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12月号の小林信子さんの文章への感想

山本真理

 おりふれ通信12月号に以下の小林さんの文章が掲載されていた。
 ・・・返事が否だったことは意外で戸惑った。「いろいろお世話になって申し訳ないですが、読む人が読めばわかるから・・・」ということだった。いまだに、拒否の理由は飲み込めていない。「おりふれ通信」などの説明をし、一応の説得の後、諦めた。
 
 取り上げられた例の詳細はもちろん私はまったく知らないが、私がむしろのみ込めないのは、「読む人が読めばわかるから」ということをなぜもっともな理由として小林さんが飲み込めないのか、である。
 精神保健福祉体制の利用者として生きるとき、ものをいえば、どれだけの弾圧を受けるか、その事実を小林さんはご存じないのだろうか。すでにおりふれ通信にも掲載していただいたが、精神病院や施設内だけではなく、地域ではもの言う利用者は徹底的に弾圧される。入院予定を告げてさえ、朝9時にアポなし訪問という殺人行為とすら言える弾圧を受けるのが実態だ。
 あるいは患者会に所属しているというのは行政に知れたとたん手のひらを返したように、さまざまな嫌がらせを受けることも各地である。
 活動家でないにしろ、何らかの「もの言う利用者」が疎まれ、嫌がられるのはいやというほど聞かされている。私が生きている社会と小林さんは違う社会に生きているのだろうか。
 もの言えない状況をどう共に打ち破ってくか、という姿勢、そしてそれに向けた取り組みこそが求められているのであり、もの言わない利用者を非難することはあってはならないと私は考える。
 今もの言いたい利用者はいくらでもいるし、もの言う利用者もいくらでもいる、そうした利用者を支える活動こそまず求められているのではないだろうか。そしてさらにもの言えない言いにくい利用者にものをいえる体制を作っていくこと、権利主張を支える体制・取り組みこそ求められている。出る釘は打たれる、という日本社会の悪弊をまず打ち破るべきではなかろうか。

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