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福島に行って考えていることその三

浜野徹二(元浜野クリニック・精神科医)

 8度目の3.11がめぐってきました。私にとって福島相馬からは3度目の3.11で、また私の相馬での最期の3.11となります。この3年間「なごみ」に通院されていた多くの人々の「回復」へのサポートが少なからずなし得たことは、私にとってはとっても貴重なものとなっています。

 ・・・厚労省(個々の統計には信がおけませんが)の資料によると、全国の医者の充足率で、福島県は47都道府県中44番目だそうです。その県内でも相馬市を含む相双地区(浜通り)は最下位でした。

 広野町の高野病院に、今春より新院長(脳外科医)が赴任され、さらに常勤で内科医も着任され、訪問診療に力を入れたいとおっしゃっていました。このように新しい体制になって医療面ではかなり充実して、広野町に限らず周囲の市町村にとっても力強い医療機関になってゆくと思います。

相双地区では3.11の時点では4つの精神科病院(800床)がありましたが、現在では1病院のみで実質稼働は50床です。病床数が減ることは、一般には望ましいと思いますが、地域としてはさらに精神医療が縮小化されてきています。「なごみ」で昨秋お会いした方で、「精神症状」が続いているのに7年半も未受診の方が3人おられました。まだまだ潜在している方も多いと思います。特に中学生の県外から戻ってこられた方は、避難先でのいじめの問題が顕著で深刻です。これらのことは、私には福島と沖縄が二重写しになってきます。国家権力に従わなければ棄民にするということです。

 震災関連「自死」の方が、福島県では100人を超え、これからも強く懸念されます。岩手・宮城ではこの間減っているので、3.11の津波ではなく、人災である原発による放射能の被害がこれからも続いていくということです。同じように「震災関連死」や今でも5万人を超す避難者の人数も福島はとび抜けて多くなっています。土地・職・学校・生活を奪われた人々の苦悩を指し示す1つの指標だと思われます・・・・

 

以下、全文は、おりふれ通信383号(2019年6・7月合併号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ

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