読者からの手紙1 おりふれの会みなさま 八王子の滝山病院に対する想いです。
高知市 嶋村良三
4月26日朝日新聞の31面に3段抜きで「滝山病院、都が改善命令」との見出しがありました。前にNHK「ルポ・死亡退院」を視聴していて、そのあまりのむごさに仰天して、急ぎファックスをDPI日本会議宛に送信していました。即ち「都に対して抜き打ちの立ち入り検査実施を申請してほしい」と。東京都は昨年情報提供を受けても、効果ある対応がされずじまいだった由。都庁自体の検査指導体制にメスを淹れねば改善は無理なのです。そこで改善の一歩は、抜き打ち立ち入り検査の制度化です。加えて監視録画録音を義務付けて、提出させることです。さらに民間の第三者が精神科病院を抜き打ち立ち入り検査できるよう、都や県の行政に制度化させることで、すでに大阪府「療養環境サポーター制度」で実施済み。これを参考により効果ある制度を東京都に求めてもらいたいのです。(中略)
NHKの「ルポ・死亡退院」で意外だった点は、周辺自治体の生活保護福祉担当者が滝山病院を「必要悪」として長年利用してきたとのこと。将来も利用せざるを得ないような現下日本のセーフティネット。この現実におぞましさを感じます。
私自身、すでに75才。障害1級の子を持ち、知的にも遅れのある子どもなので切実です。子どもが生活保護受給者になることもあり得るので、親亡き後が非常に心配。日本は障害者権利条約を受け入れているはず。同条約16条、24条、27条と日本国憲法の11条と25条。憲法という最高法規の魂が生かされずにいる国を、少しづつ改善させたい。その一歩にするためにもこの滝山病院事件を生かしたい。よろしくお願いします。
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