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オープンダイアローグについて詳しくはならなかったけれど、 貴重な経験を経た人の言葉は胸に浸み透りました

齋藤明子(コミュニティサポート研究所)

7月23日東京大学駒場キャンパスで開催されたオープンダイアローグセミナーに行った。セミナーは2部に分かれており、第1部は「オープンダイアローグの研究状況と今後」で使用言語は英語。ところが私は直前になって会場が変更されたことに気づかず、変更前の会場に行って「誰も来ないなぁ」と嘆いていたりしたため、遅刻してしまった。近眼で耳も聞こえにくくなっている私だが、さすがに講演が始まっているのに前に割り込む勇気は持ち合わせず、良く見えないパワーポイントの画面や、ちょっと音が籠もり気味のマイクに悪戦苦闘し、初心者ゆえ7つの原則もはっきりとはわからないままに第1部は終わってしまった。しかし第2部「経験専門家の役割」になって、私の耳は大草原の草食動物のようにピンと立った。

草食動物の場合はライオンや虎や豹の接近を聞き逃したら命に係わるからだが、私の場合、1980年代、90年代、そして2000年代を通して身体、知的、精神障害者の当事者活動を支援し続けて来た者として、「差別や偏見、受身な立場に置かれた人間が、同じ経験を通り抜けて来た“仲間”の存在によって、どの位安心し、勇気を持つことができ、大切な情報を得、そして自分の言葉が正しくみんなに伝わるように助けてくれる」と思えるのか知りたかったからだ。

 

珠玉の経験専門家語録。「私は自分の人生の専門家!」「今の自分を愛してる」「小・中学生に『人生にはこういうこともある』と話したい」

  経験専門家のTiiaさんはまず「私は自分の人生の専門家です」と言った。そして自分の人生について静かに語り出した。19歳で薬物依存になり外側はずっと笑っていても内側は空っぽ。アルコール依存にもなり、「自分にウソをつきたくないと思って」5週間入院した。自分の人生をやっとつかまえたと思った。放したくないと思って家に帰ったが、洗濯機の中にいる気持ちだった。息子がいたが自分で育てると自分のつらい子供時代が思い出されてしまうので、保育者が派遣された。セラピーを受け、人を信用できなかった自分がセラピストを信用できるようになり、セラピーが終了した。セラピストがお守りを作ってくれた。5年前に「経験専門家になりませんか?自信の素になりますよ」」と言われた。「自分が経験したことが専門分野になる!経験を力にすることができる!自分が経験したことを相手に伝えたい」と思ったという。自分の経験を類似の経験すらない人にも、これだけビビッドにわかりやすく伝えられるとは、「まさに専門家だ」と私は思った・・・

 以下、全文は、おりふれ通信385号(2019年9月号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ

 

 

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