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献体登録したわけ

水村伊織

 お久し振りです。水村伊織です。4月で30歳になりました。発病して10年目を迎えます。今回は少し重い内容になるかもしれません。
 私はある病院で献体の登録をしました。でも死にたいわ訳ではありません。献体とは自殺、でき死、交通事故等では対象外で、天寿を全うした人のみが対象となります。なぜ献体しようと思ったのか?それは以前から考えていたことですが、私にはユニークなタイプの知的障害があり、私と同じ様な人も障害認定をしてもらいたいと思っているからです。そのためには○○病または○○症候群という病名を発見してもらいたいからです。今まで生きてきて人の役に立つことをしていないし、反社会的行為を繰
り返してきたので、もし死んだらその時に
社会貢献をしてプラス・マイナスゼロで天国に行きたいとも考えているのです。
 話は変わりますが、今、週2回知的障害のある人の施設に通っています。吸引が必要な人や、鼻から胃にチューブを入れている人、ミキサー食の人、刻み食の人、車椅子に乗っている人、ストレッチャーに乗っている人、お話できる人・・様々ですが、みんな一生懸命に生きています。そこには看護婦さんが常勤しており、その人と話しをしていると、親の気持ちというものが少しは理解できて、親を責める気持ちがほとんど消えていきました。私の状態が悪かったときの話を聞くと感謝が出来るまでになりました。時が経ち歳を重ねるにつれ替わっていくものでしょう・・・。精神障害1級という現実は変わらないけれど。

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