« 「もうガマンできない!広がる貧困 ~人間らしい生活と労働の保障を求める3.24東京集会」のご案内 | トップページ | 投稿 パンフ・イタリア保安処分体験者の手記発行 »

自立支援法施行下の病院・施設「諸国漫憂記」

曙 好男

 私は大学の仕事で様々な地域の病院・施設を訪れる機会を得ました。訪問した施設・病院は13ヶ所、訪れた地域は9つ。
バスを1本逃すと1時間後にしかこない、しかもそのバス停から歩いて20分かかる場所にある通所施設では職員が駅まで送迎をおこなうか、利用者は車で通うのが通例となっていました。「職員が少ない上に、膨大な事務作業を強いられ、現状維持が精一杯。さらに人を集めるまでのエネルギーはない」とある施設長は嘆いていました。今後の生き残り策としては他団体との合併を考えているそうです。そういえば最近にわかに長期在院者の「地域移行支援」がブームになっているようですが、自分たちが運営する通所施設の近くに住わせ、そこから通ってもらうという流れが当たり前になるのでしょうか?
また、自治体の理解度によっても施設のあり方は違っていました。最初からわかっていたことだし東京でも似たような話を聞いていたので驚きはなかったのですが、行く先々でこうも違う対応だと国はどこまで責任を取るんだろうなと考えてしまいました。
この状況を何とか切り抜けようと各々の現場職員は格闘していましたが、「元気のなさ」には共通なものを感じました。少ない予算を更に削られ事務量は膨大に増える。すぐ隣の自治体とはこんなにも扱いがちがう。頼るべき行政の人間にも分からないことだらけ。先駆的なところほど何の評価もされず、いったい誰が幸せになる法律なんだ!私情を交えて大まかにまとめるとこんな感じでした。
それから気になった点をもうひとつ。それは利用者と家族に向けた状況説明のあり方です。ある施設では利用者と職員が情報を共有し、懸命に乗り越えようとしており、ある施設では利用者が混乱するので、報告はなるべく簡潔に行うとの方針を取っていました。施設によって事情は異なるので一概には言えないけれど、一番情報を持っていなければならないのは、利用者とその家族であるべきで、当事者への情報提供の方法にこそ工夫が必要なのかなと思いました。
多くの行政の利用者への周知があまりにも乱暴であることも合わせて考えると、利用者との関係性が濃い民間団体のあり方が少し見えてきました。この法律はもっと前向きに自分達の活動を捉えなおしなさいということなのだと。
最後に。
病院職員は地域の施設職員の中に入っていって、違う視点からスーパービジョン的にこの混乱状況を共有してみてはいかがでしょう?皆さんはどうお考えですか?

 曙さんが地方でいろんな施設を見ることにより感じたことは、私たちが普段感じていることと同じですね。皆様の地域で工夫されていることはありますか?自治体に申し入れをして改善されたことはありますか?小さなことでもかまいませんので情報があればおりふれまでお寄せください。
 全文はおりふれ通信4月号でお読み下さい。ご購読連絡先:FAX042-524-7566、立川市錦町1-5-1-401 おりふれの会

|

« 「もうガマンできない!広がる貧困 ~人間らしい生活と労働の保障を求める3.24東京集会」のご案内 | トップページ | 投稿 パンフ・イタリア保安処分体験者の手記発行 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/19973/15023900

この記事へのトラックバック一覧です: 自立支援法施行下の病院・施設「諸国漫憂記」:

« 「もうガマンできない!広がる貧困 ~人間らしい生活と労働の保障を求める3.24東京集会」のご案内 | トップページ | 投稿 パンフ・イタリア保安処分体験者の手記発行 »