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地域移行の体験から思いつくままに・・・(後半)

宮本 めぐみ

病棟でのグループワークから、患者さん同士の言葉をつなぐ
 地域支援者への受け入れが良かったある病院では、患者とスタッフに地域への関心を持ってもらうため、開放病棟2か所でPSW,看護師と一緒に、動機づけ支援を目的としたグループワークを始めた。始めるまでの道のりは長く、病院が組織として受け入れてくれるまでには様々な工夫と努力が必要であった。

 1つの病棟では、当初「退院」という言葉はタブーであると言われたが、グループワークを重ねていくうちに、そのような空気は感じられなくなった。グループでは日常生活の話から始まり、地域の資源を写真で紹介し関心をもってもらったところで、近くのグループホームや通所施設のスタッフに入ってもらった。そのうちに、患者さんの中から、「行ってみようか」という声があがってきた。
 手始めに喫茶店付きの通所施設を楽しく見学し、引き続き様々な施設をめぐるうちにグループホームにも色んなタイプがあることを分かってもらえた。退院を家族から反対されていた患者さんも、グループホームの存在を知って視野が広がり、退院が現実味を帯びていった。おしゃべりが大好きなSさんも、グループワークの回数を重ねるごとに、周りの話が聞けるようになっていった。グループワークはホールで行っていたため、看護師も手を休めのぞきに来るようになった。こうして、グループも病棟も動き出した・・・

 以下、全文は、おりふれ通信351号(2016年6月号)でお読み下さい。
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書評『精神病院体制の終わりー認知症の時代に』立岩真也 青土社 2015

立命館大学 客員研究員 安原 荘一


 立岩真也さんという方は有名なわりには著作があまり広く読まれていないそうである。その最大の理由は読んでみても読みにくい、わかりにくいという点にあるらしい。立岩真也さんご自身は人前でお話しされる場合は極めてわかりやすく簡潔明瞭に話されるのであるが、モノを書かれる場合は全く別のモードで頭を使われているようである。もっともご本人によればこの本(に限らず最近の本)は、なるべくわかりやすく書こうと努力されているとのことであるが。

 さて本著は全体で2部構成になっている。第1部は「病棟転換型居住系施設」問題に関心を持っておられる方が、より深くその歴史的背景を知ろうと思ったら大変参考になると思う。認知症高齢者の「社会的入院」問題や非人道的な取り扱いは決して今に始まったことではないのである。本著では悪名高い京都の十全会系病院事件の経緯を詳しく追いかけている。単に十全会系病院の問題点のみならず、それを巡る当時の国会審議の議事録やNHKの当時のドキュメンタリー放送等にも丹念に目を通し、また当時の京都の蜷川革新府政の対応や日本精神神経学会の対応、そして前進友の会の当時の動き等、もう今では殆どの人が忘れてしまいかけているような問題に焦点をあてて分析していく、本著第1部第2章は、評者が一番感銘を受けた点である・・・

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当事者主動サービス連続学習会に参加して

福冨一郎


 ピアスタッフネットワーク主催の「当事者主動サービス連続学習会」に毎月、1年間にわたって参加してきました。全部で12回ありましたが、そのうち10回に参加させていただきました。参加人数は平均して24~25人くらいで、広い部屋で快適でした。

 最初の3回で、当事者主動サービスの基本を学びます。まずは、アメリカから始まったという歴史から入って、機能、原則、科学的根拠などを学びました。その中でとくに印象に残ったことがあります。
当事者主動サービスにおけるプログラム内容は、何でもよくて、ヨガ教室、料理を作る、など、何人かで集まって何かをするというものです。ただ、当事者がやれば何でも当事者主動サービスになるかといえば、そうではなく、原理原則と価値観に則ったものでなければなりません。原理原則には「ピアを基調としたサービス(似た経験をシェアできた人とつながりが持て、成功したロールモデルや症状への対処法、生き残るスキルなどによって希望を持ち、自分たちをエンパワメントできる)、専門家に頼らないこと(お互いにサポートし合う関係性を築くことで、お互いの問題を乗り越えるパワーに気づく)、自主的なメンバーシップ(サービスに受身で顔出しするのではなく、積極的に参加することで、ひとりひとりに責任感が生まれ、プログラムの重要な決定に参加してアイディアや情報を提供することで、自己肯定感が高まる)、平等主義・非官僚制、利用しやすいこと、秘密が守られること、一方的な判断をしない支援」などがあります。価値観には「エンパワメント(人ではなく、状況や問題に焦点を当てることで、他人の自信や自己肯定感が高まるように応援する)、自立、責任、選択(選択肢を提示する、善意の押し付けではなく選ばない権利もある)、敬意と尊厳、ソーシャルアクション(外に向かって行動を起こすなど)」があげられます・・・

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