« 精神病院調査に参加して | トップページ | 「医療安全確保のための看護人員体制とアウトカムに関する日米セミナー」に参加して »

柏木診療所での仕事

医療法人社団東迅会 柏木診療所PSW 樽元 裕輔
                           
 私が精神保健福祉・医療の世界に足を踏み入れて(学生期間も含め)5年目に入りました。精神保健福祉士としての勉強を始めた当初は今までとは全くの別分野だったため、当然といえば当然のことですが見ること、聞くこと全てが未知の世界のもので不安になりこの先ずっと続けて勉強していけるのか?と考えたこともありました。しかし、専門学校を卒業しその後、精神障害者生活支援センター、保健所デイケアと非常勤ながら現場を経験し少しずつ学生時代に学んだ知識が実際とつながっていきました。
 そして昨年4月から柏木診療所に勤務することになりました。入社前に柏木での仕事は精神保健福祉士としての仕事以外のこともやる<何でも屋>という説明を受けました。実際働いてみると本当に<何でも屋>的な仕事内容でした。しかし、なんでもやるということは色々なことを知ることにつながり、ケースワーカーはケースワーカーの仕事のみをやるということよりはるかに得るものは多いと感じました。
 例えば、受付・医療事務の仕事をすることでは患者さん毎の薬の種類・量を把握することができ、この薬を服用しているから身体的にこのような症状が出る可能性があるというようなことを知り、相談の時などに役立てることができ、さらには仕事をしながら色々な薬の薬効まで勉強することができます。その他、通院医療費公費負担制度等、行政上の手続きを覚えることで、そのような手続きの流れ、さらには福祉行政の問題点も見えてきました。
 また診療所は大所帯ではないので医師、看護士等他職種と身近に接触する機会が多く、患者さんの精神・身体の状態をリアルタイムで共有でき、医療的なことを勉強する機会にも恵まれています。そしてこれらのことは全てケースワーカーとして仕事をすることにプラス要素としてつながっていると感じています。
 その他、柏木診療所は東京地業研を母体とすることもあり、実に様々な分野の方々と接する機会があります。このような人達と会って何をどう勉強し吸収していくか、悪い意味ではなくどう利用し役立てていくかを今後考えていくことが必要だと感じています。
 診療所で働き始めてから、仕事で患者さんと接することで、悩み、考え、自分の未熟さを痛感すること、自分自身というものを見直す必要があると感じたことも度々ありました。しかし、その悩み、考えることで沢山のことを得ることができ、他の職種では得られない充実感も感じることができていると思っています。
 その他、毎日の仕事の中で現在の医療の問題点、福祉施策の不備な点等、様々なことが見えてきます。しかし今の自分にはそのような問題の根本を変えていく力はありませんし、変えるためにはどうすればよいのかも見えていません。いずれは問題の解決のための運動、働きかけ等にも関わっていくことになるのかもしれませんが、今自分がやるべきことは診療所のなかで自分のできる仕事を精一杯やることだと考えています。それは、診察の時間の都合で医師の聞ききれない患者さんの相談事等のフォロー、患者さんがより良い生活を送るために利用できる制度等を1つでも多く知り、提案することそして、診療所職員としての基本的な仕事をこなしていくことだと考えています。
 今後、行き詰まり悩んだりすることも多々あると思いますが、診療所の職員、関係者、患者さん、友人達等色々な人と接し、話し合い、考え、成長していければと思っています。

|

« 精神病院調査に参加して | トップページ | 「医療安全確保のための看護人員体制とアウトカムに関する日米セミナー」に参加して »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/19973/3558229

この記事へのトラックバック一覧です: 柏木診療所での仕事:

« 精神病院調査に参加して | トップページ | 「医療安全確保のための看護人員体制とアウトカムに関する日米セミナー」に参加して »