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第18回東京精神医療人権センター総会報告

東京精神医療人権センター 事務局  内山 智絵


 5月26日(水)東京精神医療人権センターの総会が弁護士会館で開かれました。参加者は13名。
 昨年から代表になった永野さんの「センターは古くなってきているがなかなか発展せず望ましくない状況ではあるが、昨年は活動活発だった。」というあいさつで始まりました。
 事務局長の小林さんからの2003年度活動報告は「相談数は減少傾向にあるが、いろいろと結果の出た一年」と、①上妻病院で知らない間に借金ができていたため退院できなかった人が無事多摩センターへ移ることができた。②狭山ヶ丘病院の長期在院者が他院へ転院して現在は援護寮へ移る予定。③友部病院の看護師の性的虐待事件は逆転勝訴し病院と県への申し入れも行った。④松沢病院でのセンターの訪問面会拒否も、申し入れの結果、面会自由などの基本的な権利の見直しがなされ、新しい病棟案内が作られたこと、以上4つの事例の報告がありました。
 昨年度の活動方針の検証をふまえ、2004年度の活動方針は「基本的に前年度の継承」ということで、
 1.弁護士会への働きかけ:医療観察法が来年3月施行に向け着々と準備されている状況。弁護士との関わりは今年の大きなテーマである。
 2.松沢病院への関わりを続ける:病棟案内は新しくなったが、「主治医の…」との併記もあるので今後とも監視が必要。D40棟の隣に建設中の急性期病棟へ風穴を。今後ともオンブズマン導入など積極的に働きかけたい。 
 3.カルテ開示請求の奨励:カルテ開示の相談が続いた時期があった。都立病院はコピーOKだが、私立(国立武蔵もそうだった)はカルテを見せるだけ。事例を通して追求していきたい。
 4.審査会へ弁護士ではない代理人を:当センターが受任することの実践も引き続きおこなっていきたい。
 5.都の急性期医療について:墨東病院での拘束、警察からの移送の問題。苦情はいくつか来ているがアクションできていないので、今年度は積極的に取り組みたい。
 6.5年ぶりの「精神病院事情」出版:東京地業研と共同で、都内の精神病院調査と「精神病院事情」出版をおこなう。病院調査を秋から開始。事前に勉強会やロールプレイなどをおこない、前回よりも調査員のトレーニングを念入りにすすめる。
 7.センターの将来の見極め:センターも、あと2年で20周年。リニューアルしたい。世代交代できれば…。東京都の組織改革があり福祉局と健康局の合併により、現在もらっている福祉局の外郭団体からの補助金が継続してもらえるかどうかがわからない。そうなれば資金的にも難しいため、2006年の創立20周年を機に人心の一新を図りたい。
 と、7つの方針が挙げられました。

 討議では、5番目の方針「急性期医療」について、センターに寄せられた3件の苦情の報告を受け、「マニュアルの入手・実態をつかむ努力」を行うことが確認されました。
 
 「センターの将来ついて。。。」という問題は、ここ数年ずっと継続して語られてきた問題で、資金・人事ともにこの先維持できるかどうか見通しがたたないと言われてきました。 メンバーは発足以来の体制で、それは永野さんの「センターも古くなった」のあいさつにあらわれています。小林さんや飯田さんの「若い人が現れれば…」という言葉を聞くたびに、私は思わずまわりをきょろきょろしてしまうのですが、右を見ても左を見ても私よりも新人がいるはずもなく、何とも重いものを肩のあたりに感じてしまうことも…(ちょっとだけ)。ともあれ、せっかく創立したメンバーと一緒に活動することができるわけですから、「生の声」が聞けるうちに(私にとっては「戦争体験を聞く」ということと同じような感覚かもしれません…)、センターの歴史をいろいろと聞くだけでも価値があることだなぁと思っています。一緒に「生の声」を聞く新しい仲間を探さねば。


【人事】運営委員は昨年の20名全員が留任となりました。 事務局:永野(代表)・飯田(代表)・小林(事務局長)・内藤・吉沢・木村・尾 藤・梅林・内山 監 事:岩田

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