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東京精神医療人権センターからー精神医療審査会問題と取り組んでいます

東京精神医療人権センター 小林信子

長いことご無沙汰しています。情報の発信をしていないので焦っているのは事実です。
 でも、「人権センター」は少し活動量が落ちているとはいえ、細い水脈のように確かに存在しています!昨年12月には多くの支援者からカンパも頂き、それを半年間の活動費に当てています。皆さん、本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
 今回は久しぶりに、「センター」しか扱わない地味なテーマ、目下“闘争?”継続中の精神医療審査会と県の事務局が引き起こした問題について報告します。

 群馬県在住の元患者さんからの訴え
 医療保護入院中に退院請求を出し、審査会の結果は“入院継続”となった。しかし結論が出る前に退院となり、結果通知は保護者である夫には届いたが、申請者である自分には来ず不審に思った。後日たまたま市が主催する「精神障害者の権利講座」に出席し、精神医療審査会の仕組みを知って驚いた。入院中、自分には審査委員による事情聴取が行われていなかったということに気がついたのだった。自分を入院させた夫の意見はちゃんと聞いていたのに。早速、県の担当者に電話で何回か問い合わせたが、相手にされず、しかも時間も経過していたため、「それはもう時効である・・・」と突っぱねられた、ということで「センター」に相談があった。
 今年の1月「センター」は代理人となって、①審査委員がどういう構成で何人、何月何日の何時頃、本人を訪問したのか。②審査結果の通知は当然本人にも送付されるわけだが、それがなされなかった理由は何か、と文書で質問した。
 数日後、県の心の医療センターの次長と名乗る人からセンター」に電話があった・・・

 以下全文は、おりふれ通信276号(2009年3月号)でお読み下さい。
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当事者のとりとめのない話

本城一信

 去る3月7日、東京の有楽町で、第33回「メンタルヘルスの集い」が開かれ、「ふるさとを下さい」が上映されると聞き、見に行ってきました。和歌山の作業所をめぐる差別と偏見を主題にした映画でした。率直な感想を述べると、一般の人の精神障害者に対する偏見を払拭するには、うってつけの良い映画でした。(本当です!)

 ただ何ヶ所か気になる部分があったのも事実です。たとえば主人公のセリフに「作業所の職員はみんな心のきれいな人達です」というのがありました。うそだあ!!

 私は以前、あるベテラン職員からこんな言葉を吐かれたことがあります。「あなた達は福祉の上にあぐらをかいて権利ばかり主張している・・・どうのこうの」「あなた達は社会の生産活動に参加していない・・・どうのこうの」また、あるメンバーさんからもこんなことを言われたことがあります。「本城さんは生活保護を受けていることを感謝しなくちゃ。人が汗水垂らして働いて納めた税金で養ってもらっているんだから」私はこの言葉で、半年間落ち込んだ・・・


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東京精神病院事情第6版発刊に向けて

東京地業研 飯田文子

『 東京精神病院事情1998→2003』(第5版)が2005年10月に発刊されてから3年以上が経った。東京地業研は、そろそろ、次の版の準備にかかろうと検討を始めた。検討の過程で精神病院の状況が東京全体としてどう変わっているのか?厚労省のいう7万床減床はどうなっているのか?等々を精神病院統計上でどの程度見ることができるのか?個別の病院訪問をすることの意味は? 等々が課題となっている。(ご意見、ご要望を是非お寄せ下さい)

 精神病院統計から見えた2003年から2007年の変化を報告する。 
 ◎2003年と同じ評価軸で、2007年を見ると都内単科精神病院の平均点が24点から27点に上昇した。

 ◎ 単科精神病院を病床規模別と点数別で8のグループに分けてみた。(251床以上病院と250床以下病院、合計点数が8~19点、20~24点、25~29点、30点以上病院の8グループ)・・・
 

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―パンフレット紹介― 悩みは多く、楽しいことは少なく、でも希望を持ち続けている人々をどう支えるか?

コミュニティサポート研究所・報告書作成メンバー 齋藤明子

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 『精神障害者ニーズ調査報告書』の表紙イラストは地域で一人で必死で生きている精神障害者の生活が、こんなに明るいムードであってほしいという報告書作成メンバーの願いを表している。太陽がさんさんとあたるところに干されているシャツとアンダーシャツと半ズボン・・・・しかし、その下に書かれている「たりないサービスって何?」という問いかけには「足りないものだらけですよ!」「十分に足りている分野ってあるの?」という声が聞こえてきそうである。
 退院促進が叫ばれても、いっこうに効果が上がらないのはなぜなのだろう。それは一言でいえば地域生活を支え、楽しくするサービスの圧倒的な不足だろう。
・使い方までうるさく制限されている上、時間数もヘルパーの数もわずかなホームヘルプ
・家賃不足や地域の理解不足から、アメニティの低い部屋しか確保できないグループホーム
・入院生活の短縮版に過ぎないようなショートステイ
・使う側にも提供側にもサービスを活かすノウハウがほとんどないガイドヘルプ
相談業務を除けば地域での支援サービスはこれだけである。
 今年のアカデミー主演男優賞をとった『ミルク』という映画がある。まだ見ていないのだが主人公のハーヴェイ・ミルクに関する本を読んだことがある。夫を亡くし沈み込んでいる女性をバラの花を1輪持ったミルク氏が「何か私にできることはありませんか」と訪ねたという。そんなサービスが地域にあれば・・・・。

 日本の制度構築は専門家任せである。しかし障害者の回りにいる専門家は医療や福祉の専門家ではあっても、精神疾患をかかえて地域で生きることに成功し、経験や知識が豊富で、それを人に伝えるのがうまい人ではない(専門家になってから発病した人は少なくないらしいが・・・・)。地域生活の推進には当事者専門家の存在は欠かせず、地域への移行に成功した海外先進国は積極的に当事者専門家の養成に予算を割いている。そういう人材が多数出てくるまで待っているわけにも行かないので、地業研はバラの花ならぬアンケート用紙を持って「たりないサービスはありませんか?」と聞き回ったわけである。「私に出来ること」と言えないところ、148人の貴重な意見をいただいた後も解決のアクションを起こせないことが、悲しく、無力感に打ちひしがれて
いるのだが・・・・・でも、地域生活を送っている人々の悩みや願いや希望を具体的に、網羅的に、見やすく、素朴な解決策をつけて提示するところまではできた!

無料です。ぜひ読んでください
 
資料部分を入れても38ページで全体は
 1.日々の過ごし方―社会参加、行き場、話し相手
 2.支援を受けて、家で暮らす
 3.一人暮らしを実現するために
 4.住まい
 5.所得保障
 6.仕事
 7.その他
に分かれている。また表組みのページにはアンケート回答者(地域で暮らし、デイサービス、作業所、地域生活支援センターなど何らかのサービスを受けている精神障害者)のナマの言葉が集められている。 

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