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坂口恭平『苦しい時は電話して』 (講談社現代新書)を読んで

香澄 海

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 この本の帯には著者の携帯電話の番号と「死にたくなるのは懸命に生きてるからーそのエネルギーは、きっと転換できる」という帯文が書かれている。

  例えば、ある事例では「やりたいことが何も浮かばない」という相談者と一緒に「やりたいこと」を探したりする。この本は躁うつ病の当事者で何度も「死にたい」を経験し、これからも悩み続けるだろうと思う著者が、「死にたい」ときのことや、これまでどう対処してきたのか、何故相談電話を始めて10年以上続けているのかが書かれている。

  この本の中で特にハッとさせられたのは、「死にたいことを周囲に漏らすことが大事」というところだ。誰にも「死にたい」なんてなかなか言えない。でも、「死ぬくらいなら、少しくらい迷惑でも」話したらいい、と著者は言う。実際、彼は2人くらいそう言える相手がいて助けられている。それがこの「いのっちの電話」を始めた強い動機でもあった。本家のいのちの電話にほとんど繋がらないと聞いたので、2011年から電話番号を公開して自分で始めることにしたそうだ。(著者の調べによると、2016年5月一月にいのちの電話にかかってきた件数は5万5千件、そのうち繋がったのは3200件で6%)

  死にたい人はだいたい悩み続ける力がある。ただし、ぐるぐる同じところをまわっているだけで疲れ果てて、また自分を否定して、不安の固まりになって、また死にたくなってしまう。自分もそうだ。だから、悩むエネルギーを少しずつ「やる」エネルギーに置き換えていこうと提案する。今日これからの予定とか明日の予定を一緒に具体的に考える。歯を磨くことから始まり、悩む時間も1時間と決めたりする・・・

<以下、全文は、おりふれ通信399号(2021年3月号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ>

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