精神科医療ユーザーとして、精神保健福祉士として ~これまで、そして、これから~ (後編)
小川瑛子
私は、私の人間性も考え方も、そして私の存在自体も否定されて生きてきたので、自分が否定されることも人を否定することも嫌いで、否定されるとわかっている人には相談できないし、深いところまで話すことはできない。だからこそ目の前にいる人の話を否定せずに聞かせてもらって一緒に考えさせてもらっている。今でも、病気の症状と過去の記憶に悩むことがあり、病気の部分は嫌だと思う。でも、経験したことがあるから頑張れる時があって、思いを貫けることがある。現状は良くないが、経験を活かせていることに関しては良かったと思う。私の住む地域の現場は本来の基本的なことが整っていないので、随分違うところで労力を使う。この地域の精神科医療は本当に遅れている。東京の数十年前の状況と言っても良いくらいだ。同じ職種でも温度差を感じることがある。当たり前のことをしているのに、特別なことをしているように捉えられることもある。もちろん今までの精神科医療全てを批判するつもりはないが、私が精神科医療ユーザーとして困ってきたことがあるのは事実で、精神保健福祉士として働く今も疑問を感じることがあるのも事実なので、変えられることは変えていくべきだと思う。実際に仕事をしていて、困ることばかりではない。嬉しいことや楽しいこともある・・・
以下、全文は、おりふれ通信308号(2012年7月号)でお読み下さい。
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