投稿 「精神科早期介入の問題を考える会」を発足しました
谷光 妙子
思春期の子どもたちが、「心の病は早く見つけ早く治さなければいけない」という政策の犠牲になろうとしています。
2010年、精神保健医療改革の実現に向けた提言がされました。「こころの健康政策構想会議」と呼ばれる提言書は、自殺や精神疾患の弊害から国民を救済するには、国民全体の精神保健を充実させなければならないとうたっています。そして、心の変調について学校や地域の窓口で気軽に相談でき、熟慮した多職種の支援者チームが対応し、訪問も行うとまで言っています。特に若い人が罹患したときには、直ちに治療を開始してなるべく早く回復させることが国の損失を少なくするとまで提言しています。 この政策のもとに作られた、先生、家庭、本人向けのパンフレットには、思春期の子どもたちにありがちな一過性の悩み、混乱を具体的にあげ、その症状に対して、うつ病、強迫性障害、パニック障害、統合失調症などの病名をつけ、早く受診するように勧めています。
ところが実際には、精神科の治療を開始して、薬をもらえばもらうほど、かえって本格的に具合が悪くなってしまうことがよくあります。その事実を、受診した本人も家族も、一部の謙虚な医療従事者たちも、多く経験してきています。それなのに「こころの健康政策構想会議」では、精神科の治療実績がこれほどまでに悲惨であるのは、「受診するのが遅かったためだ」と言います。
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私たちは「精神科早期介入の問題を考える会」をつくりました。何ができるか、何をしなくてはならないか早急に考えていきたいと思います。
<精神科早期介入の問題を考える会 意見交換会>
○日時:2012年1月21日(土)14:00~16:30
○場所:北沢タウンホール(世田谷区北沢2-8-18)2F 第1集会室
○参加費:千円
<お申し込み及びお問い合わせ>
「精神科早期介入の問題を考える会」事務局
E-mail soukimondai@gmail.com 又はFAX 0466-28-7581(三吉クリニック相談室気付)
全文は、おりふれ通信302号(2011年12月号)でお読み下さい。
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または FAX042-524-7566、立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ
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