追悼 伊藤哲寛先生
去る5月15日に伊藤哲寛先生が亡くなられたとの知らせがありました。急なことでとてもショックでした。「てっかん先生」と親しみを込めてお呼びしていた先生は、長い間のおりふれの会員で、2014年2月号に寄せてくださった、「迷走する精神保健福祉法―修正から廃止へ」という力のこもった長文が強く印象に残っています。また、故小林信子さんと親交が深く、小林さんが専従をしていた東京精神医療人権センターの強力な応援者でもありました。2002年、伊藤先生が小林さんに、当時院長をされていた北海道立緑が丘病院の精神科病棟に体験入院をし、忌憚のない意見を聞かせてほしいと依頼し体験入院が実現したのは、当時東京で院内権利擁護活動の場を見つけられずに閉塞感をもっていた東京精神医療人権センターと小林さんにとって、大きなエールでした。病院にとっても勇気のいることであり、それを提案した伊藤哲寛先生と受け入れたスタッフの皆さんに敬意を抱きました。(小林さんの「北海道立緑が丘病院で体験・監視入院をしてきました その1~3」は2002年5月号~7・8月合併号に掲載)
今回お聞きしたことでは、伊藤哲寛先生は1973年、33歳当時から「慢性期精神病患者の社会復帰を生涯の研究テーマとする」とされていたそうです。志どおりの人生を歩まれた先生の早すぎる逝去を惜しみつつ、ご冥福をお祈りします。(文責 編集部木村)
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