« 東京精神医療人権センター 精神医療審査会について都知事宛質問状提出 | トップページ | あと出しジャンケンの弁Ⅸ ネオリベラリズムと「福祉」の運命 »

「昔と比べて今は良くなった」のか?

精神医療ユーザー 石井真由美

 最近、違う場面で同じ様なことを聞き違和感を感じた。
 ひとつはある集まりで、精神障害者のグループホームの話が出た時、私が「地域の人達にここには作ってくれるなと反対されてしまうことがあるんです」と言ったら、「いや、今は地域の人達にも理解して貰えるようになってきたし、前と比べて状況は良くなりましたよ。これはもうかなり変わりました」とハッキリクッキリ言われたことだ。 もうひとつはTVドラマ「3年B組金八先生」を観ていたら、アルコール依存症の父親が家族に暴力をふるい経済的にも破綻したので、金八先生がその息子(生徒)を助けるため福祉事務所に行って相談したところ、ワーカーさんに父親の精神病院への入院を勧められた。金八先生は「精神病院はちょっと…」とか抵抗心を少し示すが、ワーカーさんは「精神病院といっても今はもう昔と違いますよ。鉄格子もなくなり~」と言って、病院はもう恐い所ではないですよ的な説明をする。そしたら金八さんは「それなら良かった」とすっかり安心して、父親を説得した結果、父親は自ら入院したというお話 (後略)

・・・・・・

編集会議から
2月の編集会議で、石井さんから上のような話が出され、当会の藤沢敏雄元代表が2001年1月号の本紙に「二十一世紀のはじめに」と題して、当時明るみに出た精神病院不祥事について、「問題は、朝倉病院事件をわが事として考えられるかどうかということです。ある会合で出会った国立精神神経センター総長は『あれは例外的な事件ですよね』とさらりと話しました。私は『いや氷山の一角ですよ』と応じました。日本の精神病院が、朝倉病院は例外的な病院だと言えるほどよくなったとは、とても考えられないのです」と書いていたことが想起されました。
(中略)
 おりふれ通信は「精神病院問題にこだわる」ことを編集方針の一つにしています。これからも努力していろいろな実例、情報公開を続けている精神病院統計からわかることなどを取り上げていきたいと思います。読者の皆様の参加、ご協力もよろしくお願いします。(「文章を書くのはちょっと・・・」とおっしゃる方は編集部でインタビューします) 木村記

 全文は、おりふれ通信 2008年2月号でお読み下さい。
ご購読のお申し込みは、本ブログ右下のメール送信で 
または FAX042-524-7566、立川市錦町1-5-1-201 おりふれの会へ

|

« 東京精神医療人権センター 精神医療審査会について都知事宛質問状提出 | トップページ | あと出しジャンケンの弁Ⅸ ネオリベラリズムと「福祉」の運命 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「昔と比べて今は良くなった」のか?:

« 東京精神医療人権センター 精神医療審査会について都知事宛質問状提出 | トップページ | あと出しジャンケンの弁Ⅸ ネオリベラリズムと「福祉」の運命 »