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7/5緊急大行動・初デモ体験記

にしの木クリニック 浅野智貴

 2005年7月5日火曜日の午後、私は自立支援法案に反対する緊急大行動に参加した。“デモ”というものに参加するのは、今回が初めての体験であった。
 今回のデモ行進は、日比谷公園から永田町までの道のりを歩いたものである。その日は快晴で、とても暑い日だった。そんな環境でも参加予定者は7千人と事前に聞いていたので、その時から当事者・関係者の想いの強さを感じていた。しかし、実際に現地に到着した自分の目の前に広がる、果てしなく続く長い人の列、そして参加者からあがる大きな声に私は圧倒された。知的・精神・身体の三障害の当事者とその家族と関係者が、日本全国各地から日比谷に集結していたのだ。
 デモ行進がスタートする頃には、周囲で9千人近くの参加者であることが話題となっていたが、その数が永田町を目指して動き始めた。途中、リーダーシップをとった一人の人に続いて参加者たち全員が「自立支援法案、反対!!」などのシュプレヒコールをあげた。このように実際に行進に参加し、参加者の人々の思いに直接触れることにより、私は、こうした行動が、法案の孕んでいる多くの課題や問題を訴えていく大切な手段の一つであることを痛感した。
反対運動の中には、署名をしてそれを提出する方法もある。それは、デモ行進という場に参加できない人達にとってとても必要な手段であるが、その一方でデモ行進とは、多くの生の声が集結され、訴えかける強さがあると感じた。全国から一同が集結し、一つの事に向かってアピールするという効果は、視覚的な影響もあり、とても大きいものである。
 デモ行進を終え、帰宅したところで、テレビのニュースから今回のデモ行進には、約1万1千人の参加者が集ったという事実を知った。この時、私はデモ行進の意味についてさらに考えさせられた。この法案自体が、一般的にどの程度周知されているかという問題に対し、デモ行進とは大きな社会的影響を与えることができるという点である。世間では、郵政民営化法案の可否について連日マスコミに取り上げられてきているが、自立支援法についてはいったいどのくらいの人々が関心を持っているのだろうか。
 私は今後も動向を見守りつつ、今回の初めてのデモ行進の体験から直接感じたこと、そして考えさせられたことを携えながら、これからの自分の仕事につなげていきたいと思う。
[編集部から:8月8日衆議院解散により自立支援法案は廃案となりましたが、厚労省は次期国会に再提案の意向で、今後も取り組みが必要です]

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