くためにつながらないと、と思います。ひとりぼっちでなく、いっぱいいれば心強いし、しぶとく生きている人の姿を見ることで力をもらえる。つながることで自分の力になってもらえるかもしれないし、自分が力になれるかもしれない。もし、自分の問題以外のものがあれば、それらに対しては、その問題を起こしている人や場に、その責任をお返ししようと思います。
今日、皆さんのお話を聴いて、それらを見極め、自分に何ができるか考えたいと思います。

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投稿 学習会のお知らせ 精神疾患と薬ーかしこい利用者となるために

講師 八木剛平先生(精神科医 一般向けの『統合失調症の薬がわかる本』(ぜんかれん発行)で
            おなじみの先生です)
 日時 第1回 6月5日(火) 午後2時から5時
      統合失調症は脳病にあらず、薬だけで回復するのではない
   第2回 6月14日(木) 午後2時から5時
      抗精神病薬の実際、かしこい利用者となるための基本知識
 場所 東京都障害者福祉会館 都営地下鉄三田駅下車 JR田町駅下車
 資料代 300円    
 主催 全国「精神病」者集団     
連絡先 080-1036-3685 Fax 03-3738-8815   E-mail nrk38816@nifty.com

会員に限らず、「精神病」者でもまた他の方でもどなたでも参加できます。

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障害者権利条約を良く知って使いこなそう

東京都地域精神医療業務研究会

 昨年12月に国連で採択された『国連・障害者権利条約』について勉強会をもちます。
 10年かかると言われた条約がその半分くらいの期間で制定まで漕ぎつけられた背景には当事者団体やすでに差別禁止法を持っている国々の頑張りがありました。
 日本も条約の制定過程では活躍しましたが、国内に多くの矛盾を抱えています。まだまだ行政も一般社会も障害者をめぐる課題を福祉の問題として捉え「権利の問題」と考えていません。条約を“絵に描いた餅”にしないためには内容を知り、条文を一人ひとりの思いを実現する梃子にしていくことが必要です。講師の金ジョンオクさんはDPI権利擁護センター所長として条約作成に最初から関わり、国連でも活躍されました。
 条約をよく知って使いこなすために、ぜひご参加下さい。

日時:2007年4月23日(月)
   午後7時から9時
場所:立川市女性総合センターアイム
   第3学習室(立川駅北口徒歩5分)
立川市曙町2-36-2 ℡042(528)6801

東京都地域精神医療業務研究会
連絡先tel(留守)/fax 042(524)7566

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「もうガマンできない!広がる貧困 ~人間らしい生活と労働の保障を求める3.24東京集会」のご案内

東京都地域精神医療業務研究会  内山 智絵

 昨年10月13日「SOS(Save Our Saftynet))緊急集会」が開催されたことは、本誌の昨年9月号でも報告されました。
 120名もの参加があり、フロアーからは当事者の切なる思いをこめた発言がありました。これらの声が、どれだけ届いたのでしょうか。そして本当に届けたい人にはきちんと届いたのでしょうか・・・。
 生活保護法においては老齢加算の切り捨て、母子加算の切り下げ等々の問題があります。自立支援法においては、経済的にも精神的にも追いつめられ苦しめられている状況があります。さらに、DV被害者、非正規雇用・・・それぞれの分野でも同様の大きな問題が山積し、自分の努力だけでは何ともできずに苦しんでいる人がたくさんいます。
 これらの問題は、ほんの一部の人たちの問題なのでしょうか?
 これらの問題は、それぞれ個人の責任の問題なのでしょうか?
 現在の日本社会には、確実に<貧困>が広がっています。人間らしい生活を送れなくなるまでに追い詰められた人々が増えています。その、追いつめられた人々が分断されないよう、これらの問題を共にわかちあい、共に声をあげ、闘う時期にきているのだと思います。
 いつのまになってしまったのか、底なし沼のようなこの世の中に、不安を感じているのはけっして一部の人間だけではありません。他人事ではないのです。
 これらの問題は、すべての人に共通する大きな問題なのだということを、声を大にして叫びたい。日本という国の中で生きている、我々すべてが危機にさらされているのだということをもっともっと多くの人に知ってもらいたい。
 支えの失われつつある現在の社会、このままいったら我々の暮らしはいったいどうなってしまうのか。すべての人が人間として尊重され、安心して暮らしていける社会を一緒につくりあげていかなければならないと心の底から感じています。
ぜひ、みなさん、つながっていきましょう。 3.24東京集会に来て下さい!

●3.24(土)13:30~16:30
○東京ウィメンズプラザホール
 渋谷区神宮前5-53-67
●当事者の実態報告とシンポジウム
○資料代500円 ●先着250名まで
●問い合せTEL048-862-0246、FAX03-3401-3453

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「精神障害者退院支援施設を考えるシンポジウムの集い」に参加して

饗場哲夫(精神医療ユーザー)

2007年1月31日(水)に「精神障害者退院支援施設を考えるシンポジウムの集い」が参議院会館で開催されました。私は一人の精神医療ユーザーとして参加しました。
シンポジストは川名紀美氏(朝日新聞論説委員)、澤温氏(さわ病院院長)、原昌平氏(読売新聞記者)、水島広子氏(精神科医)の4名。コーディネーターは藤井克徳氏(日本障害者協議会常務理事)、加藤真規子氏(精神障害者ピアサポートセンターこらーるたいとう)の2名でした。

私の目にとまった発言を、いくつか挙げてみましょう。(順不同)
①帯広ケアセンターを核とする、地域ぐるみの取り組みの紹介
②退院支援施設は、医療内福祉である
③社会的入院は、人権侵害である
④財務省主導の面があり、厚労省のみ批判しても、問題は解決しない
⑤「障害者自立支援法」を成立させた以上、障害者を隔離させない必要がある
⑥マスコミで、精神医療について取り扱われる事が少なすぎる
⑦「社会的入院」の話が、一人歩きしている
⑧長期の入院は、退院する意欲をなくさせ、日常生活をしていく能力を失わせる

私は、「病院内敷地内退院支援施設」の発想が、いまだに理解できずにいます。グループホームなどの、社会的な資源を充実させるのを優先させるべきです。
障害者自立支援法の第1条と第3条を忘れてはならないと思います。
今回のシンポジウムは、精神障害者退院支援施設の問題に、社会的入院解消の問題や財政上の問題が加わり、さらに、介護保険との統合が見込まれる障害者自立支援法の問題も絡んで議論が混乱し、明確なまとめに至らずに終わった印象を持ちました。
当事者が声をあげ続けていかない限り、状況は悪い方向へ向かっていくと感じています。

全文は、おりふれ通信2007年1・2月合併号でお読みください。ご購読お申し込みはメールでお願いします。

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出直してよ!「障害者自立支援法」10.31大フォーラムに参加して

飯田文子

 当日は日比谷公園を中心とした4つの会場に、15,000人が集まりました。車椅子の参加者が目立ち壮観でした。各会場で各地、各場、各障害の方達の「支援法」による影響、今後の見通し等が語られ、「支援法」の見直し、反対の主張がされていました。
 全国からの参加者には、経済的にも体力的にも大変な努力が必要です。それにもかかわらず、これだけ多くの人が集まったのは、それだけ「支援法」による生活そのものへの影響が大きく切実なものだと改めて感じました。デモの隊列で一緒になった長野県からの参加者は、「支援法」が施行になった4月から作業所の赤字が一ヶ月120万円となった。職員の給料を減額しているが、このままでは作業所を続けていくことができないと語っていました。
 マスコミの取材陣の姿も見えました。日比谷公園にいる私たちは、これだけたくさんの人が集まって行動しているのだからマスコミも大きく取り上げて報道してくれるだろうと思ってしまうのですが、実際にはそれほど大きな扱いにはなりませんでした。
 今回のような全国的な行動は、今後も必要と思いますが虚しさも禁じ得ません。各自治体に対して必要なサービスの量と質を求めていくこと、そのことにより「支援法」を変えていくことが必要です。
 「支援法」を考える中で私自身が身体、知的の障害をもつ人達の状況や、サービスの内容をあまりに知らなかったことを痛感しています。さらに、精神障害者にとってどんなサービスがあれば地域で生きていくのに役に立つのかを具体的に提示していくことが大切です。
 *「精神障害者」のグループが精神病院内「退院支援施設」「地域移行型ホーム」の白紙撤回を求めるビラをまくお手伝いも兼ねての参加でしたが、この間の白紙撤回の運動では精神障害、身体障害の団体の方達が自らの問題として積極的に運動を推進してきました。その結果、本紙No253号(9月号)に報告後の9月25日厚労省交渉で10月施行が来年4月まで延期されました。4月までに白紙撤回をさせるためにはさらに広範な運動が必要です。

<10.31大フォーラム アピール>
1、 政府はただちに“いのち”“人権”そして地域生活の実現という観点から、障害のある人の実態やニーズ把握に基づいて、障害関連予算の見積もりを一からやり直すこと。
2、政府はただちに「障害者自立支援法」の出直しを図り、原則1割の「応益負担」を中止すること。
3、政府はただちに「障害者自立支援法」の出直しを図り、障害者が地域で人間らしく生きていけるように、支援・サービスの社会基盤整備について立法措置を含めた拡充策をとること。
4、政府はただちに「障害者自立支援法」の出直しを図り、難病や高次脳機能障害を含め、あらゆる障害を法制度の対象にすること。
5、政府はただちに、障害者が地域社会の中で、個人として尊重され、かつ安心して暮らせるように、年金などの所得保障制度を整備すること。

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Save Our Safety-net 緊急アクション 生活保護費削減に反対し、ナショナルミニマムの確立を求める集会に参加して

共同作業所職員 宮崎 仁美

私は現在都内の精神障害者共同作業所でスタッフをしています。
当作業所ではおよそ半数のメンバーが生活保護を受給していますがその中には障害年金や老齢年金を受給している人もいます。これはつまり「年金では生活ができない」ということです。
問題はそこにあるはずなのに、「生活保護の基準額が国民年金の給付額を上回っているから生活保護の基準額を下げます。」というのはどう考えてもおかしいとしか思えません。
生活保護費の削減はまさにメンバーの生活に関わる緊急事態です。この会に参加することをメンバーに伝えた時、いろいろな質問や不安の声がありました。多くは「今でさえ少ないのに…」「やっていけないよ」という声。今でも十分切り詰めた生活をしていてこれ以上削れるものはない。というのが現状です。それはよくわかっています。
「やっていけないよ」
「そうだねやっていけないよね」…しかしそれでは前に進めません。
では何ができるのか???

以下はおりふれ通信10/11月号でお読み下さい。ご購読連絡先:FAX03-3366-2514、新宿区西新宿7-19-11児玉ビル301 おりふれの会

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~生活保護費削減に反対し、ナショナルミニマムの確立を求める集会~

Save Our Safety-net 緊急アクション
瀕死のセーフティネットを救え!

【参加のお誘いと賛同のお願い】
拝啓 日ごろよりのご活躍に敬意を表します。
 すでにご存知のように、政府は先日、いわゆる「骨太の方針2006」において、生活保護費の削減等に踏み切る方針を固めました。新聞報道を見る限り、目指されているのは生活保護基準の国民年金並みへの切り下げです。しかし本来、国民年金の給付額が、生活保護水準によって示されるナショナルミニマム(健康で文化的な生活を営むために国が保障すべき最低の水準)を下回っていることの方が問題なのに、生活保護の方が「高い」と言い募ること自体が本末転倒と言わざるをえません。
 生活保護基準が引き下げられれば、生活保護を受給している人々が生活に困窮するだけでなく、生活保護費を参照しつつ算定されている各種の減免基準も引き下げられるでしょう。政府が財政難を口実にナショナルミニマムを一方的に切り下げることは、私たちの社会のセーフティネットを根幹から傷つけていくことに他なりません。
生活保護を受給している当事者からは「これでは生きていけない!」という悲鳴があがってきています。私たちは、このような政府の方針に反対し、「安心して生きていける保障」を求めて、標記の集会を企画しました。多くの方のご参加とご賛同をお待ちしています。よろしくお願い致します。 敬具     2006年8月27日
呼びかけ人・賛同人 (略)

【とき】
10月13日(金)午後2時~4時  (集合:午後1時30分)

【ところ】
衆議院第一議員会館第1会議室 (集合:衆議院第一議員会館1Fロビー)
(東京メトロ有楽町線永田町駅、丸の内線・千代田線・南北線国会議事堂前駅下車)

【参加のお願い】
生活保護受給中などの当事者の方の発言等をお待ちしています。

【賛同のお願い】
「国・政府は安心して暮らせるだけのナショナルミニマムを責任をもって保障すべき」という集会趣旨に賛同してくださる団体・個人を募ります。特に資格はありません。賛同は公表(マスコミ等に配布)を前提とします。公表不可の方はあらかじめお申し出ください。
 賛同していただける団体・個人は、氏名(名称)・所属・連絡先(今回の集会に関する情報を流します。メールアドレス・ファックス歓迎します)を明記の上、下記までご連絡ください。

【賛同集約・お問合せ先】
NPO法人自立生活サポートセンター・もやい
TEL:03-3266-5744(火曜11~21時、金曜11~17時)、FAX:03-3266-5748
Email:info@moyai.net (担当:湯浅080-3022-4422)

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投稿 山本真理さんからのご案内

全国「精神病」者集団事務所と権利主張センター中野 おひろめの会

 私ども全国「精神病」者集団はこのたび中野の地にささやかな事務所を持つことになりました。同時に草の根から人権主張を行うべく権利主張センター中野プロジェクトも発足させました。障害種別を超え、障害のあるなしを超えすべての人が人権主張できる社会を私たちはめざしていきたいと考えます。多くの方と語り合い、知恵をいただき、第一歩を踏み出したいと考えております。ぜひご参加を!

日時 2006年9月9日(土)午後2時から4時 閉会後事務所にて懇親会

場所 中野区障害者社会活動センター 会議室(スマイル中野5階)
    〒164-0001 東京都中野区中野五丁目68番7号
    電話 03-5380-0891   ファックス 03-5380-0897

内容
 国連障害者権利条約第8回特別委員会報告
    各団体・参加者の皆様のメッセージ

参加費 無料

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投稿 山本真理さんからの集会ご案内

保安処分法施行1年! 心神喪失者等医療観察法のある社会を改めて問う

■日時  7月15日(土)13時~17時
 ■場所  南部労政会館
  地図は http://www.get5.net/japan/schedule/map/nanbu_rousei_k.htm
 ■交通  JR山手線 大崎駅 徒歩3分
■会場費 300円(チケットあります)
■集会概要
  基調報告 龍眼さん
  (心神喪失者等医療観察法[予防拘禁法]に反対するネットワーク)
  シンポジウム「心神喪失者等医療観察法のある社会を改めて問う」
・岡田靖雄さん(精神科医:コーディネーター)
  ・市野川容孝さん(社会学者)
・池原毅和さん(弁護士)
  ・大賀達雄さん(日本病院・地域精神医学会)

 2003年7月、怒号の中で「心神喪失者等医療観察法」が強行制定され、昨年7月施行されました。以降、申立て件数は1日に1件の勢いで仕掛けられています。
「精神障害者」の再犯は多くありませんし、未来の犯罪を予測することは不可能です。にもかかわらず「精神障害者」を殊更に危険視する同法は差別思想にもとずく保安処分法であり、罪刑法定主義・責任主義の刑法思想を転換するのみならず、精神医療そのものを解体するものです。
 施行後の適用・運用実態は、同法が紛れもない保安処分法であることを露わにしています。法の対象は「重大な犯罪にあたる他害行為」ですが、実際は全治1週間の傷害などの微罪事件、事件性そのものに疑問があるもの、あるいは遡っての適用など、その運用に疑問符がつくものばかりです。また政府は昨年10月拘禁施設設置要件を「新築・30床・24箇所」から「既存施設改修・1床でも認可・全都道府県」へと大幅緩和しました。拘禁施設建設反対運動による法の破綻状況を逆手にとって全国化しようというのです。
 木村義雄元厚生労働副大臣は、障害者自立支援法が審議されていた'05年国会で「今は障害者福祉の時代ではない。治安の時代だ」と言い放ちました。新自由主義「改革」による監視と治安強化のなかで、保護観察所を中心とした地域保安処分体制の構築が進み、全ての「精神障害者」の隔離・抹殺が狙われています。
「人格障害者」へ拡大されていくことは時間の問題です。
「心神喪失者等医療観察法」は廃止しかありません。施行されて1年、改めて「心神喪失者等医療観察法」の持つ時代的な意味を深く問い返し、反撃への足がかりをつかみたいと思います。多くの皆さんのご参加を訴えます。
    共催 心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)に反対するネットワーク
       国立武蔵病院(精神)強制・隔離入院施設問題を考える会
TEL. 090-8432-1091/TEL.FAX 042-348-1127

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ピアサポートグループのこと/日本精神障害者リハビリテーション学会@大阪に参加して

石井真由美

 私が立川りらくに参加している理由は、ここで退院促進活動をしていたからです。
 私は17歳から5回入退院を繰り返しています。一番短い入院期間で一ヶ月、長くて二年間です。この入院体験、入院生活がいまだに私へ様々な影響を及ぼしています。その中でも、当時、長期入院していた仲間や亡くなってしまった仲間のことは、ふとしたことで強く思い出したり、ぼんやり感じたり、名前を次々あげたり、私の中にずっと居ます。そうすると、感覚がボーッとしたり、感情が乱れたり、罪悪感や無力感に襲われたり、辛くなることが多いけれど、どうしようもなく皆に会いたくなって寂しくなったり、仲間のおもしろい口癖とか思い出して一人で笑ったりすることもあります。
 私は今、病院から出て一人暮らしをしているけれど、皆どうしているか、まったく想像がつきません。だから、当時のまま、ずっと皆は私の中に居続けています。そして、私もそこから離れることはできません。だから、私が抱えている真ん中の苦しみ(もっと詳しく書いたほうがいいだろうか。でも書くと余計こんがらがると思う)に直接触れる、りらくの活動に恐れや動揺を抱きながらも強くひかれました。
 初めてT病院を訪問した時、入院患者さんたちと向き合って、自分と何が違うのかよく分かりませんでした。特に大きな違いはなくて、どうして患者さん達は中に居て、私は外で暮らせているのか謎です。でも、ならば、どう考えても現在、長期入院している仲間達は本人の問題よりも、外側の環境や条件が整えば誰でも退院するチャンスはあると、社会的入院の意味を実感しました。
 現在のりらくは、病院へ訪問し、直接入院患者さん達と交流する活動しかしていませんが、やはり、気持ちだけ退院促進しようとしても、社会的資源、受け皿の問題が整わない限り、上手くいくはずがないという当然の壁にぶち当たっています。
もともと社会的入院を強いられた人達なのだから。
でも、一度にすべての問題を私達が触れることは無理で、役割分担的に病院訪問のみを行っていました。けれど、最近りらくメンバーの中から、入院患者さんへ、なるべく新しい正確な情報を提供するためや、退院後の生活までを見通し、作業所やグループホームの見学、連携等、活動を広げていく必要があるぞという気持ちや考えが生まれています。だってあまりにも社会的資源が乏しいからです。退院後の生活は、私達の問題と重なるので、これは他人事ではなく私達自身、再入院せず、安心して地域で生活するために役立つ活動になると思います。大阪の研修に参加することで、また一段とこんな気持ちが刺激され強まったようです。

 12月3日、大阪で行われた日本精神障害者リハビリテーション学会の「希望は足もとにある―語り合おうピアサポート」というシンポジウムに参加しました。
 当事者が4名と専門家1名が、ピアサポートをする中で、大変なこと、得られること等を、自分の体験と共に話してくれました。4日のシンポジスト澤居さんの話はとても心に残っています。入院中、包布交換やお風呂の日で、曜日の感覚はあれど日にちの感覚がなくなり、何だか知らない間に時間が経っているというのは、もうまさしくその通りと思います。(私の病院は水曜日が包布交換だったよ)
 この頃「当事者活動は大阪に学べ」という言葉を何度か聞いていました。実際、シンポジウムに参加し、大阪の仲間は苦労を抱えつつもエネルギッシュで、活動内容や、範囲も様々な広がりを持っているようでした。例えば、どんな利点や不都合さがあるか、まだ勉強不足でよく分かりませんが、大阪ではピアサポーター・ピアヘルパー・ピアカウンセラーが制度化しているそうです。
 「どうして大阪はこんなに活動が活発なのだろう」という疑問を抱いたのは、私だけではなく、質疑応答でこの質問をされた方がいました。
 すると、シンポジストの方が、大和川病院の事件のお話をされました。行政、病院、施設、家族、地域、の身勝手な必要を満たすため、入院患者達に自分達が負い切れぬ責任を押し付けた結果、最悪の事態、事件が起きた。起きていたけど隠されていた。この悲惨な事件を踏まえ「二度とこんなことが起こらないために」という反省のもと、活動が強まっていった流れを教えてくれました。とくに、行政の責任は大きく、それらを問うため、オンブズマン制度をつくり、当事者が自分達のことを決める会議には「当事者抜きで当事者のことを決めるな」と、どんどん参加していくようにしているそうです。また、病院の質の向上を求め続けるため、病院の保護室などをチェックし、入院中の患者さん達と話す機会をもつ等、より開かれた病院づくりにも大きな刺激を与え続けているようでした。

こんな事実にしっかり向き合ってしまったら、ちゃんと見て感じてしまったら、もう見ない振りをする方がよっぽど見えないエネルギーを使い果たすことになるのだろうと感じました。「やるしかない」「なにかできることをやるしかない」と、突き動かされます。私が、りらくの活動にひかれた原動力もここにあるのだと何となく感じます。
 あまりにも強烈な体験をしてしまうと、焦燥感や痛みから、その体験に体を奪われることがあります。なるべく、自分でもコントロールし、限界を踏まえ、病気、症状のケアは怠らないよう心がけていますが、どうにも止まらない時があります。
こうなる時は、仲間や信頼できる人たちに注意してもらいます。

 私は今、アパートで一人暮らしをしているけれど、病院から脱出して十数年経っているけど、ずっと外で住めている感覚を持てずに、長いことあの世とこの世の狭間で生きています。だから長期入院している患者さん達が包まれている感覚は、本当は外に出ても拭えないと思ってる…。でも、私は入院生活より、外の生活のほうがいい!

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もやい特別講座に参加して ~生活保護について~

柏木診療所 岩田 邦生

 初めに、自立生活サポートセンター・もやいとは、野宿者を始めとする生活困窮者に対して、アパート入居時に必要な連帯保証人の提供をしたり、入居後の生活支援や地域生活への復帰をサポートしているところです。
 私がこの講座に参加しようと思った理由の1つとしては、生活保護を取得するにあたってどこをポイントにして福祉事務所と交渉すれば良いのかを、もやいのスタッフがロールプレイで解説してくれるという講義があったのです。ケースワーカーとしての経験が浅い私にとって、福祉事務所の職員が生活保護の申請をしてくる人にどんな対応をしているのかを知る絶好の機会だと思ったからです。
 まず、生活保護を受けたいといっても誰でも簡単に生活保護を受けられるとは思っていませんが、まともに話しすら聞いてもらえずに帰されてしまうケースが多数あるというのには正直驚きました。例えば、1万人が生活保護の相談をするために福祉事務所に行ったとします。その相談者のうち、1000人が申請書をもらえて、残りの9000人は申請書をもらえずに帰されてしまうというのです。そのときに福祉事務所の人が相談者に対して言うことが、『65歳以下だから生活保護は受けられない。』『あなたの手持ちのお金がすべてなくなったらもう一度相談に来て下さい。』『死にもの狂いで頑張って仕事を探せば、絶対に仕事は見つかるから!』などと言って帰してしまうそうです。私はこの話しを聞いたときに正直言葉が出てきませんでした。仕事をしたい気持ちは十分あるけれど、年齢でひっかかってしまい、職に就けない人たちがたくさんいます。たとえ健康に見えていても、病気で働けない人だっています。お金がなくなったらまた来て下さいと言われても、福祉事務所に行くまでの交通費はどうなるのでしょうか?誰もが簡単に生活保護を受けられるというわけではありませんが、福祉事務所に相談をしに行くということは、何かしら生活をしていくのに困っているからだと思います。覚悟を決めて福祉事務所に行く人たちをあっさりと帰してしまうことがあっていいのでしょうか。もちろん福祉事務所の職員すべてがそういう人ではないというのもわかっています。ケースワーカーの人数が少なく、一人のケースワーカーが担当している生活保護受給者の人数も多いことで、職員側に余裕がないという問題もあるでしょう。ただ、相談を受ける側として『困っている人たちの話しを聞く』ということは、どんな事情があったとしても簡単にすませてはいけないと思います。
 さて、ここで少し話が変わりますが、この講座の中で生活保護申請のときのポイントとして説明していたところをお伝えします。
 まずはとにかく福祉事務所の人にお話しを聞いてもらい、申請書をもらうことが始まりですが、何度行ってもお話しを聞いてもらえなかったり、なかなか申請書をもらうことができなかった場合、手作りの申請書を置いてくるだけでも福祉事務所側の反応が変わってくるそうです。それと、相談をしに行く時に一緒に同行してくれる人(信頼出来る人)がいれば、ついて来てもらうだけでも効果があるそうです。詳しくは、もやいの事務局長をされている、湯浅 誠さんが書いた『本当に困った人のための生活保護申請マニュアル』という本を参考にされると良いかもしれません。生活保護を申請するまでの段階から、生活保護を受給した後のことまでわかりやすく説明されているのでお勧めです。
 最後に、私はこの講座に参加して『人の話しを聞く』という基本的なことかもしれませんが、その重要さを改めて考えさせられました。自分が患者さんに接するときの態度はどうだろうか?と振り返ると、やはり反省するべきことがたくさんあります。私も自分の余裕の無さによって相手の話しを短く切り上げてしまったり、ピリピリとした空間を作って話しづらい雰囲気にしてしまったりと…。これでは相談する側の人にとっては、自分が言いたいことも言えなくなってしまいます。
私は、これから先も仕事をしていく中で、自分の発言や態度について振り返ることや相手の立場にたって考えること、そして、なるべく心に余裕を持って接するということを忘れないで頑張っていきたいと思います。

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第48回日本病院・地域精神医学会に行ってきました

にしの木クリニック 北原真樹

10/7~8、この時期にしては暑い福岡だったが、この学会も熱かった。当事者や従事者の垣根を超えた数々のその議論の中で、個人的に印象に残った発表でのエピソードを2点紹介させていただきます(詳しい内容については学会のホームページ等を参照なさってください)。
ひとつは、いわゆる医療観察法について、その是非を問う2つの発表。反対・賛成それぞれの見解が出され(ちなみにこの学会では反対撤廃派が圧倒的のようですが)ました。反対意見として出された発表は、この法律・制度の不備や人権の侵害を整理して述べられてました。これに対して、当事者が鑑定中に調子が悪くなったときの配慮はどうするのか、という質問があり、現在ガイドラインを策定中のよう、という曖昧な答えには腑に落ちないものがあったものの、概ねフロアが納得する内容でした。一方で、実際に「医療観察」に携わる医師の発表はこの制度を冷静に妥当評価するものでした。環境に配慮されたきれいな個室で、さまざまな職種の支援を受け18ヶ月程度で「社会復帰」させる(1年半後が「たのしみ」ですが)、とのことで、普通の措置入院より待遇がよいのでは?と考えさせられるほど、勉強不足の私にとっては衝撃的な内容でした。この発表に対しては当然ながら(?)フロアから多くの意見が飛び出しました。こんなひどい法律を肯定するような人間を呼んだのは誰だ、1人の当事者に多くの支援者がとりまくのは屈辱ではないのか、この制度のせいで一般の精神医療の財源が圧迫される、全国30万人の入院患者も置き去りにしないでほしい等々・・・。解釈は人さまざまですが、異論も得た上で物事を判断することの大切さを思ったのと、当事者のやり場のない気持ちの強さを感じました。
もうひとつはデイケアの分科会の中での発表。ある若手職員が仕事の重圧につぶされそうになるが利用者との関わりの中で徐々に立ち直っていく、という話。よくある話かもしれませんが、それを公の場で本人が披露するという勇気、他のスタッフもそういう問題をオープンにして解決しようとする姿勢に感銘を受けました。話の中で、若手職員のいじめられ体験を利用者に打ち明ける、というエピソードがあり、こういう援助技法もあるのか、と考えさせられました。きっとそのデイケアのグループ全体もこのことをきっかけに大きく変化したのではないか、と感じました。医療福祉従事者の燃え尽き症候群は、当事者にも、職員への不信感という悪影響をあたえます。またその原因には複合的な問題が考えられ、私自身も取り組んでいきたい課題のひとつとして胸にしまっていたので、大変刺激を受けました。
実をいうと、軽い気持ちで出発した学会でしたが、今後の自分自身の仕事にどう活かしていくか、深く考えなくてはならない「みやげ」を抱えきれないくらい持って帰ってきてしまいました(笑)。

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WFMH(世界精神保健連盟)カイロ大会とは何であったのか

日本カナダ国際精神保健交流協議会 岡本省三

 お断り:本稿は、カイロ大会を報告すること自体を意図したものではない。それは、私にとってそうである他なかったことをご理解いただけるよう願う。しかしその一方で、今回のエジプト滞在の10日間ほど、多くの稔りを持ち帰った外国体験はなかったことも、お知りいただきたく思う。

一 分析に必要な前提
 街には兵隊が溢れ、ホテル入り口は金属探知器を備えた兵士たちの、24時間監視下にある。この国の東隣は直ちに「イスラエル占領下のパレスチナ」であり、さらには極度にバイアスのかかったイラク報道がことごとく「カイロ発」である事実が示すように、エジプトは今や世界を覆い尽くす「対テロ戦」の最前線としての特殊な位置を占めている。
 加えてこの国は、アラブ世界随一の「親米=親イスラエル国」である。その意味は1981年のサダト前大統領の死を想起することで了解しうる(編集部注:サダト氏は1978年のキャンプ・デービッド合意でノーベル平和賞を受賞したが、このイスラエル・エジプト単独和平は、アラブ世界ではパレスチナに対する裏切りと見なされ、イスラム復興主義の兵士により暗殺された)
 次の大統領ムバラク氏は、以来24年にわたって、徹底した全体主義的恐怖支配を確立する一方で、ネオリベラリズムの優等生として名高い。
二 カイロ大会の本質
 「ムバラク大統領妃殿下の御庇護の下」の今大会が、なぜわざわざ殺人的酷暑の9月上旬という最悪な時期を選んで開かれたのであろうか?
 米大統領ブッシュ氏によって全世界に宣布された「イラクに始まる民主化の拡大」に呼応して、エジプトでは実に24年来初めて行われた(100%八百長の)大統領選挙当日が、大会中日となるように設定されていた。国際的祝賀行事としてのカイロ大会! それは、連盟中枢部を固めていたUSAとURA(エジプトの正式名称)の共同制作に他ならなかったのだと推測する。
三 実態
 渡された豪華美麗プログラムの少なくとも2/3は、架空、デッチ上げであり、現地トップたちの大言壮語と人品骨柄の卑しさ。
 開会式早々、「USAにしてやられたのよ」と喝破し、件のプログラムが見せかけたることを公然と触れ回る旧知のオーストラリア人に、私は「大会そのものが見せかけだ」と早々と同調した。私達は9割方は正しかったと考えている。
 HIV/AIDS、パレスチナ・イスラエル問題、イラク問題など、政治的にセンシティブな都合の悪いテーマは、万一明示されていてもほぼ完璧に予告なしにキャンセルされた。会場が空っぽであったり、また無難なものだけが終わるやいなや閉会されたりなどなど。あとは個人的に知り合った人々からの案内を便りに出席するか、極めて果敢な少数者によりゲリラ的に敢行されたものに、やはり事前に知らされ幸運にも出席するかくらいであったろうか。これらの場合当然会場には人はほとんど居ないが、一見それと判る監視役が必ず臨席していた。
四 例外
にもかかわらず、次の如き例外を挙げることが出来る。
 最大の参加者の中、イラク精神医学会長による、米占領軍の暴虐ーそれは次々にスクリーンに映し出される正視に耐えない写真の数々が証言したーと、そのもとで精神保健システムが完全に崩壊したという悲痛な訴え。
 最終日にまさかの登場をした、N.サルトリウス教授の力と熱に溢れた講演。テーマはDestigmatization(烙印からの解放)。おそらく氏はこのテーマに余生をささげられることであろう。
五 補足
 受付カウンター間近までヒシヒシと押し寄せ、かつて知らぬほどに厚顔に派手な宣伝合戦を繰り広げた製薬ビジネスのブース、と観光業者のデスクの列。
 十指に見たぬニホン人参加者は、未知の人のみであったが、その中で英語で発言する者は私のみであった。幸い多数の親密な友人を各国に持つことが出来た。

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今、私たちに求められているもの ー感じること・繋がること・そして自ら行動することー

町田・トマトハウス 飯島 空見子

 「障害者自立支援法案」改善運動の中間まとめと新たな展開をめざす〔緊急フォーラム日本障害者協議会主催〕に参加して

 8月8日(月)郵政法案の参議院本会議での否決による衆議院解散に伴って、「障害者自立支援法案」が廃案となりました。
 そして、その2日後の8月10日(水)、ニッショーホール(虎ノ門)で行なわれた緊急フォーラムには、会場を埋め尽くすおおよそ800名の人たちが集まりました。トマトハウスからは、メンバー・スタッフ5人で参加しました。
シンポジウムでは、フロアーからの発言が活発に行なわれ、限られた時間内では、ひとりひとりの人たちの発言を十分に聞くことができなかったことが残念でした。が、その中から特に印象に残ったことを記します。

○<高次機能障害>をもつ子供の母
 障害を認められていない、医療制度や社会保障制度の谷間におかれている『障害者』の存在を知って欲しい。支援が必要であることは同じなのに、高次機能障害は、各種の福祉サービスを受ける根拠となる、障害手帳をもてない人が多いのが現実である。今までは、手帳がなくてもサービスを受ける事ができたが、今後はどうなるか分からず不安である。
 
全国で、『精神障害』と言われる人たちは、259万人いて、そのうち障害者手帳を取得している人は31万人と約10人に一人の割合です。(04.3現在厚生労働省調べ)一方で障害手帳という物が重くのしかかっている現状があり、また他方では(精神障害の人にとっては、)障害者手帳が邪魔にはならない程度のものでしかない。この状況をどのように考えたらいいのかと複雑な思いに駆られました。

○<埼玉県・男性>
 所得保障と医療・福祉の応益(定率)負担は、別々に考えるべきだと思う。心臓が悪く、手術を繰り返している。1回の心臓手術には、300~400万円かかる。心臓が健康な人は、手術をする必要がない。生きていくために必要なことに対して何故、自己負担を強いられなければならないのか。自分は心臓に爆弾を抱えているのと同じ。国会にこのまま自爆テロを起こしたいほどの憤りを感じている。
私は、所得保障と応益負担は別々に考えるべきというこの男性の意見を聞いて、それまで、「お金を出すのが嫌だといっているのではない。お金がないのにどうやって1割負担ができるのか。先ず所得保障をきちんとして欲しい。」という言い方をしてきたが、それが間違いだと解りました。

今回、参加していたメンバーが、この人は、トマトハウスで一番若く利用期間も半年と一番短い人なのですが「フォーラムの終わりに質疑応答の時間があった。参加障害者の切羽詰った思いを聞いて、ここは日本ではない感じを受けた。」と感想を述べていたことも印象的でした。
私たちは、自分の身の回りのこと、目先のことにどうしても関心が向いてしまいがちです。誰もが病気や病気による障害を経験する可能性を持っているにもかかわらず、病気や障害を持っている人たちの状況を、他人事のようにしか感じられないのが正直なところです。また、障害をもつ人と健康な人では、障害に対しての感じ方、実感の持ち方も違います。だから、想いや気持ちなどは伝わりにくいのが現状です。様々な状況に置かれている人を、自分のこととして感じ、考えられるようになったら、もっと力強い運動が展開できると思います。
 「障害者自立支援法案」について、この間、トマトハウスのメンバー・スタッフと一緒に考え行動してきました。福祉を取り巻く状況が今までになく、危機的状況であるということを痛感しています。そして、めまぐるしく変わっていく情勢の中で『障害者』が自分で選ぶこと(選ばないこと)・自分で決めること・自分で責任をもつことを保障していくこと、その人自身の人生であるということ地域で当たり前に暮らしていくことを保障していきたいという基本的な姿勢は変わらずに持ち続けていきたいと思いました。
今後も様々な状況に置かれている仲間たちと繋がり、そして考え、行動していこうと思います。

追記
このフォーラムの時点では、参加者の誰もが総選挙の行方を気にしていました。選挙結果を受けて「障害者自立支援法案」も加速度的にすすめられていくのでしょう。これからは、<福祉>の時代ではなく、<治安>と<戦争>の時代になっていくのではないかとフロア-で誰かが言っていました。それを聞いて妙に納得してしまいました。

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講座「ホームレス問題とは何か」ご案内

NPO法人 自立生活サポートセンター・もやいpresents 第一回もやい特別講座

「ホームレス問題とは何か?」

【日時】2005年10月2日(日)9:20a.m.~5:00p.m.
【場所】東京ボランティアセンターA会議室(飯田橋セントラルプラザ10F)
【講師】稲葉剛(もやい理事長)/山口かおり(当事者)/宇都宮健児(弁護士)/山本志都(弁護士)/湯浅誠(もやい事務局長)
【参加費】一般8,500円/学生5,000円(先着50名)
【申込先】03-3266-5744(火曜11:00~21:00。FAX兼用)、info@moyai.net

 身近で縁遠いホームレス問題。何が問題なのか?どう対処すればいいのか?私たちに何ができるのか?――「ホームレス」問題の<すべて>をお伝えします。

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7/5緊急大行動・初デモ体験記

にしの木クリニック 浅野智貴

 2005年7月5日火曜日の午後、私は自立支援法案に反対する緊急大行動に参加した。“デモ”というものに参加するのは、今回が初めての体験であった。
 今回のデモ行進は、日比谷公園から永田町までの道のりを歩いたものである。その日は快晴で、とても暑い日だった。そんな環境でも参加予定者は7千人と事前に聞いていたので、その時から当事者・関係者の想いの強さを感じていた。しかし、実際に現地に到着した自分の目の前に広がる、果てしなく続く長い人の列、そして参加者からあがる大きな声に私は圧倒された。知的・精神・身体の三障害の当事者とその家族と関係者が、日本全国各地から日比谷に集結していたのだ。
 デモ行進がスタートする頃には、周囲で9千人近くの参加者であることが話題となっていたが、その数が永田町を目指して動き始めた。途中、リーダーシップをとった一人の人に続いて参加者たち全員が「自立支援法案、反対!!」などのシュプレヒコールをあげた。このように実際に行進に参加し、参加者の人々の思いに直接触れることにより、私は、こうした行動が、法案の孕んでいる多くの課題や問題を訴えていく大切な手段の一つであることを痛感した。
反対運動の中には、署名をしてそれを提出する方法もある。それは、デモ行進という場に参加できない人達にとってとても必要な手段であるが、その一方でデモ行進とは、多くの生の声が集結され、訴えかける強さがあると感じた。全国から一同が集結し、一つの事に向かってアピールするという効果は、視覚的な影響もあり、とても大きいものである。
 デモ行進を終え、帰宅したところで、テレビのニュースから今回のデモ行進には、約1万1千人の参加者が集ったという事実を知った。この時、私はデモ行進の意味についてさらに考えさせられた。この法案自体が、一般的にどの程度周知されているかという問題に対し、デモ行進とは大きな社会的影響を与えることができるという点である。世間では、郵政民営化法案の可否について連日マスコミに取り上げられてきているが、自立支援法についてはいったいどのくらいの人々が関心を持っているのだろうか。
 私は今後も動向を見守りつつ、今回の初めてのデモ行進の体験から直接感じたこと、そして考えさせられたことを携えながら、これからの自分の仕事につなげていきたいと思う。
[編集部から:8月8日衆議院解散により自立支援法案は廃案となりましたが、厚労省は次期国会に再提案の意向で、今後も取り組みが必要です]

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あらためて「自立支援法」を問題にする

編集部 木村朋子

 自立支援法について、これまで「おりふれ通信」として真正面から取り上げることを避けてきた。三障害統合・給付が義務的経費となり税金で保障される・市町村の福祉計画の明記などよいことも書いてある、全体が(まだ)よくわからない、それなのに皆が恐れと不安を先取りし振りまきすぎてはいまいかという違和感、32条撤廃反対のみを主張することへの恥ずかしさ(当事者の反対はある意味で当然としても、従事者は現金給付で当事者が医療費を支払う先を選べる制度化くらい要求しないと、自らに甘い要求に堕してしまうと思った)等々がその理由だった。
 編集部の中では岡本さんが早くきちんと取り上げるべきと、編集会議で主張し続けてきた。6月の編集会議では、全体が見えなくても「これはおかしい!」と思うことを、ちゃんと整理して発言していこうと話し合い、また6月号に四国・松山の佐野さんから投稿を得たおかげもあって、考えの整理も少しついてきた。7月5日には日比谷公園でもたれた「このままの”障害者自立支援法案”では自立できません!7/5緊急大行動」(文末に大会アピール掲載)に参加し、最終的には11,000人集まったという人々のパワーを感じることもできた。あらゆる障害の人々とデモ行進し「三障害統合」をも同時に実感した。(しかし同じ頃行われ大きく取り上げられた「郵政」のデモは参加者3,000人というのに、こちらの行動・デモは、新聞では毎日くらいでしかとりあげられなかったのは、残念無念!)。

 そこで「これはおかしい!」と思うこと。1.当事者抜きに決めるな!という一貫した全国行動の声の無視。当事者に支持された身体障害・知的障害の支援費制度が、見積もりの甘さによる財源不足を来したという理由で、たった2年できちんとした総括もなしに、拙速に変えられようとしていること。

2.「自立」の考え方について。数時間かけて独力で着替えするより、他者の力を借りて数分で身支度して外へ出、社会参加しようという、自立生活運動が築いてきた自立の考え方など、価値の多様性が、訓練して自分の力でできるようになること、ひいては働けるようになることが自立であり価値であるという旧来の考え一本に押し戻されようとしている。

3.「応益負担」という考え方もおかしい。 自立支援法に福祉はない、ノーマライゼーションという言葉が消えたという指摘もあったが、衣食住を満たし外に出る・社会で生きる、その条件整備は基本的権利であって、「益」ではない。衆議院厚生労働委員会で山井氏も強く主張しているが、障害の重い人ほどたくさんのお金をとるという国は世界のどこにもない。
 
4.自立支援、精神も含めた障害者福祉の統合と言いつつ、何よりの自立支援である精神病院に社会的入院をしている72,000人の退院促進という厚生労働省も認めた方針につながる策が何もない。
 7月末現在、自立支援法案は衆議院を通過し、参議院厚生労働委員会で審議中というところまできているが、遅ればせながらおりふれでも、今後特に基本的な考え方の部分を大切にして取り上げ続けていきたい。

このままの"障害者自立支援法案"では自立はできません!7.5緊急大行動 アピール

1)現在の生活水準を絶対に後退させないでください。障害保健福祉関連予算を大幅に増やしてください。これまでの予算水準はあまりに低すぎます。特に、地域生活基盤の緊急整備を行ってください。
2)「応益(定率)負担」の導入はやめてください。所得保障の確立が図られないまま導入されれば、障害者の生命を削ることになります。また、本人が負担できない場合に家族に負担が及ぶことは避けてください。働きながらの費用負担も納得できません。
3)難病や発達障害、高次脳機能障害といわれている人びとなど、すべての障害を障害者自立支援法の対象としてください。
4)市町村審査会の構成メンバーに、障害者の地域生活について経験や知識等が豊富にある当事者を構成メンバーに加えて下さい。審査会の役割は「障害程度区分の二次判定」にとどめ、非定型的支給決定の審査は行わないようにしてくだい。
5)重度障害者が安心して自立生活ができるサービス水準を確保して下さい。そのために、重度障害の一人暮らしを想定した国庫負担基準を設け、一日24時間の介護保障が可能になるようにしてください。
6)障害者の社会参加にとって重要なサービスである移動介護は、個別給付として下さい。個々のニードに基づいて利用できるような仕組みを継続してください。
7)コミュニケーションの保障は、あらゆる制度利用と社会参加の基本となるものです。手話通訳や要約筆記等のコミュニケーション支援については、国が責任をもって財源保障をする仕組みにしてください。
8)自立支援医療は凍結してください。精神通院公費医療、育成医療、更生医療を継続し、本人や家族の負担増を前提にすることなく、安心して受けられる医療制度をそのまま続けてください。
9)一人ひとりのニードと障害に応じた働く場や日中活動の場をもっと増やしてください。雇用と福祉の一体的な体制を図り、雇用や仕事の発注面で、企業ももっと応援してください。とくに、雇用に就けない人のための働く場を拡充し、地域活動支援センターについては個別給付としてください。
10)障害程度によるグループホーム・ケアホーム等への振り分けを行わず、また、グループホーム内のホームヘルプ・ガイドヘルプ利用を存続してください。
11)障害児福祉に関して、発達・育成期にあることをふまえて、現行の公的責任による施策を維持してください。
                                                2005年7月5日
          「このままの”障害者自立支援法案”では自立はできません!7.5緊急大行動」参加者一同
                                 

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「ちょっと待て!心神喪失者等医療観察法6・12の集い」報告

病院ソーシャルワーカー  古井美樹子

 6月12日、国分寺労政会館にて「ちょっと待て!心神喪失者等医療観察法6・12の集い」が開催された。集会は「国立武蔵病院(精神)強制隔離入院施設問題を考える会」と「心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワーク」の共催で、都内以外にも遠方からの参加者もあった。
 会の内容としては、これまでのネットワークの活動の経過と医療観察法の問題点を指摘する龍眼さんからの基調報告に続き、衆議院議員石毛えい子さんの講演。ここでは「障害者差別の現在を考える」と題して、昨年の障害者基本法改正の流れの中で障害者差別に関して「何人も障害者に対して障害を理由として、差別することその他の権利利益を侵害する行為をしてはならない 」という文言が入ったにも関らず、心神喪失者等医療観察法案の審議過程に障害者差別についての議論が深くなされなかったこと、また国会内で法案をいかに通すかというテクニカルな問題に流れがちである現状を残念に思うと話された。そして、障害を持つ方のおかれている環境、特に労働や教育の面で、それぞれに応じて然るべき便宜をはかるリーズナブル・アコモデーションの理念が現場に反映されていくようにするのが課題であること、障害者雇用促進法や障害者自立支援法においても達成されていないし、差別禁止を規定した障害者基本法の改正が役割を果たしていないと語られた。石毛氏の講演の中にあった、「法案をいかに通すか」ということに傾倒する流れは、障害者自立支援法案の審議過程にも共通して感じられる。一人ひとりの人権や生活を左右する重大な法が、根底からの議論や吟味なく成立することに憤りを感じる。
 講演の後は会場に集まった参加者からの言葉。「この法に対し、皆で戦っていきたい」との決意や、「これまでゴミとして扱われてきた精神障害者を、さらに治安のために入れておこうとする『危険ごみ処理施設』が造られようとしているのである」とする訴え、「精神障害者が自殺するしかないと思う背景には社会の問題があり責任がある。生まれてから死ぬまで差別をされずに生きられる社会を皆で作ろう」との呼びかけといった、さまざまな声があがった。
 また弁護士の池原穀和さんは、心神喪失者等医療観察法に対して我々がどう対処していくかという3つの方針を示された。1つはもし入院になる人がでてきた場合、地域の人やPSW、弁護士等第三者がとにかく病院の中に入っていくこと。これは見えないところでこそ人権侵害が起こるということの他、最大3ヶ月とされる鑑定入院期間中に保護室を利用する可能性が高いと考えられるにも拘らずこの法律に人権保障の規定がなく侵害を受けたときの救済が保証されていないといった法自体の欠陥も関係している。2つ目は施行させないこと。施行させてしまったとしても反対の声や廃止に向けた運動を起こし続けること。3つ目はこの問題を社会全体のものとして共有し、大きな市民運動にしていくこと。当日も集まった参加者からは、この運動をこの場だけではなく、全国区のものとなるように呼びかけて広げていかなくてはならないとの強い声があがった。
 医療や社会復帰という名目で、多くの欠陥がありながらも施行されようとしている心神喪失者等医療観察法と、就労支援や自立のためという名目で成立しようとしている障害者自立支援法。2つの法が個人や精神医療、障害者福祉のあり方に与える打撃は大きく、それは人間の尊厳と権利に打撃を与えることにもつながるのだと感じている。7月15日に施行をむかえる心神喪失者等医療観察法に対しての怒りとこの法のあり方の不当さを実感させられた会であった。 (6月記)

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People Say I’m Crazy を見て

陽和病院南4病棟  荒井 桂子

 昔小さいころ見たことがあるような映画自主上映でした。小さいころ、ある小さな映画を見ました。近所のお兄さんが映してくれた映画です。なつかしいオレンジ色の映画です。夕日みたいな、さみしいような映画です。アパートのせまい部屋で見ました。私たちくらいの年頃の子どもばかり、何人でしょうか、6~7人あつまって見ました。よくわからなかったけど、いい映画でした。私もその時何だろうな?と不思議に思いましたけど、オレンジ色がすごく心にのこりました。今でもあの夕日のようなオレンジ色が心にうかびます。さみしいような、悲しいような、ノスタルジックな映画でした。海の水の味みたいな感じがします。
 これからどうなるんでしょうね私たち、退院して。でも、世の中はどうなるんでしょう。するとあのお兄さんが映してくれたオレンジ色がうかぶんです。きっとなんとかなるよ、大丈夫だよって言ってくれるんです。やさしく、不安にはなりません。あの時見たオレンジ色があるからでしょうね。
 あの映画People Say I’m Crazyもいい映画でした。心がきれいな人の映画です。あの映画を見ると心があらわれるような気がします。何の欲もありません。ただ、笑って、怒ってそれだけです。ひとりぼっちはいやだ、そういっているんです。人はひとりぼっちでは生きてゆけません。だからきっと、病気になってしまうんでしょう。なかよくしましょうね、みんなね、ね、ね。さみしいのってやだもんね。

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絶望的な「真実」とそして希望に溢れた「真実」と・・・『日米精神保健秀作ドキュメンタリー上映会in練馬』開催迫る

①People Say I'm Crazy(2003.米国 84分)
②ようこそべてるの家へ(1955.60分)

日時:2005年5月30日(月) 18時~21時(17時30分開場)
会場:ゆめりあホール(西武池袋線大泉学園駅北口前、銀行左手入り6階)
費用:500円 
チケットは振り替えで(5月20日まで)/当日券もあり
郵便振替口座:秀作ドキュメンタリー上映会in練馬 口座番号00180-7-314328
主催:『同上映会』実行委員会 連絡先tel/fax0422(42)3276岡本

紹介①「病者」自身が記録し続けた10余年の“病苦・絶望・彷徨、そして微光”。100%作りものの“ハリウッド製精神ネタ”が隠しまくってきた、ネオリベラリズムと「ブッシュの戦争」下の医療・福祉の惨状が、数千時間を凝集(編集)した84分間に満ちている!②さて「べてる」・・・ 「年商一億円」「年間訪問者2,500人」、過疎の町浦河のメインストリートを闊歩し、昆布と病気を元手に稼ぎまくる「べてる」の何がそんなにすごいのか◎三度のメシよりミーティング ●無反省で行こう ○公私混同大歓迎 ◎諦めが肝腎●リハビリなんて辞めた ○べてるは降りていく。今日も明日も降りていくÝそれで順調!!創立25年。ご存知「ドタバタ妄想幻聴大講演会」で全国を沸かせている面々とは?

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日本病院・地域精神医学会 神戸総会に参加して

佐藤朝子・木村朋子
 10月1~2日に神戸で開催された学会に参加した。発表は分科会と一般演題に分けられ、シンポジウムも同じ時間帯にプログラムされていることと、さらにシンポジウムの一部が有料だったこともあり、全てに参加できたわけではないが、参加した一部について感想を述べたいと思う。
 まず「訪問サービス」の分科会に参加したが、各施設や機関では個々に努力されているのだろうが、利用者にとって使いやすいものにまだなっていない、横の連携がうまくできていないという報告が多かった。もちろん利用者のニーズはそれぞれ違うので、100%カバーできるものではないが、担当者の「センス」によって、使いやすいものになるかどうかが決まってくるのだろうか。
 分科会の発表は一題30分程度とゆったりとしていたが、一般演題のほうはそんなタイムスケジュールではなく、時間がおしていいてゆっくり質問ができなかったと聞いた。分科会と一般演題の違いがよくわからなかったが、同じ時間に発表が重なると聞きたい演題を聞くことができないことがあるため、プログラムの組み方を工夫してほしいと思った。
 シンポジウムのひとつに「これからの薬物治療について、大切にしたいこと」をテーマに話し合われたものがあった。その中で神戸大学で抗精神病薬ののみごこちアンケートをとっているという報告があった。薬物についての勉強会を行なう前と後では薬ののみごこちがどのように変化するかというものだったが、アンケートのスケールがわかりづらく、利用者の感じ方で服用のメリット、デメリット感が違ってくると思うので勉強会の効果なのかどうか判断しづらい部分があったのが残念だった。
 他にも調剤薬局の薬剤師がシンポジストで参加しており、地域の資源を活用していくための視点としてはおもしろいと思った。 神戸大学の取り組みも実際は診察の場面で服用してどうか、服用することによるメリットは何かを個別に話す時間があればいいのだろうが、そんな時間がないのが現状ならば薬剤師と連携するのもひとつの方法なのかなと感じた。
 発表者のモラルとして問題ではないかと感じたことは、ある発表で利用者の今までの経過が事細かに報告され、近隣の関係者であれば、利用者の特定ができるような内容のものがあったらしい。しばらく前から、発表にあたっては利用者の了解を得ているか、あるいは特定できないように配慮することがあたりまえになってきていたと思っていたが、まだこのような例が残っている。
 あたりまえだと思っていたことがあたりまえでなく、あたりまえでなかったことがあたりまえになってきている時代である。いろんな意味で「取り残されない」ようにしていきたい。       (佐藤記)
 私も薬物治療についてのシンポジウムが印象に残った。べてるの家のメンバーの一人が、「以前は幻聴が出ると殺虫剤でやっつけるように対処し、幻聴はいけないもの、幻聴がでると主治医に申し訳ないと思ったが、浦河に来て『幻聴さんはあってもいいもの』と言われ、そう思えるようになって本当に楽になった」と発言。薬物療法で有名な八木剛平氏が、我が意を得たりという感じで「多くの精神科医は症状を消すために薬を使おうとするから多剤多量投与になる。薬は日常を楽にすることくらいしかできない」と。ここではあたりまえの暮らしが語られ、ホッとした。    (木村記)

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11/20 心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな全国集会

日時 11月20日(土) 午後1時から5時
場所 戸山サンライズ 大会議室
   〒162-0052東京都新宿区戸山1-22-1 TEL03-3204-3611
   地下鉄●東西線早稲田駅下車 徒歩10分 ●大江戸線若松河田駅下車 徒歩8分
    地図はhttp://www.jsrpd.jp/japanese/map.html
資料代 300円
内容 基調報告 心神喪失者等医療観察法反対闘争は続く 龍眼
   講演 「精神医療サービスにおける強制 国際的ユーザー・サバイバーの観点から」
      メアリー・オーヘイガンさん
メアリー・オーヘイガン氏はWNUSPの創立者の一人で初代共同議長、現在はニュージーランドの精神保健政策のモニター機関である政府から独立した精神保健委員会の3人のうちの1人。
邦訳著書『精神医療ユーザーのめざすもの――欧米のセルフヘルプ活動』解放出版
   ほか、全国各地からの報告・アピール等

 来年7月(3月から延期されました)施行に向け着々と準備が進められています。医療観察法施行阻止に向け全国からご参加を
前日の19日には厚生労働省に向けた抗議要請行動を予定
19日午後 厚生労働省に向けた行動  夜 交流会
20日午前 ネットワーク総会

連絡先
心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワーク
            東京都品川区荏原3-8-7-717 目黒精神保健を考える会気付
            携帯電話 090-8432-1091
            e-mail kyodou-owner@egroups.co.jp

「10月9日なぜ私たちは国立武蔵病院の強制・隔離入院施設建設に反対するのか?三多摩の集い」が開催された。国立武蔵病院への入院施設建設反対の集まりとしては3回目となる。岡田靖雄氏の講演を中心に多くのグループからのアピールがあった。岡田氏の講演やフロアーからの発言で今回特に印象に残ったことは、立法の趣旨説明の「新たに造られる強制収容施設での治療?のノウハウを一般の精神医療にいかし、地域の医療水準の向上に資したい」「一般の精神医療及び精神保健福祉の継続をも視野に入れつつ、広く地域の精神保健福祉全般の向上へも寄与することを、目指すものである」などの表現に示されていることの意味だった。現在の精神病院よりも何倍も堅牢な収容所に閉じこめそこで行われる治療なるもののノウハウが一般の医療に普及していったり、保護観察所がコーディネーターとなって警察も含めあらゆる関係機関が協力して処遇を考えること(精神保健観察)が、広く地域の精神保健福祉全般の向上に寄与したりしたらと考えると恐ろしい。微力ながらも地域で普通に生活していくことを目指してきたことが崩されていくようだ。
(飯田記)

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10/9(土)つくらせるな国立武蔵病院に

日時=2004年10月9日(土)午後2時~4時
  場所=小平中央公民館(小平市小川町2丁目1325 TEL042-341-0861
        西武多摩湖線青梅街道駅徒歩5分)
講演=岡田靖雄さん「なぜ私は心神喪失者等医療観察法に反対するのかーガイドラインの問題点」
    ほか、各地からのアピール

 呼びかけ=住田景子・常松大介・橋本久雄小平市議、宗像基小平学園教会牧師、
       内田雅敏弁護士(小平在住)
  主催=小平市の地域精神医療・福祉と強制・隔離入院施設問題を考える会
  連絡先=市民自治こだいら 小平市学園西町1-26-43 TEL/FAX 042-348-1127

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「6.9障害者の地域生活確立の実現を求める全国大行動」に参加してきました。

高田 眞澄

 2003年から導入された支援費制度により、日本の福祉システムは大きく変わりつつあります。措置から利用契約へ変わることで障害当事者の主体性が高まり、選択の幅が広がり、これまでサービスの届かなかった知的障害者や障害児にもサービスが届くようになったのです。(まだ、不十分ですが)
 しかし、ニード予測と予算確保の見込みを誤り初年度から財源不足の事態を引き起こし、その政策責任者である厚生労働省は予算確保を行う方向でなく、介護保険への統合へ向けた論議を進めてきています。障害者団体から指摘された問題点や懸念についての具体的回答や対応は明らかにされていません。
このことについて、DPI日本会議、全国自立センター協議会、ピープルファーストジャパン設立準備委員会,全国ピアサポートネットワーク設立準備会が呼びかけ団体となり、
この集会が開かれました。当日日比谷公園には全国から900人の人々が集まり、集会で6項目の要望書を読み上げ、厚生労働省周囲を一周するデモ行進を行い,財務省前と厚生労働省前でビラ配りをしました。代表団が厚生労働省に要望書をもって話し合いを求めたのですが、単に要望書を受け取るのみという厚生労働省側の態度でした。そのため、再度、話し合いを申し入れ22日にやっと実現しました。しかし、そこでも具体的な回答は出ず、何とでも取れる「玉虫色の回答」がなされたという事です。
 6.9には身体、知的障害当事者とともに精神障害当事者もこの集会には多く参加していました。要望書読み上げは、こらーる台東の加藤さんが行いました。その時の加藤さんの言葉「身体、知的の皆さん!私たち精神障害者が共に行動する中で、足を引っ張るのでは・・・とは考えないでください」といっていたのが心に残っています。精神障害当事者がやっと声を上げ始めました。介護保険への統合やむなし、まず統合ありき、の声の多い精神保健福祉の分野ですが、反対している人、団体も多い事に力づけられました。今後、選挙をはさみ、この夏には大筋の方向が出される様子です。情報に敏感になって、声を上げていきましょう。

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国立武蔵病院に「心神喪失者等医療観察法」拘禁施設をつくらせない5・22集会

作業所勤務 星岡匡史


 5月22日(土)国分寺労政会館で集会が行われた。主催者挨拶、岡田先生の話「治療ガイドラインから見えてくるもの」、八尋弁護士の講演と続いた。

八尋さんの話;
ハンセン病の問題は劇的な解決ではない。悪魔の実が腐って落ちただけ。何もしないで腐って落ちるのをまっていただけ。小泉首相も坂口厚生労働大臣も、本当の意味を分かってないからこういう法律(心神喪失者等医療観察法)が出来ちゃうんです。
ライ予防法を存続させたことに対して法曹は自分等の責任を感じていない。謝罪すべきなのにしていない。福岡で精神の相談を受ける弁護士の当番制を作った。日弁連に何年も言っているのに作ってくれない。
ライ予防法は、ハンセン病者が誰もいなくなって、やっと無くなった。精神病者が誰もいなくなれば法律も変わるだろう。でもそれでは遅すぎる。ハンセン病から何も学んでいない。
私は、いかなる隔離も反対です。伝染病だろうとなんだろうと正しく伝えることが大切。
隔離されることは、時間を1年2年取られただけのことではなく、人生を棒にふることになる。想像する以上にその人の家族にも影響を与える。
初めてハンセン病の療養所に入所者の話を聞きに行ったとき、「今まで弁護士は一度も来ていない。何やってたんだ。」と怒られた。弁護士が行っても本当のことは言ってくれず、法廷で初めて自分の子を埋めた話や断種をさせられていたことを話した。
3人の知的障害者が被告になった事件ではなかなか本当のことが言えず、他の人の裁判で証人になって初めて自分もやってないと言えた。日本の今の法廷は、聞いているふりはしているけど聞いていない。馬鹿にしている感じを持っている。弁護士事務所にも精神障害者からの相談があるが、大抵の事務所では聞いたふりをするか、「来る場所が違う」と突っぱねてしまう。こんなのがまかり通っているのが日本の現状。

 講演終了後フロアからのメッセージで、ハンセン病回復者の鈴木さんが隔離の恐ろしさを語り、オープンスペース・街が歌に託してメッセージを送った。精神病者集団の3人組は、1人がBGMとして歌ってる間に2人が話した。さっぱり分からなかったが大うけしていた。発起人の1人が決議文を読み上げて終了。前では逆立ちした人が足で拍手していた。
 多くの法律家の人たちに、人権の観点から精神障害者のおかれている立場について、特に入院中の処遇に対して、そもそも監禁されていることについて感心を持ってもらえれば大きな力になると感じた。

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第18回東京精神医療人権センター総会報告

東京精神医療人権センター 事務局  内山 智絵


 5月26日(水)東京精神医療人権センターの総会が弁護士会館で開かれました。参加者は13名。
 昨年から代表になった永野さんの「センターは古くなってきているがなかなか発展せず望ましくない状況ではあるが、昨年は活動活発だった。」というあいさつで始まりました。
 事務局長の小林さんからの2003年度活動報告は「相談数は減少傾向にあるが、いろいろと結果の出た一年」と、①上妻病院で知らない間に借金ができていたため退院できなかった人が無事多摩センターへ移ることができた。②狭山ヶ丘病院の長期在院者が他院へ転院して現在は援護寮へ移る予定。③友部病院の看護師の性的虐待事件は逆転勝訴し病院と県への申し入れも行った。④松沢病院でのセンターの訪問面会拒否も、申し入れの結果、面会自由などの基本的な権利の見直しがなされ、新しい病棟案内が作られたこと、以上4つの事例の報告がありました。
 昨年度の活動方針の検証をふまえ、2004年度の活動方針は「基本的に前年度の継承」ということで、
 1.弁護士会への働きかけ:医療観察法が来年3月施行に向け着々と準備されている状況。弁護士との関わりは今年の大きなテーマである。
 2.松沢病院への関わりを続ける:病棟案内は新しくなったが、「主治医の…」との併記もあるので今後とも監視が必要。D40棟の隣に建設中の急性期病棟へ風穴を。今後ともオンブズマン導入など積極的に働きかけたい。 
 3.カルテ開示請求の奨励:カルテ開示の相談が続いた時期があった。都立病院はコピーOKだが、私立(国立武蔵もそうだった)はカルテを見せるだけ。事例を通して追求していきたい。
 4.審査会へ弁護士ではない代理人を:当センターが受任することの実践も引き続きおこなっていきたい。
 5.都の急性期医療について:墨東病院での拘束、警察からの移送の問題。苦情はいくつか来ているがアクションできていないので、今年度は積極的に取り組みたい。
 6.5年ぶりの「精神病院事情」出版:東京地業研と共同で、都内の精神病院調査と「精神病院事情」出版をおこなう。病院調査を秋から開始。事前に勉強会やロールプレイなどをおこない、前回よりも調査員のトレーニングを念入りにすすめる。
 7.センターの将来の見極め:センターも、あと2年で20周年。リニューアルしたい。世代交代できれば…。東京都の組織改革があり福祉局と健康局の合併により、現在もらっている福祉局の外郭団体からの補助金が継続してもらえるかどうかがわからない。そうなれば資金的にも難しいため、2006年の創立20周年を機に人心の一新を図りたい。
 と、7つの方針が挙げられました。

 討議では、5番目の方針「急性期医療」について、センターに寄せられた3件の苦情の報告を受け、「マニュアルの入手・実態をつかむ努力」を行うことが確認されました。
 
 「センターの将来ついて。。。」という問題は、ここ数年ずっと継続して語られてきた問題で、資金・人事ともにこの先維持できるかどうか見通しがたたないと言われてきました。 メンバーは発足以来の体制で、それは永野さんの「センターも古くなった」のあいさつにあらわれています。小林さんや飯田さんの「若い人が現れれば…」という言葉を聞くたびに、私は思わずまわりをきょろきょろしてしまうのですが、右を見ても左を見ても私よりも新人がいるはずもなく、何とも重いものを肩のあたりに感じてしまうことも…(ちょっとだけ)。ともあれ、せっかく創立したメンバーと一緒に活動することができるわけですから、「生の声」が聞けるうちに(私にとっては「戦争体験を聞く」ということと同じような感覚かもしれません…)、センターの歴史をいろいろと聞くだけでも価値があることだなぁと思っています。一緒に「生の声」を聞く新しい仲間を探さねば。


【人事】運営委員は昨年の20名全員が留任となりました。 事務局:永野(代表)・飯田(代表)・小林(事務局長)・内藤・吉沢・木村・尾 藤・梅林・内山 監 事:岩田

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国立武蔵病院に「心神喪失者等医療観察法」拘禁施設をつくらせない5・22集会

作業所勤務 星岡匡史

 5月22日(土)国分寺労政会館で集会が行われた。主催者挨拶、岡田先生の話「治療ガイドラインから見えてくるもの」、八尋弁護士の講演と続いた。

八尋さんの話;
ハンセン病の問題は劇的な解決ではない。悪魔の実が腐って落ちただけ。何もしないで腐って落ちるのをまっていただけ。小泉首相も坂口厚生労働大臣も、本当の意味を分かってないからこういう法律(心神喪失者等医療観察法)が出来ちゃうんです。
ライ予防法を存続させたことに対して法曹は自分等の責任を感じていない。謝罪すべきなのにしていない。福岡で精神の相談を受ける弁護士の当番制を作った。日弁連に何年も言っているのに作ってくれない。
ライ予防法は、ハンセン病者が誰もいなくなって、やっと無くなった。精神病者が誰もいなくなれば法律も変わるだろう。でもそれでは遅すぎる。ハンセン病から何も学んでいない。
私は、いかなる隔離も反対です。伝染病だろうとなんだろうと正しく伝えることが大切。
隔離されることは、時間を1年2年取られただけのことではなく、人生を棒にふることになる。想像する以上にその人の家族にも影響を与える。
初めてハンセン病の療養所に入所者の話を聞きに行ったとき、「今まで弁護士は一度も来ていない。何やってたんだ。」と怒られた。弁護士が行っても本当のことは言ってくれず、法廷で初めて自分の子を埋めた話や断種をさせられていたことを話した。
3人の知的障害者が被告になった事件ではなかなか本当のことが言えず、他の人の裁判で証人になって初めて自分もやってないと言えた。日本の今の法廷は、聞いているふりはしているけど聞いていない。馬鹿にしている感じを持っている。弁護士事務所にも精神障害者からの相談があるが、大抵の事務所では聞いたふりをするか、「来る場所が違う」と突っぱねてしまう。こんなのがまかり通っているのが日本の現状。

 講演終了後フロアからのメッセージで、ハンセン病回復者の鈴木さんが隔離の恐ろしさを語り、オープンスペース・街が歌に託してメッセージを送った。精神病者集団の3人組は、1人がBGMとして歌ってる間に2人が話した。さっぱり分からなかったが大うけしていた。発起人の1人が決議文を読み上げて終了。前では逆立ちした人が足で拍手していた。
 多くの法律家の人たちに、人権の観点から精神障害者のおかれている立場について、特に入院中の処遇に対して、そもそも監禁されていることについて感心を持ってもらえれば大きな力になると感じた。

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心神喪失者医療観察法と地域精神医療を考える集いに参加して

作業所勤務 星丘匡史

3月13日(土)に小平市にある小平学園教会で集会が行われた。こじんまりとした会場に30人くらいが集まった。特別病棟が建つ予定の国立武蔵病院のある小平市の住民や議員に現状を知ってもらい、問題意識を持ってもらい、議会などでも取り上げてもらうことが目的で、呼びかけ人の市議会議員をはじめ10名ほどの議員が参加していた。それぞれの議員が問題意識を持っているようで頼もしく思えた。

 富田先生と池原先生の話。
 前提として、精神科医療の現状をその歴史からかいつまんで分かりやすく話された。精神科病床34~35万床は全国的にも、東京を見ても、偏在傾向あり。精神科特例有り、結核、ハンセン病と同じく医師:患者=1:48。措置入院制度が高度成長時には安易に使われていた。福祉的な使い方が30%を超えていた。1984年には宇都宮病院事件が起こった。少しずつ良くはなっているが、20年前とさほど変わっていない。
 3ヶ月での退院が7~8割だが、殺人となると3ヵ月で退院させるのは主治医としては勇気がいる。間違って入院しているかは検証できない。再犯予測はできない。病気が治るとは関係ない。特別病棟に入院して指定医療機関に通院することになれば医療中断は起こりやすくなる。
 擬陰性と擬陽性、再犯する可能性ありと判断された人の中に再犯しない人の数(監禁された人の中に必要がなかった人の数)と、再犯可能性なしと判断された人の中で再犯する人の数。前者は圧倒的に多いが、後者が一人でもいたらすべてが監禁されてしまうだろう。普通の裁判は三審制をとっており、判決に不服があれば上告できるが、この法律では抗告できる(不服申し立て)とされており、閉ざされた法体系と言える。不起訴になった人や、責任能力がないと判断された為に無罪になった人を対象に判断するのはそもそもおかしい。
 英国ブレア政権下では犯罪を犯しそうな人(?)を拘禁できる法案が出されている。予防的に働くとブレーキが利かなくなる。
 フロアーからの質問に、親と関係が悪いために医療保護入院をさせられたが何とかできないか→保佐人を決めると保佐人が保護者になれる。
 18ヶ月で退院させるとなっているがそのまま強制入院になるのでは?→精神保健福祉法とこの法律は関係ないので(まったく別なので)連携もできない。
 
6月くらいから病棟建設を予定しているようだが十分な説明はまだない。国立武蔵病院で、ごく近所の人たちを集めての説明会はあるようだが。今後も継続して勉強、啓発の機会を作っていくとのこと。次回は5月22日(土)国分寺労政会館。

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