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東京都への公文書開示請求について

東京精神医療人権センター 飯田文子

昨年10〜12月、都に対して幾つかの公文書を開示請求した。その内容は以下の4点である。  
①都精神医療審査会の委員名簿
②都立松沢病院の各病棟の入院案内書ある いは説明書、各病棟の見取り図、各病棟 の看護者数、医師数
③都立松沢病院に関連した訴訟の内容と件 数(過去5年間)
④措置入院のための移送に関する事前調査 及び移送記録票(現在までの件数)、医 療保護入院及び応急入院のための移送に 関する事前調査及び移送記録票(現在ま での件数と結果)

①、②、③については、東京精神医療人権センター(以下センターという)が松沢病院入院中の方を継続して訪問しているが昨年8月突然病院側から訪問拒否された。(これについては本紙2003年10,11月号に掲載)センターは、9月精神医療審査会に「処遇改善請求」をした経緯がある。この中で精神医療審査会、松沢病院について私たちももっと知っておかなくてはならないこととして請求した。④については、昨年秋警察から都立墨東病院を経由して入院となった方達から移送途中手足を縛られぐるぐる巻きにされたという訴えが何件か続いた。その頃群馬県では、県議会で移送について県警と県保健予防課が対立していた。それは、精神保健福祉法の改訂により2000年4月から通知「精神障害者の移送に関する事務処理基準について」が出され、「移送は、都道府県知事の責務、都道府県職員が移送の対象者に同行する」「必要に応じて補助者を同行させることができる」「移送の体制は、都道府県知事の責務で整備する」とされた。群馬県は、午後10時以降翌朝までは、移送業務を警察官が代行し、3年後に見直しをすることになっていた。3年後の2003年4月に県が出した案は、午後5時15分以降翌朝まで警察官の代行とする通知の内容とは更にかけ離れたもので、それに県警が反発したのであった。墨東病院関連の訴えを含め都の移送の実態はどうなっているのか知りたいと考え請求した。

情報開示請求の窓口で4件の請求をしたところ①については、開示請求に該当するが②、③、④については開示請求に該当しないので各行政担当者と折衝することとなった。その結果は、以下である。
①開示請求をしたが名簿の氏名と所属を黒塗りしたものが開示された。ちなみに私達が知る範囲では長野県、埼玉県、奈良県、大阪府が審査委員名簿を公表している。
②各病棟の入院案内書については、本紙2004年1,2月合併号で報告したものが手に入った。病棟見取り図、各病棟の看護者数、医師数については松沢病院事業報告書を閲覧・コピーした。
③今年3月末、都病院経営本部より回答があった。5年間の訴訟数は6件、全て民事、全て原告敗訴。原告は、入院していた当事者3名、家族3名。訴訟内容は、誤診1件、過剰な投薬等1件、貧困な治療2件、後遺症1件、自由の制限1件。
④今年3月初旬、都健康局より回答があった。2000年4月から2003年12月までについて質問したが、回答は、2002年3月までのものであった。2000年4月以降についても移送の実施体制に変更はないという回答であった。センターの知るところでは、2003年4月から一部の警察署へ診察班の派遣を始めたはずだが、それは変更には当たらないのか。また、2000年の法改訂を都はどう受け止めているのか改めて聞きたい。

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