講演会「虐待報道から1年9カ月 精神科病院 滝山病院はその後どうなったのか⁉」の報告

滝山病院にアクセスする会 山本則昭

 

11月16日に東京都国分寺市にて、滝山病院にアクセスする会(以下、「アクセスする会」と略)の主催で、表題の講演会が行われました。

第1部は、山本が630調査などの統計から見えてきた旧・滝山病院の問題について報告しました。(以下、数字は1年の動きがみられた最後の2016年630調査による)

死亡退院率の高さ 62%(全都単科病院平均3.3%)。統計で確認できた1986年(72%)からほぼ一貫して高い。65歳以上入院者率は55%(同平均51%)と、それほど高いわけではありません。

医療スタッフが極めて手薄 看護職は、常勤有資格者1人当たり16人(同平均3人)。無資格者、非常勤の率が高かった。常勤医師1人当たり患者数94人(同平均27人)、コメディカルスタッフ1人当たり患者数140人(同平均15人)です。

生活保護率の高さ 61%(同平均31%)。広範囲の自治体から生活保護受給者の受け入れを行っていました。

任意入院率が高い 76%(同平均56%)。虐待のあった病院での任意入院率の高さは、任意入院の形骸化を象徴するものです。因みに、昨年の東京都の意向調査で転退院を希望しながら入院継続となっていることは違法の可能性があります。

外来がない 2022年まで外来がありませんでした。これは、退院後通院してかかり続けることがないという異様な状態です。

次に、精神科病院での虐待事件が起き続ける構造的問題として以下のポイントをお伝えしました。 ①閉鎖環境の中での権力構造の増幅と人権意識の低下、②強制入院・強制治療を担保する法制度、③民間病院への依存は営利追及(人件費抑制・過剰医療)を招く、④収容所を必要とする医療・福祉・行政・地域社会・家族、⑤行政による監督の甘さ、そして⑥基盤としての障害者・精神病者に対する命の軽視・差別があります。旧・滝山病院はこれらの構造の中で、入院者の人権と命を軽んじ、飽くことなく利益追求を続けてきたと言えます。

第2部は、伊澤雄一さんが、「贖罪と矜持」と題し、アクセスする会の動きについて報告しました・・・

<全文は、おりふれ通信438号(2024年12月号)でお読み下さい。ご購読(年間3,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ>

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つながりたい・会いたい・伝えたい~各地の精神医療人権センターが集まり、発信した理由~(後編)

上坂紗絵子(京都府立大学/元大阪精神医療人権センター事務局)

 

<伝えたい!>

第三者による精神科入院者の権利擁護とは~日本精神保健福祉士協会の全国大会での発信~

 

1.取り上げたテーマ

 2023年度(愛媛)と2024年度(姫路)で、プレ企画としてシンポジウムを開催し、分科会で連続発表を行いました。入院者訪問支援事業の創設により、「入院者の権利擁護」が注目されています。そのことからプレ企画は2年連続で採択され、早々に定員いっぱいになりました。参加者は、精神医療人権センターのメンバーだけでな

 

く、地域事業所、医療機関、自治体、教育機関の職員など様々でした。入院者訪問支援事業に関心のある方が多くいましたが、精神医療人権センターの活動への関心は濃淡がありました。このことは想定していたことでもあり、だからこそ入院者の権利擁護に関して様々な切り口での話題提供や発表を行いました。

 

(1)プレ企画:シンポジウムの開催

 テーマは「入院者訪問支援事業がはじまる今、各地のソーシャルアクションから『権利擁護』を考える」です。

 内容については、2023年度は、おかやま精神医療アドボケイトセンターからは、つながりから組織化のプロセス、どさんこコロ(北海道)からは、精神科病院に所属する精神保健福祉士が活動に参加することの可能性や意義・ピアスタッフとしての経験をいかした参加のあり方、広島からはネットワークづくり、神奈川精神医療人権センターからは、当事者と精神保健福祉士の連携、大阪精神医療人権センターからは、精神科病院所属する精神保健福祉士と精神医療人権センターそれぞれからみた「第三者による権利擁護」についての報告が行われました。2024年度は、岡山からは、入院者訪問支援事業の実施状況、北海道からは入院中の方のための電話相談、大阪からは入院中の方への面会活動、神奈川からは、精神科病院への訪問活動(病院全体の視察)、精神保健福祉資料(630調査)の請求と全国の人権センターのネットワークについての報告がありました。

 いずれの年もグループに分かれての意見交換を行い、グループにはファシリテーターとしてネットワーク会議に参加する各地のセンターのメンバーが入りました。

 

(2)分科会での口頭発表:共通テーマで連続発表

 事前に話し合って共通テーマを設定した上で、各地のセンターから複数名が続けて発表をしました。2023年度は「精神科病院入院者への権利擁護活動」を共通の演題にしました。それぞれの内容は、大阪からは医療機関との関係性、広報とソーシャルアクション、神奈川からは設立と活動実績、北海道と広島からは設立に向けてどのような動きをしたのか、そして、各地のセンターのネットワークづくりについての6題の発表を行いました。2024年度は630調査(情報公開開示請求)をテーマとし、東京と埼玉の情報開示までの過程とデータ活用、北海道からは非開示でもできること、神奈川からは病院選びを目指した発信(冊子作成)についての3題の発表がありました。

 

2.伝えたかったこと

 精神医療人権センターの行ってきた第三者による精神科入院者の権利擁護は、個別相談活動(電話相談や面会)だけではありません。訪問活動(病院内を視察し、入院者から聞き取りをする)や情報公開、政策提言や発信まで、入院中の方ひとりひとりの声をきくことから、社会をかえることまで様々な視点での取り組みがあり、それらの活動はつながっています・・・

 

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つながりたい・会いたい・伝えたい ~各地の精神医療人権センターが集まり、発信した理由~(前編)

上坂紗絵子(京都府立大学/元大阪精神医療人権センター事務局)

 

 私は2004年から2022年に大阪精神医療人権センターの活動に事務局として携わってきました。入院中の方、退院した方、大阪のセンターで活動を続けてこられた先輩方、新たに活動に参加する方、大阪以外の同じ思いの方、活動を応援する方とのやりとりがありました。どれだけたくさんの方にお世話になり、励まされ、力をいただいていたのだろうと思います。遠距離通勤で育児をしながらでしたが、このつながりが私自身の支えとなっていたことは間違いありません。

 「おりふれ通信」は約20年の読者ですが、このたび、「原稿を寄せてください」とのメールを受け取りました。お世話になってきた東京の方々を思い浮かべると到底断ることはできません。こうやって人と人とのつながりで「おりふれ通信」は続いてきたのだと身をもって知ることができました。原稿のお題は、「日本精神保健福祉士協会全国大会のプレ企画+権利擁護の分科会をどういう流れや思いで呼びかけたか、結果としてどうだったか」です。流れや思いは2つあります。1つ目は「つながりたい&会いたい」、そして2つ目は「伝えたい」です。

<つながりたい&会いたい>

各地のセンターが集まることの意味~同じ思いをもつ人が全国にいることを感じる~

1.築かれてきていたつながり

 各地のセンターのつながりは、私が大阪のセンターに入職した20年前にはすでにできていました。さかのぼると1984年の宇都宮病院事件発覚を契機として各地で精神医療人権センターが設立されましたが、センター間の交流会開催や日本病院・地域精神医学会等で交流をもってきたと聞いています。また、精神保健福祉資料(630調査)の開示請求など、個々の活動についてもメールや電話で情報交換が行われていました。私も他地域でどうなっているのかやセンターごとの工夫などを教えていただいてきました。

2 全国検討チーム(現:ネットワーク会議)の立ち上げ

 そのような中、助成事業の関係で、2019年に大阪のセンターが主催となり、兵庫・神奈川・埼玉のセンターとの共催で各地で面会活動参加者の養成研修を実施しました。研修では、それぞれのセンターの取り組みの紹介とともに、大阪で行ってきた面会活動参加者養成研修の内容も紹介しました。活動を学び合う場となり、またお顔の見える関係にもなり、以前よりもお互いのセンターを身近に感じる機会となりました。この流れで交流がさらに活性化すると思った矢先に起こったのが新型コロナウィルス感染症の流行です。

 精神科病院での面会活動も実施できない、また各地のセンター間の行き来もしづらい状況となりました。そこで、「今、できること」を考えた結果立ち上げられたのが、「全国検討チーム」です。zoomで定期的な集まりを持つようになりました。互いの自己紹介に始まり、活動での悩みなどを出し合う場となりました・・・

<全文は、おりふれ通信437号(2024年10・11月合併号)でお読み下さい。ご購読(年間3,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ>

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投稿・学会に行ってきました

みなみ 

 

私は、40代の女性の精神障害者です。かかりつけの精神科医から、「今度、日本精神神経学会で、あなたの症例を、他の患者さん2~3人の症例と混ぜて発表します。見に来ませんか?」と、誘われました。

 第120回日本精神神経学会学術総会は、北海道で開催されるとのことでした。遠かったので迷いましたが、行くことにしました。

 学会の入り口には立派な看板が立っていて、キッチンカーが7台ぐらい来ていました。受付で精神障害者手帳を提示すると、千円で参加することができました。

 かかりつけ医の発表ですが、男性の症例ということになっていて、どこが私の症例なのかさっぱりわかりませんでした。

 私は、患者が自分の意志で、自分の症例発表をすることができるべきと思っています。「ここは公にするが、ここは隠したい」というように、調整できるようにするべきです。

 あと、医者と患者とで、問題意識がずれていたりします。医師だと問題点Xが気になり、患者だと問題点Yが気になるということがあるはずです。症例報告は、たくさんされたほうが、病気に対する理解が深まると思います・・・

 

<全文は、おりふれ通信434号(2024年7月号)でお読み下さい。ご購読(年間3,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ>

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学会に初参加して演題発表を体験!

飯田明楽 

 

私は若輩者の20代当事者である。今回、学会に初めて参加し、ジャーナリストの月崎時央氏と向精神薬が原因で起きた自分の体験について共同発表を行った。

奇しくも私の祖父が住む神奈川県横須賀の地で、第66回日本病院・地域精神医学会総会神奈川大会は開催された。今学会のテーマは『生きる基軸を求めて〜基本に立ち返っての提言〜』である。プログラムには医師に限らず、看護師・精神保健福祉士・当事者・弁護士と多種多様な人々による演題が掲載されている。

身体拘束に関する演題を聞いて

学会初日、私は一般演題①のテーマ『身体拘束・人権』の部屋に参加した。

身体拘束や人権にまつわる演題発表では、実際に病院で身体拘束を全廃にした結果と研究、車椅子ベルトの課題について、精神保健支援弁護士制度を活用した患者の権利擁護の報告などが発表された。身体拘束を全廃した研究では、現場スタッフから改めて身体拘束について検討した結果、否定的な意見が多く見られたそうだ。

実は私の祖父は家族が身体拘束を受けている場面に立ち合い、心に傷を被った1人だ。権力ある著名な精神科医がメディアで拘束について賛成的な意見を述べていた事は記憶に新しい。しかし身体拘束は、患者の人権と心を傷つけるのはもちろん、医療現場の医師や看護師だけでなく、祖父のように当事者の家族など、関わる人の心に傷やしこりを残すものだ。

私は当事者として、患者の人権を大切にしようと取り組む多くの発表者の姿勢に希望の光を見出した・・・

 

<以下、全文は、おりふれ通信429号(2024年1月号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ>

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当事者の皆さんと一緒に『学会へ行こう』プロジェクトを続けて

ジャーナリスト 月崎時央

 

私は精神保健福祉について‘90年代から取材をしているジャーナリストで、病地学会には以前から時々参加してきた。

2016年頃にメンタルサバイバーチャンネル(代表・不破令 以下MSCと表記)という向精神薬の問題について情報を発信する当事者メディアを作り、現在もその世話人をしている。

  MSC は2017年の松本大会を機に当事者とともに『学会へ行こう』というプロジェクトをスタートし、2018年の東京大会、2022年の京都大会(オンライン開催)でも交流企画『お薬・当事者研究』として多剤処方や誤診の問題を何度かとりあげてきた。

私が『学会へ行こう』プロジェクトを始めたのは、ジャーナリストとしてさまざまな学会に参加してみて、その場がいかに専門家の解釈や言葉で埋め尽くされ、当事者不在で進行しているかを目の当たりにしたためだ。

そういった精神保健福祉の状況の中で、病地学会は、小さいけれど、当事者や家族に門戸を開いている魅力的な学会だという印象を持っており、当事者の皆さんと一緒に学会に参加する機会を大切にしている。

 このため、4年ぶりの対面開催が叶った今回は『向精神薬と眼瞼痙攣についての考察』という演題発表と交流企画『お薬ダイアローグカフェ出張版!薬とリカバリーについて話そうよ』という2つを企画した。

実は、演題発表を行った20歳代の若手当事者飯田明楽さんは、昨年京都大会でM S Cが企画した交流企画『お薬・当事者研究』にオンラインで参加してくれたことが縁で、以来一緒に勉強会などを行うようになり活動をともにしている・・・

 

<以下、全文は、おりふれ通信429号(2024年1月号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ>

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11.22滝山病院事件を放置しない!入院者の地域移行を進めよう!都議会内集会

地域で暮らすための東京ネットワーク  早坂 智之

 

11月22日都議会内で、「滝山病院事件を放置しない!入院者の地域移行を進めよう!都議会内集会」が行われました。報告と感想を書いてみたいと思います

 

この集会は、多くの団体の共催で行われました。滝山病院事件がNHKの報道で発覚したのが今年の2月。それから9ヶ月。遅々として進まない入院患者さんの地域移行。それに対する怒り。又、滝山病院は以前から死亡退院率の多い精神科病院として有名でした。それを何年にもわたって放置し続けた我々の贖罪の意味が込められていたと思います。

 

集会は15時半に開会。司会挨拶の後は、一般社団法人精神障害者地域生活支援とうきょう会議代表理事の鈴木卓郎さんによる「滝山病院入院患者の退院支援をどう進めるか」と題した基調報告。滝山病院事件の現状・この先、東京都がやるべきこと・支援者である私たちがやるべきこと・市民社会の一員として私たちができることの4つに分けてお話しいただきました。鈴木さんのお話は、分かりやすく示唆に富んでいたと思います。

続いて、れいわ新選組・参議院議員、「滝山病院問題を考える市民と議員の連絡会議」の天畠大輔さんの報告。議員としてできること、市民としてできることの提起をわかりやすくしていただきました。その後、NPO法人トモニの細江昌憲さんからの「滝山病院へのアクセスの会」の設立の経緯と東京都への要望書とその回答書の説明。NPO法人全国精神障害者地域生活支援協議会あみの伊澤雄一さんから「滝山病院へのアクセスの会」の今後の活動方針の説明がありました。

 

ここで時間の関係で、都議会議員の方5名の方の発言。東京都議会生活者ネットワークの岩永やすよ議員、グリーンな東京の漢人あきこ議員、立憲民主党の五十嵐えり議員・関口健太郎議員・阿部ゆみ子議員でした。

 

そして、杏林大学教授・精神科医療の身体拘束を考える会の長谷川利夫さんから、11月20日に行われた社会保障審議会障害者部会の報告がありました・・・

当日の集会の模様は、以下のHPからご覧になれます  

https://www.youtube.com/watch?v=h_rhK-R37wo

<以下、全文は、おりふれ通信428号(2023年12月号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ>

 

 

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スィートタウン心の旅@静岡へ行ってきました。

おりふれ通信編集部 木村朋子

 

 

 寺澤暢紘さんのお誘いで、11月小春日和の日曜日静岡へ行ってきました。寺澤さんは、おりふれ通信昨年11月号、12月号に「なぜ精神障害者は議会の傍聴ができないのか」を寄せてくださった方で、長年静岡で「心の旅の会」という精神医療についての市民運動の会をしておられます。毎月の定例会は、会員の情報交換、バイオリン演奏などをして、内容を「心の旅の会々報」として発行。今回は年に一度の、人を集めて精神医療のことを知ってもらおうというイベント「スウィートタウン心の旅」でした。この会もコロナで3年間は内輪の集まりとなっていた由。以前は、バザリアの映画会や浦川からベてるの人々を招いた会などで100人もの人が集まったこともあったそうです。

 

今回は、静岡県沼津市のふれあいグループ精神科病院での昨年末の虐待事件に次いで、NHKの番組「ルポ死亡退院~精神医療・闇の実態~」等で滝山病院事件が社会問題化したことで、精神科病院の問題を取り上げようということになったそうです。そこで私が、長らく滝山病院の630統計を見てきて気づいていた問題、それが事件になり、今どのように入院者の退院促進が進んでいるか(いないか)というお話をするためのお招きでした。

  

この間おりふれ通信紙上でずっと取り上げてきたことをお話ししました。情報公開で得た死亡退院率の異様な高さや、看護職員数の極端な少なさと圧倒的に非常勤であることなど問題はずっとわかっていたのに、明るみに出し変えることはできなかったが、データがあったから今回の弁護士・テレビの働きが生まれ、議員・マスコミもデータを見て続く動きを作ってくれていること。身体障害当事者である天畠大輔議員や、大田区(生活保護入院者が地元八王子市より多かった)の鈴木敬治さんが、精神障害者が閉じ込められ、虐待されたことを、我がことのように問題にし、発言・行動されていること。東京都の入院者への意向調査で、滝山病院から退院したいと意思表示した人が、5月時点で39人いたにもかかわらず、9月時点で34人がそのまま残っていたこと、その間22人もの人が亡くなっていたこと。地域の相談支援センターやグループホームなどで働く人々が、東京都に退院支援に参加したいと言っているにもかかわらず、都は個人情報や家族の反対等を理由に退院支援の輪を広げようとしてこなかったことなどです。みなさん熱心に聞いて下さり・・・

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10月3日滝山病院前行動のこと

特定非営利活動法人こらーるたいとう  加藤眞規子

 

はじめに

 私は現実的に滝山病院に入院している患者さんが、一日もはやく、一人でも多く安心安全な場所に退院されることを願うばかりです。その応援がしたいです。そのために、私自身の健康を大切にすること、足元のNPOこらーるたいとうの活動を丁寧にすることに努力していきたいと思っています。

 

1 滝山病院へ初めていったこと

 930日に立川市の特定非営利活動法人トモニの細江昌憲さんと滝山病院へ伺いました。行きも帰りも八王子駅―滝山病院間はタクシーを使いました。「103日午後3時頃に要望書を提出させていただきたい」と申し入れに行ったのです。内容的には「入院中の患者さんを速やかに全員退院させてほしい。私たちもできる限りの協力・応援をさせて頂きたい」というものでした。

 八王子駅へ戻り細江さんとお別れをして、私は再度、北口6番バス乗り場から西東京バス「工学院大学経由樽原町行」に乗ってみました。滝山病院へは、「陶鎔(とうよう)小学校前」で下車し、長い坂を登っていきます。バス代は370円(片道)、乗車時間は30分ほどかかります。このバスは、毎時6分、26分、46分に出ています。

 私はできれば103日滝山病院前行動に参加して下さる方々全員が「要望書」を提出するところに立ち会えるようにしたいと思っていました。しかし滝山病院内に入ることは無理かもしれないと思いました。すでに呼びかけ文に応えて賛同者賛同団体はかなりの数になっていたからです。

 滝山病院は「非常に辺鄙なところにある」といわれて来てみると、バスで賑やかな八王子駅周辺に出ることができ、もよりのバス停から10分から15分歩く精神科病院は都内に結構あるのではないかと思います。

 滝山病院の受付のところに、パンフレットが置いてありました。そして並んでおいてあったパンフレットは「民間救急移送」のものと、「心肺蘇生法」のものでした。これだけ見て、入院を決められてしまう患者さんもあったのだと思うと、大変恐くなり、つくづく患者さんが他人事とは思えなくなりました。まっとうな精神科病院では、民間救急移送を使ったり、患者さんが裸に近い状態で運び込まれたりした場合は、入院を断る病院もあります。

 患者さんを精神科治療に繋げることはいわば関わりの正念場であり、多くの仲間が「精神病になったことよりも、酷い病院に強引に入院をさせられたことのほうが傷になっている」と訴えています。こらーるたいとうの電話相談に寄せられる相談の中に、「いい病院を紹介して下さい」というものがあります。「いい病院」は一人ひとりの方との相性の問題もあり、難しい質問ですが、「やめておいたほうがいいという悪い病院」については答えるようにしています。患者さんもご家族も情報の少ない中で非常に大切なことを決めるのですから、私たちはなるたけ正しい情報を得る努力をして、答えてきました。

 

2 103日(火曜日)滝山病院前行動

 事前の呼びかけに、33団体、個人が賛同してくださいました。当日230分現地集合。6070人が滝山病院前に集まりました。しかし結局、私たちは滝山病院の門のチェーンの中には、入れてもらえませんでした。理由は事務長がインフルエンザに罹患して不在であること、「患者さんの最後を看取ることのどこが悪いのか」ということでした。しかし要望書を渡すときは、玄関の前で渡すことになりました。

 午後230分から3時までの間、チェーンの外側の急な坂で、参加者同士で、自己紹介と今日参加した理由等を伝えあいました。

以下、一部の方の発言を紹介します。

天畠大輔:私は参議院議員の天畠大輔です。私は14歳の時、医療ミスにより四肢麻痺、発話障害、嚥下障害、視覚障害を負いました。障害があることで人生の選択肢は本当に狭かったです。幸運なことに、昨年7月からは参議院議員として国会で仕事をさせていただいています。

この滝山病院で虐待事件が発覚してから半年以上が経ちました。入院患者の皆さんに心を寄せ、議員として私なりの方法で貢献することはできます。今年320日の予算委員会質疑で滝山病院のことを取り上げました。その際には精神科病院問題を議論する時に人権擁護の観点が足りていない点を重視しました。もちろん、虐待防止発見の仕組み、診療報酬、不正請求の追求、生活保護行政として適正だったか、などの検証と改善は必要です。

しかし、より急ぎ重視されるべきは、虐待を受けた方、間近で見た方、今も病院内に残っている方たちの退院、転院、新しい生活のための支援ではないでしょうか。当事者性の回復、つまり自らが直面する困難がどのようなものかを自覚し、病院をはじめ社会全体に訴えていけるようになっていく。そのような当事者性の回復過程を、病院内外の支援者が支えていく仕組みが必要です。

今年8月には市民団体の皆さんと一緒に「滝山病院問題を考える市民と議員の連絡会議」を立ち上げました。本日時点で280もの個人団体から賛同をいただいています。今日、滝山病院に要望書を持参されたのは、長年、地域生活や権利擁護活動を担ってきた障害当事者や支援者のみなさんです。虐待事件とその後の入院患者さんたちの処遇を気にかける市民がこんなにもいらっしゃいます。 適切な医療、適切な地域生活支援を受けながら、どんな障害があっても自分らしく暮らせるようにしたい。病院側の皆さんには、この要望書に少しでも歩み寄っていただきたいと願っています。ともに頑張っていきましょう。

相原啓介:今日、こういう形で申し入れと、小さい集会みたいな形をとったことは、とてもよかったと思います。「滝山病院をどうする」という問題が残っていますし、もっと構造的な問題――こんなことを繰り返さないようにどうしたらいいのかという問題があります。天畠議員がおっしゃったように、今100人ぐらいの方が残っているわけですよね。それで退院したいと言っているけれども、全然実現しない。残念ながら虐待が今もないかどうか、わからないです。非常にずさんな治療で、寿命よりも早く亡くなってしまう方もおそらくいるんじゃないかと私自身は思っているところです。中に現実にいらっしゃる方と直接つながりたい、お手伝いしたいという声を、今日届けられるのは、とても大きな意義があると思っています・・・

 

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さんきゅう秋祭りと新生存権裁判東京

さんきゅうハウス 神馬幸悦

 

私は現在週3回の人工透析を受けているため、どうしても病院中心の生活にならざるを得ず、普通に働くことはできません。そこで、立川市にある「さんきゅうハウス」という生活困窮者に住居や食事提供等のサポートをしているNPO 法人で働いています。

そこで毎週土曜日、お弁当(他にレトルト食品、お菓子、パン、飲み物)を配布しています。毎回20数食から多い日は30食出ます。

 

10月21(土)11時から15時にてさんきゅう秋祭りが行われました。焼きそば、バーベキュー、コーヒー、ジュース等を提供しました。最後は、恒例のビンゴゲームを行いました。お天気にも恵まれ、スタッフとお客様合わせて5 3人の参加者。またカンパも30,000円を超えるほどいただきました。本当にありがとうございました。

予定していたにもかかわらず相談に来れなかった方がいたらしいのですが、逆に予定してなかった新たな相談者も来たらしいです(申し訳ございませんが、神馬はこの日体調悪くて欠席しました)。いずれにしても相談者は毎月絶えることなく何人か訪れてくる状況が続いております。これから年末年始に向けて生活がいっそう厳しくなる人が来るかもしれませんので、みんなで対応したいと思ってます。

 

10月16日に行われた新生存権裁判東京で神馬は意見陳述をしました。

この裁判は、年内12月121330分より最後の裁判(結審)が東京地裁103法廷室で行われ、判決の日が決まります。

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