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福島だよりに触発されてー安東量子著「海を撃つ」を読む

編集部 木村朋子

 浜野徹二さんがここ数年毎週福島に通って診療され、年に一度お便りをくださるのを「おりふれ」に掲載してきました。私は震災後の支援にも行かず、これまで何もしてこなかったのですが、浜野さんの導きで昨年の病・地学会で福島相馬・双葉地区の精神保健活動についてのシンポジウムを組む運びとなり、なごみグループの活動を直接聞く機会を得ました。

福島について知りたい気持ちが起こり、評判になっていた小松理虔氏の「新復興論」を読み、その小松氏が褒めていた安東量子著「海を撃つ」を最近読みました。小松氏は安東量子さんのことを線量を測り続ける科学の人かと思ったら、文学の人だったという意味の評をしていましたが、ほんとうに、ベクレルやシーベルトといった数字が人々に持つ意味、専門家が数字を使って説得しようとしても人の心には落ちなかったこと、その中で人はどのようにしてきたか、ということを、福島の数々の町のみならずチェルノブイリ近郊の町や、チェルノブイリ事故によって食用のトナカイが汚染された遠くノルウェイの町にまで出かけて考え続けています。

その過程で、国際放射線防護委員会の「我々は、先だって日本でおきた悲劇的な出来事によって影響を受けた日本の人々に、最も深い同情の意を表明したい。我々の思いは、彼らとともにある」という声明、委員の一人で、その後福島を度々訪れることになるジャック・ロシャールというフランス人との出会いもあります。このジャック・ロシャールさんについて読んでいて、科学の専門家であって、抑圧されたり被害を受けた人々のために世界を股にかけて働く人情家という点で、ジュネーブの法精神医学者ティム・ハーディングさんを思い出しました(奇しくも今号最終頁に小林信子さんへの弔文を寄せてくださっています)・・・・・

 

 以下、全文は、おりふれ通信383号(2019年6・7月合併号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ

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