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『続・精神病で運転免許を返上しなくちゃいけないの?』

たにぐち万結


あの聴聞から、1年が経とうとしています。しかし、思い出したくもない煩雑な手続きと苦痛の日々は、過ぎ去ったわけではありません。
結果から先に書きますと、私は、免許停止になりました。6ヶ月の処分でした。

聴聞は、とても威圧的な警察官によるものでした。私は、後で述べるような手続きのため、合計2回の聴聞を受けました。
はじめの聴聞で訊かれたことはいくつかあり、書き出していると枚挙にいとまがないのですが、とても印象に残っている言葉がありました。
「あなたにとって免許は必要ですか?」
耳を疑いました。もちろん、いい意味での『印象的』ではありません。
私にとって免許がどうとか、もうそんなことは言っても通じまい。そう思いましたが、呆れる私にとっても、まさに免許は必要なのでした。
必要だと答えると、さらに質問をかぶせてきました。
「どうして必要なのですか?」
しばしの間、絶句してしまいました。どうして、今までスムーズに更新できていた免許が、突然更新できなくなり、しかも免許がどうして必要なのかとまで訊かれなくてはならないのだろうか。意味がわかりませんでした。前回から、重ねて言いますが、私は『無事故・無違反』なのです。
「これから働くことになれば、免許が必要になるかもしれません。実際、求人で見たら、普通免許が要る仕事はたくさんあります」
そう、確かに、今仕事らしい仕事には就けていないし、車も持っていませんが、いざ免許が必要になった時に、免許がないと困るのです。私は、いろんなチャンスを、失ってしまいます。驚いてしまった私でしたが、きちんと反論できたと思います。法の下の平等にもとる、瑕疵のある法律(注・欠陥のある法律のこと)だと主張し、弁護士にも助けられて、その場では、免許の停止を逃れることができました。
しかし、だからといって、聴聞が終わったわけではありません。私は、2度目の聴聞のための呼び出しを受けたのでした。

その後、警察に提出するための、診断書を書いてもらうため、弁護士と一緒に、主治医のところに行きました。そこでのことも、少し書きたいと思います。
弁護士と私が聴聞のことを話すと、主治医は、医者に運転ができるとか判断ができるわけがない、運転しているところを見たことがないので…と『逃げ』のようなことを言われてしまったのでした。そして、私が警察で聴聞を受けるのも、私が事故を起こしたから免許の停止になろうとしているのであって、自分に責任はない…と言われたのです。
事故もなにも、そんな思い込みで、今まで停止になるような診断書を書き続けていたのか。そう思うと、とても腹が立つのと同時に、悲しくなりました。
この主治医に、事故をしたと言った覚えはなく、勝手に決めつけられたのは、ロクに話もしない数分間の診察のためもあったかもしれません。とにかく、あるかなきかの信頼関係が、もろくも崩れ去っていくのをはっきりと感じました・・・

 以下、全文は、おりふれ通信347号(2016年2月号)でお読み下さい。
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または FAX042-524-7566、立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ

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障害学国際セミナー2015@北京 参加体験記

立命館大学客員研究員 安原 荘一(七瀬 タロウ)

昨年11月末から12月はじめにかけて北京で開かれた障害学国際セミナーに参加する機会を得ることが出来ました。障害学国際セミナーと言うのは、2009年度より開始された〈生存研究センター〉(立命館大学)と韓国〈障害学フォーラム〉との連携関係を基礎とし、両国の障害学関連の研究者・当事者を中心として継続されてきた国際研究交流で、2014年にソウルで開かれた際に新たに中国からの参加も加わって、2015年は北京で開催される運びとなったわけです。
 私は当時気になっていた、障害者施設の利用者タイムカード制について、諸外国の人はどう思うのか?聞いてみたかったのと最近海外に旅行する機会がなかったこと、また中国の精神障害者のおかれている事情はどうなっているのかを知りたくて、ポスター発表を応募いたしました。旅費は大学持ち、セミナー中の滞在費は中国持ちと言う大変良い条件でしたので、10月半ば頃から必死で応募書類等を書き、英文ポスター原稿を制作したり慌ただしい日々が続きましたが11月30日に関西空港から北京へと無事なんとかたどり着きました。

11月30日の夜は情報交換会(交流会)で、主に韓国から来た障害学研究者・当事者と交流いたしました。言葉は基本英語です。最近かなりの情報がネットでも得られるようになっていますが、やはり具体的に人とあって交流を深めることは非常に大切だと思います。情報化社会と言ってもあまりに情報量が多いので具体的に何が問題なのか。どのあたりにどうアクセスすれば自分の問題関心にそった情報に出会えるのかは結構わからないものです。

12月1日に障害学国際セミナーが開かれました。会場はなんと北京にあるホテルニューオークラの会議室で私には少し縁遠い世界でしたが、朝9時頃に会場に行って壁にポスターを貼り付けセミナーの開催を待ちました。

さて皆さんご存知のように現在東アジア(日・中・韓)の間には、政治的に大変厳しい対立状況があります。また中国国内でも昨年7月人権派弁護士100人以上が一斉に拘束されるという事件が起きていて、中国政府はNGOや人権擁護団体に対する監視を強めています。今回のセミナーがぎりぎりまで開催正式決定が遅れたのは、このセミナーを実質的に主催したHI(Handicap International)というNGO団体(運営資金はEUから出ている)と中国政府との交渉が難航したと言う事情があるようです。開会のオープニング挨拶で長瀬修客員教授がおっしゃっておられましたが「3ヵ国の政治主導者が最近やっと顔を合わせたのは、嬉しいこと」であり「政治主導者が会わない時にこそ、私たちは会うべき」です、とのことでまずはセミナーが開催されたこと自体に大変意義があったと言えるでしょう・・・

以下、全文は、おりふれ通信347号(2016年2月号)でお読み下さい。
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