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「こむさ」第5号紹介

木村 朋子


 齋藤明子さんのNPOコミュニティサポート研究所機関誌「こむさ」が7年ぶりに出ました。「障害者総合支援法」特集号です。自立支援法にかわって、この4月から施行された「障害者総合支援法」。障害者制度改革推進会議とその総合福祉部会の「骨格提言」から見ればがっかりな内容ではあります。が、「こむさ」は「骨格提言」の中でわずかに生き残った重度訪問介護の知的・精神障害者への対象拡大などを活用し定着させようと提言しています。

 重度訪問介護(長いので「じゅうほー」と略)とは、精神保健の領域ではあまり知られてきませんでしたが、1970年代から重度の肢体不自由の人びとが作り出してきたサービスが原型で、着替え、洗面、トイレ、食事など、日常生活の全般にわたる手伝いを自宅にいる時のみでなく、外出している時にも使えるものだとのこと。
 
 これが2014年から精神・知的障害者にも利用可能になるというのです。従来精神障害者に対するホームヘルプは、できなかったことができるようになるための援助ということが強調され(このため落ち込みや疲れがひどく寝込んでいるとき家事援助をお願いしても、ヘルパーが断って帰ってしまったという例も聞きます)、時間も1回1.5~2時間、週1~2回というところが平均でした。これが内容・時間ともに広がれば、いろんな活用ができるのではないか。たとえばある人は、声をかけてもらうことで次の動作に移れる、ある人は何日も入れず気にしていたお風呂に入れて気持ちよく眠りにつけるかも・・・。中には、自分の家に外から人が入ってくることが苦手な人もいますが、長期入院から退院してひとり暮らしになることが不安な人にはうってつけでは!? 「じゅうほー」は、もともと重度肢体不自由の人たち(ヘルプがなければ生命の危険すらある人たちです)が、施設を出て地域で暮らす中で勝ち取ってきたものだといいます。精神障害ではそれはどんな風になるのか。

 「こむさ」の特集は、こうした「じゅうほー」の活用を構想し、ということは長期入院や地域生活が困難な精神障害者のニーズを明らかにし、それに対応する形で、実現してみようよと呼びかけています。

(こむさ第5号 定価300円 NPOコミュニティサポート研究所
〒112-0014文京区関口1-16-1-701 Tel/fax 03-3235-5637)

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