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Aさんの医療保護入院について(問題提起)

就労社会福祉法人にいざ にいざ生活支援センター
相談員 星丘匡史

~Aさんの生活状況~
Aさん、60代、男性。統合失調症。
一軒家で一人暮らし。年金と貯金で生活している。週2回買い物に行く以外は、ほとんど外出なし。食事、洗濯、掃除は、本人が行っている。自傷、他害なし。盗聴されていると言い、そのことに困っているようだが、「体調はいい」「苦しくない」と話す。

~前回入院のいきさつ~
昨年夏ごろ、隣接市の道路で横になっていて、通報され、駆けつけた救急隊か警察に対し、抵抗したため措置入院となる。横になった目的は不明。本人は認めていない。当時断薬しており、睡眠時間は短くなっていたものと思われる。過去には、自殺未遂や近隣トラブルあり。
1年後退院。家族は退院を渋っていた。

~退院時の約束~
1、ヘルパーの利用。
2、地域活動支援センターに週1回行く。
3、訪問看護の利用。
4、通院する。

~退院後の生活~
「(掃除も洗濯も買い物も調理も)自分で出来るのでヘルパーは必要ない」「支援センターには、話が合う人がいない」と言い、ヘルパーと支援センターの利用を断る。
訪問看護と通院は行っていたが、1か月後から通院もしなくなり、訪問看護も断るようになった。訪問看護は断ったが、訪問看護事業所には度々電話を入れている。
地域活動支援センターの訪問も断るようになる。
盗聴されているという被害妄想あり。
対人恐怖、被毒妄想、薬に対する拒否傾向は以前よりあり。

~医療保護入院へ~
訪問看護から、遠方(車で1時間程度)に住む家族に連絡。
訪問看護が警備会社(移送業者)、入院受け入れ病院を手配し、医療保護入院を勧める。
通院先のクリニックから紹介状を書いてもらい受け入れ病院に渡す。
退院2か月後、拒否する本人を無理やり病院に運び、医療保護入院となる。

~入院当日、2階の本人の部屋での訪間看護と星丘と本人のやり取り~
訪看:Aさん、病院に行きましょう。入院しましょう。
本人:帰ってください。やめてください。
訪看:心配なんですよ。盗聴されてて苦しいんでしょ。
本人:大丈夫ですよ。心配しなくていいですよ。ほっといて下さい。
星丘:窓から大声を出したり、近所ともめたりしてませんか?
本人:してません。
訪看:ちゃんと食べてますか?買い物に行ってる?
本人:ちゃんと食べてます。買い物も行ってます。
訪看:Aさんはどうしたいんですか?外にも出れてないじゃないですか。
本人:ここに居たいんですよ。それだけですよ。もうやめて下さい。帰って下さい・・・

 以下、全文は、おりふれ通信346号(2016年1月号)でお読み下さい。
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