« 630調査埼玉県情報公開審査の経験からその2 | トップページ | 「バリバラ桜を見る会」と2人の訃報 »

『居るのはつらいよ』を読んで

にしの木クリニックPSW 木村朋子

Photo_20201227124901

 精神科デイケアの存在や魅力を、業界内のみでなく世の多くの人に伝えてくれる本の出現にうれしくなり、他の人にも勧めたくなった。

 私は約40年の精神科ワーカー歴の半分くらいを、松沢病院、多摩総合精神保健福祉センター、にしの木クリニックのデイケアで過ごしてきた。始めた頃(1980年代半ば)には、病院内の職員や患者さんに「遊んで給料もらえていいね」と言われ(今でも言われてるかも?)、病棟・入院治療に対するアンチとしてのデイケア、つまり「みんなで話し合って決める、メンバーのペースでことを進める」というあり方をつくり、院内で認めさせるのだと肩ひじ張っていた。

 多摩センター時代は、都立の恵まれた人員・設備を持つデイケアとして、先進的なことをしろと言われるのがつらかった。デイケアは来て、そこにいる、そこで起こることを共有するというものだと思っていたので、先進的と言われましても・・・と思っていた。

 1998年ににしの木クリニックのデイケアを始め、無理なく通える範囲に住む人々の居場所っていいなとしみじみ思え、役所時代のように「ボウリング場に行ってお金をかけてボウリングをするのでなく、デイケア室でペットボトルでも並べてボールを転がすのではなぜいけないのか、治療的必要性、費用対効果を明らかにせよ」という事務方に対する文書作りに時間と労力を費やすこともなく、ほんとうにデイケアを楽しめた・・・

<以下、全文は、おりふれ通信392号(2020年6月号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ>

|

« 630調査埼玉県情報公開審査の経験からその2 | トップページ | 「バリバラ桜を見る会」と2人の訃報 »