« 2014年5月 | トップページ | 2014年7月 »

医療保護入院と家族等の同意

弁護士 内藤 隆

1 はじめに
 保護者制度の廃止、家族等の同意による医療保護入院などを内容とする改正精神保健福祉法が2014年4月1日に施行された。重要な法改正なので厚労省から解説文が出されている。その中に医療保護入院の適法要件である家族等(旧法の保護者)の同意について看過できない解釈の変更がなされているのでその問題点を指摘する。

2 問題の所在
(1)医療保護入院後、入院に同意した家族等が同意を撤回した場合、病院管理者は家族等に退院請求を行うことができることを教示するものとされる(2014年1月24日課長通知)。
 厚労省作成の「Q&A」(2014年3月20日)では、この点、退院させるか退院請求の権利告知をすればよいとされる。
(2)いずれにせよ同意を撤回しても管理者の判断のみで医療保護入院を継続してもよい、換言すれば家族等の同意は医療保護入院の適法要件(本人の意に反する身体拘束=監禁を適法とする要件)ではないとの解釈が示された。
 このような解釈がいつから通用するようになったのか?・・・


 以下、全文は、おりふれ通信328号(2014年5・6月合併号)でお読み下さい。
ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で 
または FAX042-524-7566、立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ

| | トラックバック (0)

精神保健福祉法Q&Aについて

東京地業研 木村朋子

 前号でトピックスとして、厚労省が3月20日付で出している、「改正精神保健福祉法施行に伴うQ&A」を紹介し、今号で詳しく解説すると予告しました。
 最も問題を感じた問2-5「医療保護入院の同意は撤回できるのか?」、回答「法律上同意の撤回という概念は存在しない」については、内藤弁護士が今号巻頭で明快に述べています。
それ以外のことでもこのQ&Aは、今法改訂の混乱を浮き彫りにするものです。先に今年1月24日厚労省精神・障害保健課長通知「医療保護入院における家族等の同意の運用について」で、厚労省は、「後見人・保佐人がいて入院に反対している場合はその意見は十分に配慮しなければいけない」、「入院者が未成年である場合は原則として親権者である父母双方の同意を要する」としました。Q&Aではこれに言及しつつも、医療保護入院に同意する人の順位はなくなったので、直系血族と兄弟姉妹であれば誰でもよいとしています。前号で紹介した問2-7にいたっては、「未成年者の入院に母は賛成、父は反対している場合、21歳の兄の同意で入院としてよいが、親権者の身上監護権に鑑み父母の判断を尊重されたい」といい、「配慮」「尊重」という語の無意味さが際立っています・・・

 
 以下、全文は、おりふれ通信328号(2014年5・6月合併号)でお読み下さい。
ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で 
または FAX042-524-7566、立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ

| | トラックバック (0)

「ピア・サポーター」が取り込まれるとき:従順でないことの大切さ

松田 博幸

 あるコミュニティにおいて、知らず知らずのうちに(あるいは、うすうす気づきながら)身についていく共通の考え方、言葉、感じ方、ふるまい方というのがあると思う。私自身、社会福祉のある現場で職員として仕事をしていたとき、ある種の感覚が皮膚を通して浸透してくるように感じていた。そして、そういった感覚を嫌だと感じると同時に、抗いがたいものを感じていた。当時は、そのような感覚をうまく言葉にすることができなかったが、今、その時のことを思い起こして言葉にすると、以下のようになるかと思う。
●相手を枠に入れて、切り離して、見下ろす感覚。
●枠にはまらないと、あるいは、枠にはめないとダメだという強迫的な感覚。

 私が、これまで、セルフヘルプ・グループに参加している人たちとつきあうなかで、また、自分自身がメンバーとしてセルフヘルプ・グループに参加するなかで学んだことの一つは、セルフヘルプ・グループというのは、人がこのような感覚から解放される可能性のある場だということである。かつてあるセルフヘルプ・グループのミーティングにメンバーとして参加し、他のメンバーの語りを聴いていたとき、セルフヘルプ・グループでの聴き方と専門職者による聴き方が決定的に異なるのだということを実感した。私は、最初、語りを聴きながら、その人がなぜそのような行動をとったのか考え始めた。そして、その人の行動を枠に入れて分析し、その理由を探ろうとした。しかし、そのあと、自分がとても場違いなことをしているという感覚にとらわれた。自分は、その人の語りを枠に入れるのではなく、まるごと受け止め、自分自身の体験と重ね合わせ、響きあう部分を探したほうがいいのだと感じた。セルフヘルプ・グループにおいて対等な関係が尊重されるべきであるということはよく言われているが、どちらかが相手を枠に入れた時点で、たとえば、相手を「患者」「クライエント」「精神障害者」「利用者」「支援者」「親」「子ども」「妻」「夫」「研究者」「調査協力者」などとみなした時点で、その枠は、相手のありようを分析したり管理するのに役立つかもしれないが、対等な関係を作る際の邪魔になるのではないかと思う(ちなみに「仲間(ピア)」という言葉が対等な関係を作るのに役立つとすれば、「仲間(ピア)」という言葉がそれらの枠を揺るがす限りにおいてであろう。私にとって、セルフヘルプ・グループは、他のメンバーを、あるいは自分自身を、「・・・として」みずにすむ、ありがたい場であった。
 近年、精神疾患の体験をもつ人たちが「ピア・サポーター」として事業所等に雇用されるようになってきた・・・


 以下、全文は、おりふれ通信328号(2014年5・6月合併号)でお読み下さい。
ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で 
または FAX042-524-7566、立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ

| | トラックバック (0)

生活保護厳格化の省令案を修正

香澄 海 


 私には生活保護を利用して生活している仲間がたくさんいる。だから、私にとって生活保護という制度はとても身近なものだ。ところが、一部政治家やマスコミの生活保護バッシングによって、制度を利用している仲間がとても辛い立場に追い込まれてしまった。家から出られなくなった、買い物に行っても「監視されている」と感じてしまうという悲痛な声が届いている。また、薬局でジェネリックを勧められ断ることができなかったという報告もあった。

 そんな中、今年7月に改定された生活保護法が施行される。その施行にともなって出された厚労省の通知案の内容が制度の更なる悪化を招くものであり、パブリックコメントを寄せていこうという呼びかけが生活保護問題対策全国会議からなされた。私も資料を読み込み、下記の内容のパブコメを寄せた・・・


 以下、全文は、おりふれ通信328号(2014年5・6月合併号)でお読み下さい。
ご購読(年間2,000円です)のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で 
または FAX042-524-7566、立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ

| | トラックバック (0)

« 2014年5月 | トップページ | 2014年7月 »