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630調査埼玉県情報公開審査の経験からその3     公文書部分開示決定に対する審査請求を担当して

弁護士・社会福祉士 高宮大輔    

 埼玉県で弁護士と社会福祉士をしている高宮といいます。この度、縁あって630調査の情報公開請求の不服申立ての代理人を務めさせていただきました。

 埼玉弁護士会で、高齢者・障害者の委員会の委員をしていますので、仕事上、高齢者の方、障害者の方の案件を担当することが元々多かったのですが、始めから、精神保健福祉の分野に興味を持っていたわけではありませんでした。

 私が、精神科医療に興味を持つようになった、最初のきっかけは、成年後見人業務を担当するなかで、被後見人の方が、精神科病院に入院しているケースに出会ったことでした。

 実際の事案に関わり、精神科病院の中がどんなところか知るようになるまでは、精神科病院は、他科の病院と同じように、精神の病気に罹ってしまった方が精神科病院に入通院し、治療を受けて、病状が改善し退院していると漠然と思っていました。

 しかし、自分が実際に精神科病院に行ってみると、病院の中が他科では考えられないほど汚いところや、主治医が全く納得できる説明をしない病院などがありました。運悪く精神疾患を発症し、たまたまその病院に入院したために、こんな処遇を受けることになるのかと、私は、少なからずショックを受けました。

 その後、精神科病院からの退院請求の代理人を務めるなど精神保健の問題により多く関わるようになりましたが、やはり精神科病院の中には問題がある病院があると感じます。

 この文書では細かくは触れませんが、いろいろ調べる中で日本の精神科医療の問題を知るようになりました。現在の措置入院・医療保護入院といった強制入院制度については、本来強制入院の必要性の乏しい方を拘禁する運用をするものとして、近い将来、ハンセン病などと同じように、憲法問題となるだろうと思っています・・・

<以下、全文は、おりふれ通信393号(2020年7月号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ>

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多摩格差0@精神医療の検証

東京地業研 木村朋子

  東京都知事選は小池氏の圧勝で終わったが、選挙期間中新聞社の人から、小池氏の公約「7つのゼロ」のひとつ多摩格差0について、精神医療の面ではどうかと問われることがあった。23区と多摩地区の病院の比較は、2016年病・地学会多摩大会時の病院訪問調査時、長谷川利夫さんが中心となって刊行した『東京多摩地区精神科病院事情2016』の「2.データで見る東京都および多摩地区の精神医療情報2013H25年)」でも行ったが、今回2016630調査(現在入手している個別病院情報としては最も新しいもの)を見てみた。

単科、総合併せて、多摩地区には66病院、23区には49の精神科病床を持つ病院がある。

精神科病床数は多摩15,193床、236,947床と、多摩が2倍強。これを人口万対病床数で見ると、多摩36床、237床と、多摩地区が23区の5倍強である。平均在院日数では、多摩252日、23116日と多摩地区が2倍以上の長期入院になっている。

マンパワーは、常勤医師が多摩地区470人に対して、23541人。なんと2倍以上の病床をもつ多摩地区の方が医師数が少ないのである。対して非常勤医師は多摩532人、23451人。23区には多くの大学病院もあり、研修医を含め医師数が多いのは当たり前のように思ってきたが、今回やはりこれは格差だと考えなおした。常勤医師1人当たり患者数にすると、多摩29人、2311人である。看護師は、有資格者が、多摩4,432人、232,772人、看護助手が、多摩1,816人、23497人で、合わせると多摩6,248人、233,269人となるが、看護者1人当たり患者数は、多摩2.2人、231.8人とかなり差がある・・・

<以下、全文は、おりふれ通信393号(2020年7月号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ>

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ミーティング~会うこと

まゆみ  

私は仲間とともに月に一度、東京都立川市で精神医療ユーザーの当事者会を開いています。

会員制でもなく、公共の施設も利用していない、とても小さな集まりなので、運営については決まりごとも少なく小回りがきき、グループが継続しやすい形になっています。

なので、この度のコロナの影響による、非常事態宣言中の会の開き方については、会場が利用できなくなることもなく、私達自身の「不要不急」という行動制限の枠の中で、できることは何かなど、自分達で考え続けていました。

結果、この間、消毒薬の準備や部屋の清掃、参加者には事前の体調チェックと、マスクの着用はお願いし(マスクがない方はこちらで用意します)、換気と人との距離を取るために人数制限(6人まで)をして、あとは通常のミーティングを現在まで開き続けています。

この情況でミーティングを開くことに賛成しかねたり、心配される方もいらっしゃいました。でも、リスクを負いながらミーティングを開くことは、私たちにとって生きるために欠かせない行為と今は判断しています。

私自身は、依存症の問題と入院体験によるトラウマ、うつ病を30年以上抱えながら、あらゆる福祉制度を利用して、何とかひとり暮らしをしています。

いくつもの絡み合う症状を抱えつつ、一人暮しを続けるための知恵や体験、サポートづくりの方法と実践は、私の場合、医療ではなく、ほとんど自助グループの仲間により培われていきました。

そして、この経験を土台に、クリニックや治療法を選んだり、どんな支援を何処に、誰に頼むか判断しています。この土台ができないと、私は自分にとっての回復のイメージや、本当に必要な支援など、あっという間に見失ってしまいます。。

なので、私にとって自助グループに繋がり続けることは、生きることそのものと繋がっています。依存症グループの仲間内では「ミーティングは命綱」という合言葉がありますが、まさにその通りです。

いま、電話やZOOMなどの利用も、助けになると思います。まずは孤立しないため、利用しやすい道具を使うことは大事だと思います。情報を得るにはオンラインが役立つそうです。情報はとても大事だと思います。

しかし、環境や技術などが整わず、それらの道具を利用しづらい仲間も多いと思います。電話やZOOMを使えても「やっぱり会って話したい」と願う仲間の声も届きます。

今後、社会や私達自身の情況の変化により、私達のグループもオンラインで繋がる努力が必要になるかもしれません。zoomの問題点を知ることは大事ですが、今までのミーティングの問題点をここで点検し直すのも、今後、安全な場作りなど役に立つかもなと考えたりします。

ただ、今のところ実際に「会う」ミーティングを続けられるよう、アイディアを出し、サポートし合うことに、私は関心があります。迷いや困りごとを相談し合える人や場と繋がりたいです。

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自粛生活

看護師 佐藤朝子 

 ダイヤモンドプリンセス号で新型コロナ肺炎が騒がれた頃は、こんなに長い期間世の中が変わるとは思っていませんでした。発症した人が都立病院の感染症の対応できる病棟に収容された報道を見て「まあ、そうだろうな」という程度に思い、医療設備の整っている日本なら、早期に対処して封じ込めると信じていました。それが3月あたりから雲行きが怪しくなり、「ん?」と思っている間に、緊急事態宣言が出され、趣味のプールも閉鎖され、家と職場を自転車で往復するだけの日々になってしまいました。

 マスクも手に入らず、1回の処置ごとに交換していたマスクは週に2枚の配給になり、おむつ交換などに必要なゴム手袋とエプロンも数が減らされ、アルコール消毒液も入荷が不安定になっていました。コロナ患者を受け入れている総合病院では院内感染まで起きているのは防護用具を使いまわしているので、院内感染が起きるのは当然だろうな、と思っていました。


 病棟のスタッフのお子さんが小学生で休校になったために勤務調整が必要になったり、アルバイトで来ていたスタッフが掛け持ちしているアルバイト先の患者にコロナをうつしてはいけないからと急に退職するというハプニングはありましたが、私はプールに行けなくなった程度の変化で、生活に大きな変化はなく、困ったことも特にありませんでした。

 そうとはいえ、3月から外食や友人に会うことをセーブしているため、職場でも「そろそろ飲みに行きたいね!」という話で盛り上がっています。緊急事態宣言が解除され、東京ロードマップ2が3にステップアップして、あと1週間でロードマップも全面解除されるかも、という明るいニュースもあり、梅雨入りはしましたが、気分は上向きです・・・

<以下、全文は、おりふれ通信393号(2020年7月号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ>

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