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630情報公開運動まだまだ続きます

東京では2019630調査結果はすでに全面開示されていますが、2017年分については、患者一覧表の部分が非開示となり、2019年夏に情報公開審査会に対し不服を申し立てたのに対し、今年1月になって、東京都の決定通り非開示という審査結果が届きました。しかし審査結果の書きぶりに疑問を抱いた弁護士さんの頑張り(東京都に対するオニ電)で、左の新聞記事にあるように、私たちが提出した反論書や意見陳述の場を設けてほしいという要望は審査委員に渡っていなかったことがわかりました。都の情報公開課はお詫びとともに審査のやり直しをするということになったので、さらに待つことになるのですが、私たちの意見陳述の場がもたれるかということが一つの焦点です。というのは、私たちが最初に情報公開請求した1986年には東京でも審査会で意見陳述するのが普通でした。「居眠りしていた審査委員もいた」との報告記事が、おりふれ19868月号にあります。しかし東京都は審査件数が膨大等の理由で、ここ10年以上意見陳述を一切やっていないというのです。昨年1112月合併号で紹介した奈良県の小林時治さんは、その後も情報公開についていろいろアドバイスのメールをくださっています。「奈良県の意見陳述の場で『先生方は、閉鎖病棟へお入りになったことがありますか?』と質問したら、場の雰囲気が変わったという体験をしました。役人と違って案外、世間常識、普通の感覚が通用する場合があります」ということでした。なるほどと思いました。審査委員を居眠りさせてしまうようでは、こちらの失敗ということなのですね。(木村記)

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