家でもなく、病院でもない第三の居場所を
根間 あさ子
私が応援している、クライシスを入院せずに凌ぐ場所を作った精神保健福祉士と看護師の二人の私財を投入しての取り組みが、クラウドファンディングによって、あともう1年は続けられそうな見通しが立ちました。
家でも病院でもなく
第3の安心できる居場所を提供することで
じぶんらしく生活を続けてほしい
新しい可能性に出会ってほしい
既存のサービスや制度で解決できない
・もっとこうだったらいいのにな
・こんなサービスがあったらいいな
に寄り添える活動を目指しています
(マヤッカのいえfacebook 4月20日)
「マヤッカのいえ」の小さなパンフレットです
小さく折り畳んだパンフレットを広げていくとあなたに当てたメッセージが現れます
そこは「マヤッカのいえ」という、築50年以上の昭和な一軒家です。みんなでおしゃべりしたり、一緒にシナモンロールを作って食べたりできる茶の間があり、縁側から小さなお庭を眺めることも出来、疲れたら横になれるお部屋もあり、安心して相談できる応接室もあり、というこころ安らげるおうちです。この家には、混乱した人の話をゆっくりとていねいに聴いてくれる人がいて、大概の人は、2、3日過ごせれば、落ち着きを取り戻すことが出来るのです。
私達はたしかに時には混乱します。そういう時は、普段とは違う場所で、誰かに守られて過ごす時間が必要です。私自身も厳しい状況の時に、多摩総合精神保健福祉センターでのショートステイを利用し、家から距離を取る時間が助けになりました。休息入院を使うことも選択肢でしょう。でも、今のような精神科病院が混乱した全ての人に合っているとは思えません。ちょっとだけいつもの場所から離れて休むだけで十分な人もきっと多いと思うのです。
そういう意味で、この二人がやろうとしていることは現代においては時代を先取りしていると言えます。しかし、西洋医学がはびこる以前の日本では、地域において精神的な危機状況にある人を支えてくれる諸々の取り組みが、全国どこでも普通にあったことを私たちは思い出すべきかもしれません。
参考文献「精神病の日本近代」兵頭晶子2008 「洛北岩倉と精神医療」中村治2013
月に1、2回カフェが
開かれています
自分で作ったシナモン
ロールの味わいは
何とも言えない
美味しさです
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