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東京精神医療人権センター・東京地業研の第2回病院訪問調査が始まります!ホームページarinomama.netもよろしく。

      東京精神医療人権センター・東京地業研 木村朋子

<これまでの『事情』>
 1999年から2000年にかけての第1回都内精神病院訪問調査と『東京精神病院事情95→98』の出版から5年が経ちました。個別精神病院の情報がオープンになり、利用者が情報をもとに病院を選択できるようになること、病院そのものが社会に知られ開かれたものになっていくことをめざしたもので『東京精神病院事情』としては、1989年以来4冊めのものでした。

<今回調査のアンケート>
 この春から2回目の訪問調査のために準備を始め、いよいよ9月から病院訪問が始まります。今回も、前回同様都内80の精神科単科病院に、予めアンケート(聞きたいこと)を郵送しておいて、3~4人の調査員で訪問。アンケート回答を確認、質問しつつ病棟を見学してくるという方法です。このアンケートですが、5年前は初めてのこともあり、各職種職員の年齢や病棟の築年数など、知りたいことを盛り込みすぎ総花的に過ぎたという反省があり、今回は次の二点に絞りました。①厚生労働省も方針化している社会的入院者の退院促進に病院としてどう取り組んでいるか ②院内の患者の権利の現状。二点目は、精神保健法施行から16年を経て、通信面会をはじめとする基本的権利が風化していないか(たとえば昨年人権センターの訪問の際、「面会は家族のみ」と入り口に張り紙をしていた病棟があったように)ということと、隔離・身体拘束という強い行動制限が、急性期の向精神薬などの点滴治療に伴って行われているということだが、その治療法についての病院ごとの考え方や実態はどうかということです。身体拘束について、このところ救急搬送や措置診察を含む急性期治療経験者から、縛られて苦しかった、屈辱的だったなどの相談が人権センターに続いて寄せられていることからの質問でもあります。

<調査員への研修>
 前回調査で、チームによって視点にばらつきがあったというのも反省点でした。そこで今回は事前研修を丁寧にする努力をしました。
 4・5・6月と連続講座として、院内患者の権利の現状を見る視点と最近の具体的問題、大阪の病院調査についてなど、東京と大阪の精神医療人権センター専従の小林信子さん、山本深雪さんに、そして長期在院が生じる背景、退院に向かう努力とそれを阻むものなどについて生田病院PSWの三橋良子さんに話してもらいました。講座番外編として今後、今年病院機能評価機構の評価を受けた駒木野病院事務長の神マチさんに、ビジネスとして成り立っている権威ある評価機構と対極にある、私達のような手弁当・草の根グループの外からの目に期待するものを話していただく予定もあります。
 7月には合宿し、2003年度東京都精神病院統計の読み合わせ、アンケートの最終的検討、それと具体的病院の院長役を決め、実際に訪問調査に行ったつもりのロールプレイというか予行演習を、これは8月にも2回にわたってやってみました。
 今回調査の調査員はこれら連続講座と予行演習に出た人とすると条件づけしたところ、地域で働いたりボランティアをしている人、前回より多くの当事者、病院で働くとりわけ若い人など、多くの新しい人々が集まってきたことも頼もしいことでした。

<ホームページ開設>
http://www.arinomama.net/ 
 ところで新しく参加した人達からの前回の本『事情』への批判、注文は、「記述が優等生風に過ぎてあきたらない」「入院してはいけない病院がはっきり分かるようにしてほしい」などでした。しかし訪問調査を受け入れたことをまず評価しようという
私達の基本姿勢、それと受け入れてくれた病院に対して事実の指摘はできても主観的悪口は書きづらい、名誉毀損の恐れもあるなどのことからなかなかむずかしい。そこでホームページを開き、生の体験談をメールで寄せてもらって掲載していこうということになりました。自費出版の本だけより調査結果(病院側のアピール含む)が広く知られることになり、病院にとっても調査協力の動機付けが高まるという期待もあります。
 しかし、私達もこのご時世なので必要に迫られホームページを利用することもありますが、本当は苦手だし、中高年の目にはキツい。そこへ無報酬でもつくってあげようという青年が救世主のように紹介され、トントン拍子に進んだのでした。この青年藤本さんと知り合って、私達のような主張はあるが能はない草の根グループに、技術と時間の提供で協力してくれようという若い力の存在を知ったのも、今回のうれしい発見の一つでした。

<調査の今後>
 調査は9月からですが、8月24日現在、多摩あおば、清瀬富士見、晴和、鶴川さくらの4病院の訪問が決まっています。断りの連絡は、老人病院なので対象外という理由で青梅慶友・聖パウロ病院、精神科医療の素人の訪問調査は断るという理由で成増厚生病院、この3病院からきています。前回80病院中35病院に訪問できたのですが、今回はどうなるか楽しみ、かつちょっと心配な今日この頃です。

<ホームページの最初の頁は下のようなものです。見てみてくださいね>

arinomamatop/topbar

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