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生活保護基準引下げと改憲の動き ~人権をめぐって~

香澄 海 

厚労省は政府・自民党の要請に合うように恣意的な統計を持ち出して生活保護基準引下げを打ち出している。恣意的という理由は、この統計がたまたま物価水準の高かった2008年との比較であること、生活保護世帯がほとんど購入しない家電製品の値段が下落していることなどが有識者からあげられている。しかも、これまでの生活保護基準の決め方を根本的に変更している。

審議会の議論にも全く出てこなかった変更を厚労省が勝手にしていいのだろうか。自民党が公約に掲げた10%削減に合うように、いきなり物価スライド方式を採用したのだ。今回削減の対象になっているのは、生活保護のうち日々の食費などに充てる生活扶助費で、全体の7.3%にあたる740億円を削減するとしているのだが、そのうちデフレによる物価下落を理由に580億円下げるとしている。
しかし、普段の食品価格などは下がっておらず、現状との差が正しく評価されていないという指摘も研究者から出ている。自民党は当初「本当に必要な人には行き届くようにする」などと言っていたが、生活保護利用世帯の96%が引き下げられることになり、生活苦による自殺などが増えることが予想される。特に、母子世帯の引き下げ幅が大きいことから、ただでさえ進学や課外活動をあきらめていた子どもたちが追い詰められ、家庭不和や孤立による虐待の増加も懸念されている。・・・

 以下、全文は、おりふれ通信317号(2013年5月号)でお読み下さい。
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ケアプランって、自分で作ってもいいんだぜ!

福冨 一郎

 前々回の「おりふれ通信」に、障がい者も福祉サービスを受給するのにケアプランが必要になると書きました。そのために、指定特定相談支援事業者というところに行って、相談支援専門員という人に頼まないといけないと。しかし、何やらややこしい事業者を探したり、恐ろしいケア会議なんて出なくてもいい裏技があるんです。それが、セルフケアプランといってケアプランを自分で作ってしまうものです。

 よかったよかった、それで…、セルフケアプランって何を書けばいいのでしょう?

 そこのところが問題なんですね。いろんな自治体でフォーマットがあったりなかったり、概ねの自治体では決まったフォーマットはないみたいですね。中には「家族の主訴」「介助者の見解」などを書く欄があったりしますが、一人暮らしの人は何を書けばいいんでしょうか。介護保険のをそのまま適応しているんですね。さて、それでは何を書けばいいか考えてみましょう。

 フォーマットはいろんなところで開発されているのですが、ここでは駒沢大学の佐藤先生のところで作られたものから抜粋してみましょう。必要な項目として、長期目標(将来像)、短期目標(インパクトゴール)、生活歴(生活状況)、ニーズ、手段(小目標)、主訴(利用者の思い)、週間計画表くらいがあればいいでしょう。

 本音を言ってしまえば、受けたいサービスがあって申し込むのですから、そのサービスを受けられるようなケアプランでないといけませんね。家事援助を受給したいのに、ケアプランが暴走して就労支援施設に通わされていたとかあってはいけません。そこでまず、そのサービスを使って、自分は2年後くらい、どのようになりたいかを思い浮かべてみてください・・・

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「こむさ」第5号紹介

木村 朋子


 齋藤明子さんのNPOコミュニティサポート研究所機関誌「こむさ」が7年ぶりに出ました。「障害者総合支援法」特集号です。自立支援法にかわって、この4月から施行された「障害者総合支援法」。障害者制度改革推進会議とその総合福祉部会の「骨格提言」から見ればがっかりな内容ではあります。が、「こむさ」は「骨格提言」の中でわずかに生き残った重度訪問介護の知的・精神障害者への対象拡大などを活用し定着させようと提言しています。

 重度訪問介護(長いので「じゅうほー」と略)とは、精神保健の領域ではあまり知られてきませんでしたが、1970年代から重度の肢体不自由の人びとが作り出してきたサービスが原型で、着替え、洗面、トイレ、食事など、日常生活の全般にわたる手伝いを自宅にいる時のみでなく、外出している時にも使えるものだとのこと。
 
 これが2014年から精神・知的障害者にも利用可能になるというのです。従来精神障害者に対するホームヘルプは、できなかったことができるようになるための援助ということが強調され(このため落ち込みや疲れがひどく寝込んでいるとき家事援助をお願いしても、ヘルパーが断って帰ってしまったという例も聞きます)、時間も1回1.5~2時間、週1~2回というところが平均でした。これが内容・時間ともに広がれば、いろんな活用ができるのではないか。たとえばある人は、声をかけてもらうことで次の動作に移れる、ある人は何日も入れず気にしていたお風呂に入れて気持ちよく眠りにつけるかも・・・。中には、自分の家に外から人が入ってくることが苦手な人もいますが、長期入院から退院してひとり暮らしになることが不安な人にはうってつけでは!? 「じゅうほー」は、もともと重度肢体不自由の人たち(ヘルプがなければ生命の危険すらある人たちです)が、施設を出て地域で暮らす中で勝ち取ってきたものだといいます。精神障害ではそれはどんな風になるのか。

 「こむさ」の特集は、こうした「じゅうほー」の活用を構想し、ということは長期入院や地域生活が困難な精神障害者のニーズを明らかにし、それに対応する形で、実現してみようよと呼びかけています。

(こむさ第5号 定価300円 NPOコミュニティサポート研究所
〒112-0014文京区関口1-16-1-701 Tel/fax 03-3235-5637)

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