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投稿 精神障がい者の労働について

丘 俊夫

 精神障がい者が、就職1年後に同じ職場で働いている割合は49.3%と、身体・知的・精神・発達の4障がい(ママ)の中でも最も低く、精神障がい者の離職率は4障がいの中でも最も高い(朝日新聞 2018年10月1日)。なぜこのように高いのかを、主に病者の視点から考察してみた。
 第一に薬物の使用が挙げられる。マイナートランキライザーを服用しても何もしなければ、眠くなる、口渇などの副作用があり、働く以前に薬の副作用というハンディがある。薬物は鎮静的に作用することが多いため、活動的な労働は長続きしないことが多いのではないか。精神障がい者が疲れやすいというのも、薬物の服用が密接に関連していると思われる。そもそも感覚的に過敏な人がこのような病気になりやすく、その過敏性を和らげる働きが薬物にはあるため、思考、行動が鈍くなりやすくなるのではないか。また私の経験則ではあるが、薬物の長期服用は気分の波の幅をより大きくするような気がする。そして抑うつ症状が長引くことにもつながると思うのだ(だからといって薬物療法に反対というわけではない)。
 第二に障がいの特性が挙げられる。心の病とは「人との関係性の病」とも言われる。病の特徴として、人と人との間に「快」を築くことが難しいという言説を聞いたこともある。例えば労働時間内で、仕事をしている時間より休憩時間中に同僚といることの方が苦手だ、という話を聞いたことがある。何を話してよいかわからずに、対人的な緊張感が増すというのだ。私も分かる気がする。また、症状自体も病名に拘わらず、抑うつ的な症状は出やすく、何年にもわたあって会社という組織で、コンスタントに力量を伸ばし続けることは難しいかもしれない・・・・

 以下、全文は、おりふれ通信378号(2019年2月号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566 立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ

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