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2005年6月現在の東京の精神病院統計をみて

東京地業研  飯田文子

1 全都の精神病院について
 2003年6月と比較しての変化は、病床数が減少していることと入院者数が減少してきていることである。2003年からの2年間を見ると25,546床から25,071床、23,091人から22,262人となっている。
 2002年厚労省が全国72,000人の社会的入院者の退院を10年間で達成するという目標を掲げている。単純に5倍してみるとこの数字で見る限り努力次第では、可能な数字にみえる。(最も2005年から現在までの2年間の統計を目にしていないので全く的はずれかもしれないが)
 ベッド回転率は、1995年107.3%、2005年160%となっている。単科精神病院のみを見ると1995年95.4%、2005年129%で、単科精神病院もそれなりの変化を見せている。
 しかし、単科精神病院の統合失調症入院者のみのベッド回転率は低く、長期に社会的入院を強いられている人達の存在は大きい。
 一方、入院者の内任意入院者の占める率は1998年72%、2005年64%と減少し、閉鎖病床の全精神病床に占める率は、1998年の12,349床、47%から2005年13,829床、55%と増加している。任意入院にもかかわらず閉鎖病棟に入院している人も増加し、任意入院者中閉鎖病棟に入院している任意入院者閉鎖率は、2003年4722人、31%から2005年6014人、42%となっている。また、6月30日現在拘束されている人の数も2003年660人が2005年823人と増加している。(統計にはないが、向精神薬の点滴時の拘束、電気けいれん療法の増加もいわれている。)

2 単科精神病院について個別に見ると
ベッド回転率の高い国立武蔵病院309%と低い高尾厚生病院15%とその格差に改めて驚く。また、死亡退院率(1年間に退院した人の中で死亡による退院者の占める率)を見ると滝山病院の64%という数字に愕然とする。
ベッド回転率、死亡退院率と医療従事者の数は相当に相関関係があると考えられる。回転率の高い病院は、常勤の医師、看護、コメディカル(作業療法士・PSW・臨床心理技術者)の数がベッド数に比して多いところが目立つ。特にコメディカルの数との関係が目立つ。
反対に回転率の低い病院は、全ての従事者が少ない。
 死亡退院率の高い病院も従事者の数が非常に少ない。

詳しくは、おりふれ通信2007年1・2月合併号でお読み下さい。ご購読お申し込みは右下「メール送信」で。
また「東京精神病院事情」については、http://www.arinomama.netをご覧下さい。

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