ミーティング~会うこと
まゆみ
私は仲間とともに月に一度、東京都立川市で精神医療ユーザーの当事者会を開いています。
会員制でもなく、公共の施設も利用していない、とても小さな集まりなので、運営については決まりごとも少なく小回りがきき、グループが継続しやすい形になっています。
なので、この度のコロナの影響による、非常事態宣言中の会の開き方については、会場が利用できなくなることもなく、私達自身の「不要不急」という行動制限の枠の中で、できることは何かなど、自分達で考え続けていました。
結果、この間、消毒薬の準備や部屋の清掃、参加者には事前の体調チェックと、マスクの着用はお願いし(マスクがない方はこちらで用意します)、換気と人との距離を取るために人数制限(6人まで)をして、あとは通常のミーティングを現在まで開き続けています。
この情況でミーティングを開くことに賛成しかねたり、心配される方もいらっしゃいました。でも、リスクを負いながらミーティングを開くことは、私たちにとって生きるために欠かせない行為と今は判断しています。
私自身は、依存症の問題と入院体験によるトラウマ、うつ病を30年以上抱えながら、あらゆる福祉制度を利用して、何とかひとり暮らしをしています。
いくつもの絡み合う症状を抱えつつ、一人暮しを続けるための知恵や体験、サポートづくりの方法と実践は、私の場合、医療ではなく、ほとんど自助グループの仲間により培われていきました。
そして、この経験を土台に、クリニックや治療法を選んだり、どんな支援を何処に、誰に頼むか判断しています。この土台ができないと、私は自分にとっての回復のイメージや、本当に必要な支援など、あっという間に見失ってしまいます。。
なので、私にとって自助グループに繋がり続けることは、生きることそのものと繋がっています。依存症グループの仲間内では「ミーティングは命綱」という合言葉がありますが、まさにその通りです。
いま、電話やZOOMなどの利用も、助けになると思います。まずは孤立しないため、利用しやすい道具を使うことは大事だと思います。情報を得るにはオンラインが役立つそうです。情報はとても大事だと思います。
しかし、環境や技術などが整わず、それらの道具を利用しづらい仲間も多いと思います。電話やZOOMを使えても「やっぱり会って話したい」と願う仲間の声も届きます。
今後、社会や私達自身の情況の変化により、私達のグループもオンラインで繋がる努力が必要になるかもしれません。zoomの問題点を知ることは大事ですが、今までのミーティングの問題点をここで点検し直すのも、今後、安全な場作りなど役に立つかもなと考えたりします。
ただ、今のところ実際に「会う」ミーティングを続けられるよう、アイディアを出し、サポートし合うことに、私は関心があります。迷いや困りごとを相談し合える人や場と繋がりたいです。
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