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連載・精神科のお薬の適正使用と回復について いっしょに研究しよう! 第4回 実際はどのように減らしていくのだろう。  

ジャーナリスト&ファシリテータ 月崎時央

 

減らすスピードはできるだけゆっくりが安全

 私が向精神薬の減薬について取材し始めたのは約4年前です。減薬中の方、断薬を終えた方、診断名も年齢もことなる様々な方に会い、インタビューしてきました。

 取材スタート当初、私は「あまり急な減薬はよくないが、案外早く簡単にやめられる人もいるようだ」という印象を持っていました。

 しかし少し長く取材を続け、減・断薬した方々のその後を追って行くと、減・断薬はかなり慎重に行なわないとリスクのあるものだと考えるようになりました。

 2年前になりますが、私は週刊朝日の取材(2017.106)で「多剤処方の減薬」について、田島治医師(杉並区・はるのこころみクリニック院長 杏林大学名誉教授)と千村晃医師(池袋・千村クリニック)を取材しました。この二人の精神科医が向精神薬の減薬に力を入れていることを患者さんの情報から知ったためです。

 二人の精神科医に共通するのは、減薬時における離脱症状の存在を、一般の医師よりかなり広範囲に認める姿勢を持ち、患者が「離脱症状かもしれない」と訴えた症状については否定せずに受けとめ一緒に考え、患者と丁寧に話し合いながら患者の訴えに合わせて薬を減らして行くという点です。実際、実に離脱症状は多種多様です。

 ゆっくり丁寧に減薬するという基本方針は同様ですが、千村医師は特にバランスの良い食生活や運動などの勧め、身体管理と必要に応じてカウンセリングなどの心理療法を取り入れ患者の不安を減らしながら減薬をしていくことを推奨しています。

 そしてスピードに関しては、どちらの医師も1剤でも半年〜1年計画、多剤処方の場合は2〜3年計画を立て、1剤ずつ順番に行う必要があると指摘しています。「薬は増やすより減らすほうが難しい」という2人の医師のコメントが印象に残っています・・・・

 以下、全文は、おりふれ通信384号(2019年8月号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ

 

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