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心神喪失者医療観察法と地域精神医療を考える集いに参加して

作業所勤務 星丘匡史

3月13日(土)に小平市にある小平学園教会で集会が行われた。こじんまりとした会場に30人くらいが集まった。特別病棟が建つ予定の国立武蔵病院のある小平市の住民や議員に現状を知ってもらい、問題意識を持ってもらい、議会などでも取り上げてもらうことが目的で、呼びかけ人の市議会議員をはじめ10名ほどの議員が参加していた。それぞれの議員が問題意識を持っているようで頼もしく思えた。

 富田先生と池原先生の話。
 前提として、精神科医療の現状をその歴史からかいつまんで分かりやすく話された。精神科病床34~35万床は全国的にも、東京を見ても、偏在傾向あり。精神科特例有り、結核、ハンセン病と同じく医師:患者=1:48。措置入院制度が高度成長時には安易に使われていた。福祉的な使い方が30%を超えていた。1984年には宇都宮病院事件が起こった。少しずつ良くはなっているが、20年前とさほど変わっていない。
 3ヶ月での退院が7~8割だが、殺人となると3ヵ月で退院させるのは主治医としては勇気がいる。間違って入院しているかは検証できない。再犯予測はできない。病気が治るとは関係ない。特別病棟に入院して指定医療機関に通院することになれば医療中断は起こりやすくなる。
 擬陰性と擬陽性、再犯する可能性ありと判断された人の中に再犯しない人の数(監禁された人の中に必要がなかった人の数)と、再犯可能性なしと判断された人の中で再犯する人の数。前者は圧倒的に多いが、後者が一人でもいたらすべてが監禁されてしまうだろう。普通の裁判は三審制をとっており、判決に不服があれば上告できるが、この法律では抗告できる(不服申し立て)とされており、閉ざされた法体系と言える。不起訴になった人や、責任能力がないと判断された為に無罪になった人を対象に判断するのはそもそもおかしい。
 英国ブレア政権下では犯罪を犯しそうな人(?)を拘禁できる法案が出されている。予防的に働くとブレーキが利かなくなる。
 フロアーからの質問に、親と関係が悪いために医療保護入院をさせられたが何とかできないか→保佐人を決めると保佐人が保護者になれる。
 18ヶ月で退院させるとなっているがそのまま強制入院になるのでは?→精神保健福祉法とこの法律は関係ないので(まったく別なので)連携もできない。
 
6月くらいから病棟建設を予定しているようだが十分な説明はまだない。国立武蔵病院で、ごく近所の人たちを集めての説明会はあるようだが。今後も継続して勉強、啓発の機会を作っていくとのこと。次回は5月22日(土)国分寺労政会館。

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