加藤真規子著・現代書館刊 『社会的入院から地域へ、精神障害のある人々のピアサポート活動』 当事者の声が社会を変える
福祉施設職員 細江昌憲
著者の加藤真規子さんは精神病の当事者の立場から、その生きづらさを社会に伝え続けている。それだけではなく、特定非営利活動法人こらーるたいとうを立ち上げ、その代表として精神障害者ピアサポート活動も展開している。精神保健福祉分野では知る人ぞ知る存在だ。これまでにも数冊の著書がある。
本書では、精神障害者の人権を制限する障壁を列挙し、その改善を求めている。例えば、障害者権利条約がわが国で2013年に批准されたものの、それがまだまだ現実的に実行されていないことや、社会的入院、心神喪失者等医療観察法など、精神障害者を取り巻く状況や制度の問題点を、歴史を振り返りながら指摘している。とりわけ、社会的入院の元凶である隔離収容主義については、「何よりも深刻なのは偏見と差別を正当化し、誤った社会認識をつくりあげ、地域社会と精神障害がある人々との間に障壁を築き上げてしまったことだ」と厳しく批判。記憶に新しい病棟転換型居住系施設構想についても、真っ向から反対し、誰のためにやるのかと憤っている。本書からは、今でも精神障害者がどれほど多くの制限を受け、権利がないがしろにされているかがよく伝わってくる・・・・
以下、全文は、おりふれ通信363号(2017年11月号)でお読み下さい。ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で。または FAX042-524-7566、立川市錦町1-5-1-201おりふれの会へ
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