大熊一夫氏の講演を聴いて
本城一信
去る11月27日に吉祥寺で開かれた大熊一夫氏の講演会に行ってきました。講演の内容は、氏の著書『精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本』のおさらいといったもので、「精神病院」に代わるもっと良いシステムがあるんだと力説する氏の姿は感動的でさえありました。社会に向かって問題を提起し、その解決法を示唆するという氏の姿勢には、近頃の保守派のひたすら社会不安を煽り、自分たちの都合がいい方向に世論を操作しようとするごろつきジャーナリストとはまるで次元の違う真のジャーナリストだけが持ちうる本物の迫力がありました。講演の最後の方で氏が引用したルソーの「奴隷は彼らのくさりの中で、すべてを失う。それから逃れたいという欲望まで」という言葉は重みがありました。」
イタリアの精神保健改革の父といわれるフランコ・バザーリアは次のような言葉を弟子達に言っていたそうです。「ウンコで手を汚してみろ!」人のやらないことに手をつけていったことが、あの大変革をもたらしたことは疑う余地がありません。日本で言えば、あの精神保健福祉法33条(医療保護入院)を撤廃しようとした(完全とはいかないまでも、それに成功した!)訳ですから、これがいかにすごいことか、素人の私にもよく分かります・・・
以下全文は、おりふれ通信293号(2010年12月号)でお読み下さい。
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