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新宿七夕訴訟地裁判決全面勝訴

本城一信

・・・ 2011年11月8日、七夕訴訟の判決があった。満員の傍聴席。傍聴人がかたずをのんで見守る中、川神裕裁判長が原告勝訴の判決を下した。判決文は「法は不可能を強いることができない」という名言を含む。生活保護法の基本理念に立ち返った素晴らしい判決文だった。余談になるが、判決の際は、最初の言葉が「げ」で始まると負けなのだ。「原告の請求を棄却する」で終わってしまうからだそうだ。

 2008年の7月7日に提訴したため、七夕裁判と呼ばれるこの訴訟。当時新宿西口でホームレス状態に陥っていたYさんは、ホームレス総合相談ネットワークの相談会をきっかけとして、支援者らと共に新宿区福祉事務所に居宅保護を求めて生活保護申請をした。担当のケースワーカー田代氏は、「他法・他施策」として、自立支援センター(プライバシーのない大部屋施設)や新大久保寮(南京虫がウヨウヨの劣悪な環境)の入所を執拗にすすめたため、Yさんは断りアパート生活を希望した。福祉事務所はこれを「稼働能力不活用」(生活保護法4条1項)として、三度にわたり申請を却下したことから、Yさん側が却下処分の取り消しと、生活保護開始決定の義務付けをもとめて提訴したというのがこの事件の概要である・・・

  以下、全文は、おりふれ通信302号(2011年12月号)でお読み下さい。
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ボストン「ピア運動」見学・体験記 (その1)

七瀬 タロウ(精神医療「ピア」当事者)

はじめに
ボストンを中心にマサチューセッツ州の精神障がい者ピア運動を体験する機会があった(マサチューセッツ州の州都がボストン市)。アメリカは州の独立性が大変強く州予算や州法等の持つ意義が日本の自治体とは比べものにならないくらい大きい。今回ご紹介させていただくボストンの精神障がい者ピア運動もマサチューセッツ州の独自の運動という側面も大変強いという点はまず念頭に置いていただければと思う。

1)ボストン(マサチューセッツ州)の精神障がい者ピア運動のあらまし
 アメリカのピア運動といっても、日本同様さまざまなタイプが存在する。また地域によっても当然異なる。今回ボストンで私がおもに見学、参加したのは、州政府から、独自の予算をとって活動しているピア運動中心であるが、他にもNAMI等様々なタイプが存在する。 
マサチューセッツ州のピア運動は歴史的にみると、1985年に既存の精神医療のケア、サポートシステムに不満を持った故ジュディ・チェンバレン(邦訳『精神病者自らの手で―今までの保健・医療・福祉に代わる試み 1996』)とダニエル ・フィッシャー(「リカバリー」概念をアメリカ政府に公式に認めさせたことでも知られる「ピア精神科医(理論家・活動家)」)が中心になって設立したルビーロジャーセンターと呼ばれる小規模な場所でのピアによるリカバリー・アドボカシー活動から始まった。マサチューセッツ州の場合、1980年代からの運動や裁判の成果で州予算や市の予算がピア団体に公的に直接支出されている。具体的な活動内容それ自体は日本各地で行われている当事者運動と大差はないとも言いうるが、「公的」に認められているということが、単に「予算面」のみならず、数や規模等の「量的」、「質的」な面でも日本との大きな違いをもたらしている。以下、その違いを含め具体的にご紹介したい・・・

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摂食障害全国大会

石井真由美

 ナバ(NABA日本アノレキシア・ブリミア協会)主催の摂食障害全国大会に行ってきた。今回は信田さよ子さんの講演に感じること考えることが多かった。信田さんは長らく依存症のカウンセリングをされ、当事者とのつきあいも長い。私も摂食障害歴30年だ(いい加減恥ずかしい)。だから信田さんが私たちのことをずっと見てきた歴史もあるが、私たちが信田さんの話していることを聞いてきた歴史もある。

 カウンセリングセンターは病院ではないので、診断名を付けず、各々の問題を見てカウンセリングをする。例えば「摂食障害の母」とか「薬物依存の本人」とか。それら様々な問題の中で、2003年頃までは、摂食障害やAC(アダルトチルドレン)がメインターゲットになっていたが、ここ4~5年はDVの加害者、被害者がメインになっているそうだ。この流れの中で摂食障害とは何かという話になった・・・

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投稿 「精神科早期介入の問題を考える会」を発足しました

谷光 妙子

 思春期の子どもたちが、「心の病は早く見つけ早く治さなければいけない」という政策の犠牲になろうとしています。

 2010年、精神保健医療改革の実現に向けた提言がされました。「こころの健康政策構想会議」と呼ばれる提言書は、自殺や精神疾患の弊害から国民を救済するには、国民全体の精神保健を充実させなければならないとうたっています。そして、心の変調について学校や地域の窓口で気軽に相談でき、熟慮した多職種の支援者チームが対応し、訪問も行うとまで言っています。特に若い人が罹患したときには、直ちに治療を開始してなるべく早く回復させることが国の損失を少なくするとまで提言しています。 この政策のもとに作られた、先生、家庭、本人向けのパンフレットには、思春期の子どもたちにありがちな一過性の悩み、混乱を具体的にあげ、その症状に対して、うつ病、強迫性障害、パニック障害、統合失調症などの病名をつけ、早く受診するように勧めています。

 ところが実際には、精神科の治療を開始して、薬をもらえばもらうほど、かえって本格的に具合が悪くなってしまうことがよくあります。その事実を、受診した本人も家族も、一部の謙虚な医療従事者たちも、多く経験してきています。それなのに「こころの健康政策構想会議」では、精神科の治療実績がこれほどまでに悲惨であるのは、「受診するのが遅かったためだ」と言います。

・・・・
私たちは「精神科早期介入の問題を考える会」をつくりました。何ができるか、何をしなくてはならないか早急に考えていきたいと思います。
<精神科早期介入の問題を考える会 意見交換会>
○日時:2012年1月21日(土)14:00~16:30   
○場所:北沢タウンホール(世田谷区北沢2-8-18)2F 第1集会室 
○参加費:千円
<お申し込み及びお問い合わせ>
「精神科早期介入の問題を考える会」事務局 
 E-mail soukimondai@gmail.com 又はFAX 0466-28-7581(三吉クリニック相談室気付)

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11/30 NHK放映番組 「視点・論点 205万人が意味すること」で湯浅 誠さんが話したこと

番組を見てまとめた人: 香澄 海

 2011年7月、生活保護の受給者数は205万人と、1950年現行制度発足以来最高となりました。生活保護という制度は常に批判にさらされてきました。そのポイントは大きく2つの点に集約することができます。
(1)「ムダ」の問題:不正受給、医療費の増大等、本来必要ないお金まで出ているのではないか。
(2)「甘え」の問題:就労意欲の減退、甘えの助長、自立自助の精神喪失が社会に悪影響を及ぼすのではないか。 
(1)は制度を悪用する人の問題、(2)は制度そのものの問題といえます。

 「ムダ」の問題についてですが、生活保護費の半分を占める医療費の1/4は精神疾患を持つ生活保護者の入院費です。これに3000億円以上が使われています。日本の精神医療はいわゆる先進国中、入院医療の比率が高いことで有名です。諸外国同様に退院促進が進めば、生活保護医療費も大幅に削減されます。また、引き取り手のない単身高齢者の社会的入院など、地域福祉の貧困が利用費の増大をもたらしている面も大きく、たぶんに改善の余地があります。また、甘えの問題とされていることについては、雇用崩壊による低所得化と現役世代に対するセーフティネットの不在が問題です・・・

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レビュー「精神医療に葬られた人びと」潜入ルポ 社会的入院 織田淳太郎著  光文社新書

福冨一郎

 うつ病と診断され精神病院に入院することになった著者、しかし入院直前で実はバセトウ病と判明するも療養のためそのまま入院することになった。ろくに検査もされずに、うつ病と診断されたことにも驚くが、入院先での驚きはこれをはるかに凌ぐものだった。とある精神病院の開放病棟というところに入るのだが、開放とは名ばかりで24時間施錠され、外出や行動の自由もなかった。

 開放病棟の患者はみな、普通に生活ができるほどの人たちなのに20年から40年くらいの長期入院を強いられている。そこで知り合った一郎さんという患者との交流を中心に、精神病院の実態を暴くルポタージュとなっているのだが、読み物としてもじゅうぶんに楽しめる・・・

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